木 製材」タグアーカイブ

静岡のストックヤードへ木材を搬入しました

ストックヤード

先週末に3日間、静岡へ行っていました。

昨秋伐採→今年の6月~7月にかけて製材した木材を製材所からストックヤードに搬入するためです。
全部で4トントラック×6台分の量になり、ストックヤードもいっぱいになってしまいました。

あいにく最終日(土)はしとしと雨が降って、作業が終わるころにはご覧のような状態です。
もともとここは砂地の非常に水はけのよい土地なのですが、フォークリフトで何度も場内を行き来するうちに、わだちの部分がぬかるんでしまいました。

次回は9月中旬に再度このストックヤードに行って屋根をかける予定ですが、3週間程の間は木材を雨に打たせてあく(渋)を抜きます。

今回、ご協力いただいた静岡のみなさん(↓)、どうもありがとうございました。
(杉山製剤所、こばやし柳太郎建築、山田林業、鈴木林業のみなさん)

おかげさまで無事搬入が完了して一安心です。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

木製洗面カウンター

洗面カウンター1

 

 

 

 

 

 

 

先月静岡へ行ったときに、1本太い原木を製材してきました。

この木は、昨年の11月にクライアントのNさんが京都から静岡まで伐採を見に来て下さった時に伐った一番太い木です。

この木は一番根元で80㎝くらいの太さがあったので、この太い部分を使って洗面所のカウンターを1枚板で作りましょう!とご提案しました。
上の写真は静岡市内の杉山製材所の専務さんですが、木の太さがよく判るでしょう?


洗面カウンター2

 

 

 

 

 

 

 

製材機に載せて製材しているところです。

洗面カウンター3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出来上がった板がこちら。
板の厚みは9㎝で、長さ5mにわたって節がほとんど無いおとなし~い木でした。

上の画像には、どのようにこの板を使うかを点線で描き込んであります。
画像をクリックして拡大表示していただければお分かりになると思います。



「この木なら、和室の天井板が採れたねぇ~」
と製材してくださった杉山さんがおっしゃっていました。

もしNさんのお宅に和室を作ることになっていれば、この木は天井板になっていたかもしれません。
(でもNさんのお宅には和室がないので・・・)



先日、打合せのためにNさんがうちの事務所にきてくださった折、この時の製材の様子をプロジェクターで大きく投影して見ていただきました。

うちが静岡で伐採する木には、全て伐採時に個別ナンバーを打っていますから
「(目の前で伐採された)あの時の木だ」
と写真で確認していただくのもとても容易です。

Nさんも喜んでくださっていますが、きっとこの木もこういう使い方をしてもらって喜んでいることでしょう。

あなたもこんな家づくり、やってみませんか?
とっても楽しいですよ。

 

 

 

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

新月伐採(材)の誤解

あなたは「新月伐採」という言葉をご存知でしょうか?

この新月伐採の効能について誤解されていることが多いなぁ、と感じることがたびたびあります。

一般の方(←専門家以外という意味)ならいざ知らず、林業関係者や材木屋さんなどの木の専門家と話をしていてもそういうことがたびたびあるのです。
そこで、新月伐採についての基本的な事柄を簡単にお話してみたいと思います。



【Q1 新月期に伐ると、満月期に伐った木よりも木の中の水分が少ないの?】

これが一番多い誤解です。

よく言われているのが、
「月・地球・太陽の位置関係によって赤道付近に引力が偏り、木の中の水分が少なくなる」
という説明ですが、そんなことはありません。

満月期/新月期の木の中の水分に変化がないことは、いろいろな試験で実証されています。



【Q2 新月期に伐るといい木材ができるの?色艶も変わるの?】

新月期に伐った木材は割れにくい傾向があると言われていますが、絶対に割れないわけではありません。
普通に割れます。

新月期に伐ると、木の色艶が良くなるということもありません。
色艶は主に伐り旬(きりしゅん)という時期(※)を選んで伐ると、いいものが得られやすいようですが、新月期に伐ったからといって特別に色艶が良くなるわけではありません。
※伐り旬は一般的に10月下旬~1月ごろとされています



【Q3 木材は新月の日に伐ればいいの?新月なら1年中いつでもいいの?】

これまた違います。

新月伐採というのは新月の日に伐るわけではなく、下弦の月(下方向に弓なりになった三日月の状態)から新月の前日までの約1週間に伐ることをいいます。
この下弦の月~新月の前日の期間を【新月期】と読んでいます。

そして1年に新月は13回ありますが、そのうちの11月から2月にかけての新月期のみを選んで伐採するのが良いとされています。

 

新月期なら1年中いつでも良い、というわけではないのです。

さらに新月伐採で重要なのは、伐採時期だけではありません。
実は伐採時期と同様に、「伐採後に4ヶ月間葉枯らしすること」がとても重要です。
葉枯らしをしないと新月伐採の効果は得られません。



【Q4 新月伐採材は腐りにくいの?】

新月伐採材の最大の特徴は、「カビ・虫・腐りなどの害を受けにくい材になること」です。
新月期に伐られた後、木の中に残された養分(主にブドウ糖=でんぷん質)は葉枯らしすることで光合成によってゆっくりと消費されます。

ここが新月材の最大の謎なのですが、伐採時には満月期/新月期の材中に残存している養分にさほど大きな違いはないのにもかかわらず、約4ヶ月の葉枯らし期間を過ぎると、両者の違いが鮮明に出るのです。
(ヨウ素溶液反応などの実験により科学的に実証されています)

つまり、
〇 新月期に伐り→葉枯らしを行った木材中には、
  でんぷん質などの養分がほとんど残っていないのに対し、
● 満月期に伐り→葉枯らしを行った木材中には
  でんぷん質などの養分が残ってしまっているのです

でんぷん質=カビ・虫などの餌です。
よって満月期に伐った木材は害を受けやすいのに対し、新月材はこれらの害を非常に受けにくいということが言えます。

ここが新月材の最大の特徴です。



特別な薬品(防腐剤など)を使うことなく、エネルギーも浪費せずに、木の生命力をうまく利用して、腐りにくく虫害を受けにくい木材に仕上げる。
こういうスタイルは、今後多くの人に広く受け容れられていくだろうと思いませんか?

新月材のメカニズムが全て解明されるまでには、物理学の新しい理論の確立を待たねばならないらしく、あと2-3年かかるようです。

現在は否定的な見方をされる方が圧倒的大多数ですが(笑)、僕は直感的に正しいやり方だと感じています。

あなたはどう思われますか?

 

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

新月材の大黒柱を持っていきました

8/7(木)に、和歌山の友人・東さんが1年間預かってくださっていた杉の大黒柱4本と梁2本を2トントラックに積んで、静岡へ走りました。

この材料は2006年11月の新月期に伐採し、4ヶ月間葉枯らしした後に静岡で製材した材料です。
樹齢110年の1番玉から採った大黒柱は、長さ6.6m、太さは細いもので24cm×24cm、太いものだと30cm×30cmあります。

大黒柱1

 

大黒柱2

1年間、東さんの倉庫に置きっぱなし(東さん、ありがとうございました)だったので材料の面(つら)を久しぶりに見たのですが、おとなしくて素直ないい木です。
惚れ惚れ見ているとついつい柱の表面を撫でてしまいます(笑)。

ストックヤード

今回材料を持って行った場所は、静岡市葵区梅ヶ島にある土地です。
ここはこれから毎年継続的に行っていく予定の、静岡材のストックヤードとして使います。
まだ仮の整地しか終わっていませんが、今月の下旬にはもう少し丁寧にレベル調整をして、6月から製材に取り掛かっていた材料を搬入し、ここで自然乾燥します。

今月末、来月上旬と、まだあと2回くらいは静岡へ行かなくてはなりません。
気づけば、ほぼ毎月静岡へ行っているように思います。
先祖のお墓参りができてちょうどいいんですが(笑)。

馬

今回、大工さんに特注した馬(うま)。
この上に木材を約2m積み上げるので、通常の馬の2~3倍の強度が出るように考えて作りました(重くて荷降ろしが大変!)。

「なんでこんなごっつい馬が要るん?」
と大工さんに不思議がられました。
でもこれだけ頑丈に作っておけば絶対安心です。

一昨年から取り掛かっているこの静岡でのプロジェクトは、現在の建築木材業界の常識とは真逆のやり方で、どう考えても経済的には非効率なことばかりです。

でも、エンドユーザー(建築主)にとってはすごくメリットが大きくて、木材も本来の魅力が存分に活きるし、林業関係者も喜ぶシステムです。
(管理するうちの事務所はなかなか手間がかかって大変ですが、この材料を使っていただく予定のクライアントさんにはとても喜んでいただいています)

現在作っている新しいホームページでは、このシステムの全体像をきちんとわかりやすくご説明できるようにと思案中です。
公開は今月末ごろの予定。
どうぞお楽しみに。

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

2007秋伐採の新月材を製材しました

6/11(水)~13(金)の3日間、静岡へ行って製材に立ち会ってきました。

今回製材したのは、2007年11月上旬の新月期に伐採した杉と桧です。
この材の提供に協力してくださったのは、こちらのグループの林業家の方です。
(ややこしい注文に丁寧に対応してくださり、本当に感謝しています!)

11月~3月までの4ヶ月間は山で葉枯らしをし、3月に玉切り・造材(その1 その2)しました。

製材には杉山製材所さんひかる製材さんの2社にご協力いただきましたが、今回は長材を挽いたひかる製材さんでの作業を報告します。

(以下、全ての画像はクリックすると拡大表示できます)

2008製材1

上の写真の製材の台車に乗っているのは、長さ9.3m、樹齢85年生の杉です。
人間の大きさと木の長さを比べてみて下さい。

2008製材2

上の写真は、製材をしている最中です。

左に立っているご夫妻が、今回京都でこの材料を使ってご自宅の新築をされるNさんです。
人間の大きさと比べると木の太さがよくわかるでしょう?

2008製材3

今回採れた材料の中で一番美しかったのがこの7.3mの杉です。

赤みの色も鮮やかで節も少なく、杢目が芯に通って偏りが無い、すばらしい材料でした。
この材料はリビングの上部・吹き抜けに面した梁として使う予定です。

Nさんに木材のことで静岡へ来ていただくのは、今回で2回目です。

Nさんは昨秋のこの木を伐採する際にも、わざわざ京都から静岡の山へ来ていただきました。
それが1回目。

で、今回の製材が2回目です。

実はNさんの家の作り方は、現代の一般的な家づくりと比べてとても特殊なやり方をしています。

ちょっとその違いを比較検討してみました。
下の表をご覧下さい。

 

一般的なやり方

Nさんのお宅の場合

木材の長さ

市場に出回っている規格寸法の製材品を何本か継いで使う

材料を継がずに、1本ものの材料で組めるように、好きな長いままの材料をとってもらうように林業家に依頼

伐採時期

いつ伐採したものかは不明

1年を通じて一番いい伐採時期だけを選んで伐採

伐採時の
立会い

不可

(今は立ち会わないのが当たり前)


(実際に立ち会ってみると感動~)

製材時の
立会い

木材の
生産者情報

誰が育てたものかは不明

生産者と実際に顔を合わせて話ができる

製材を終えてクライアントのNさんに感想を伺ったところ、このように(↓)おっしゃっていました。

「原木から製材する過程を実際に見ることができて、本当に贅沢なことをしているんだと感じた」

「木を育ててくれた林業家や製材をしてくださった方に会って話をし、関わってくださる方々の顔がここまで見えるというのがとても貴重な機会で、信じられないことだった」

この静岡の木は、決してブランド品ではありません。

同じ静岡県内産でも、天竜杉は全国でも名前が通ったブランド品として有名ですが、今回の木材は静岡市内の木で全国的には全く無名の普通の木です。

品質だけを追求していけば、吉野杉などのもっと素晴らしい材料はどこにでもあるでしょう。

でも今回のやり方で一番重要なのは、

〇 木を作ってくれた人(林業家・製材関係者)とユーザー(住み手)とが
   顔を合わせる機会をつくったこと
〇 伐採時期・葉枯らし乾燥期間・生産者を完全に限定したこと
  (木をいい状態で使うためには伐採時期を選ぶことが
   と~っても重要です)
〇 家の大きさに合わせて木材の長さを山で切り揃えたこと

という3点です。

本当は全ての家がこうやって作られるべきだと僕は強~く思うのですが、時間も手間もかかるので現実的にはなかなかそうもいきません。

なぜなかなか難しいのか?については、また改めて別の機会に書いてみますね。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

2007新月材の玉切開始 その2

前回の記事投稿時に
「続きは明日」
と書いたくせに、なんと3週間も間が開いてしまいました。
申し訳ありません・・・ m(_ _)m

新月伐採―玉切り工程その2を続けます。



長いままで山の斜面に横たわらせておいた木を平場まで引っ張り出してきた後、材料の性質を見ながら何メートルで玉切りするか?を見極めます。


木材には育っていくうちにできてくる

〇 自然の曲がり
〇 節
〇 太さ(木の直径によって、どんな大きさの柱・梁が採れるかが変わります)

などがそれぞれに違いますので、個々の木材に合った大きさ・長さで玉切りしてあげることになります。
(↑これが肝心!)


下の写真は玉切りをしている最中です。
この木は根元から木の先端までの長さが29.5mありました(長ッ!)。


 玉切-4


 


 


 


 


 


 


 


 


この木は根元のあたりに曲がりが少なく、節も出ないようなおとなしい木でしたので、7.5mの位置で玉切りして目に近い2階床の梁として使うことにしました。
この木は、製材したらきっときれいな木目が出てくると思いますよ。
製材するのが今からとても楽しみです。


下の写真は玉切りした木口の写真です。
年輪がよく詰まっていて、なかなかいい材料でした。
昨秋の伐採したての時とは、樹芯の色がぜんぜん違います。
4ヶ月間の葉枯らしによって、木の中の水分が蒸散作用によって消費されたことが一目瞭然です。


 玉切-5









今回、ぜひ調べてみたかったことがあります。

葉枯らしをしたことで、木の含水率がどのくらいまで下がっているのか?
を調べることです。
今回の木材を製材する際に協力していただく予定の杉山製材所さんから、木材の含水率測定器をお借りしてきました。


玉切-3



 



上の写真のように、木材の含水率を測りたい部分に直接含水率測定器を当てると、その部位の含水率が測定器に表示されます



杉山製材所さんは、5年前から静岡市内で天然乾燥材のみを扱っておられるという、何とも頼もしい製材所です。


以下に今回測定してみた4本の木の含水率を列挙しておきます。
 














































2007ネン11ガツ新月シンゲツ伐採バッサイザイ
4ヶ月葉枯らし後玉切時の含水率測定結果
材料ザイリョウメイ 部位ブイ 1バンタマ含水ガンスイリツ 2バンタマの含水率
ヒノキ-1 (S39) 赤身(芯材部) 35.0% 43.8%
白太(辺材部) 32.1% 50.2%
スギ-1 (S41) 赤身 40.5% 57.2%
白太 50.8% 62.5%
スギ-2 (S42) 赤身 30.6% 43.0%
白太 49.6% 65.5%


今回調べた上記の結果から、

〇 根元から遠いほど含水率が高く(1番玉<2番玉<3番玉)
〇 桧・杉ともに白太(辺材)よりも赤身(芯材)の方が含水率が低い

ということが実感としてわかりました。



本当は伐採時の含水率も測ってデータを採っておけたら良かったのですが、昨年末にはそこまで準備ができませんでした。
これは今秋の新月伐採時の課題としてまた実行する予定です。

ちなみに、伐採直後の木は含水率が100%を超えているため、なんと!水に浮かびません(沈みます)。
( ↑ 桧の芯材部は除く)


木が水に浮かばないなんてちょっと信じられないでしょうが、ホンマの話です。
でもしばらくすると木材の内部の水分も抜けてきて、水に浮かぶようになります。



ここで最初の山での滞在時間はは時間切れ。
もう少しじっくり見ていたかったのですが、この日は日帰りで2ヵ所の山を見て回る強行軍だったので、同じ静岡市内のもうひとつの山へ向かうことにしました。


 


次はYさんの山です。
標高700m、樹齢50年生前後の山です。


 Yさんの山では、造材作業が進んでいました。
玉切りをした直後に、木の木口にすぐ個別ナンバーを打っていきます。

玉切-6


 


 


 


 










上の写真中、白く見えているプレートのようなものがそれです。
今回伐採した新月材にはすべて固有の番号が打たれ、一般材とは区別ができるように履歴を残しています。



この後、林業家のSさん、Yさんが出材作業を進めてくださり、現在は製材の準備が整いつつあります。

今月中に製材にとりかかるので、静岡へ行ってきます。
また製材の結果はブログでご報告しますね。

どうぞお楽しみに。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

2007新月材の玉切開始 その1

3/17(月)に静岡へ行ってきました。

3/9(日)で2007年11月上旬の新月期に伐採した木材の葉枯らし期間(満4ヶ月)が過ぎました。
そこで3/13には、NPO法人・新月の木国際協会から新月材の現認者・大山さんに現場へ足を運んでいただき、間違いなく葉枯らしが完了していることを確認していただきました。
(大山さん、お忙しい中来て下さってありがとうございました)

この手続きを経たことで、今回の木が新月材であるという証明を得たことになります。

新月期の伐採、4ヶ月の葉枯らし工程を終え、次はこの木材を玉切り(たまぎり)する工程を開始しました。

玉切りとは、長~い1本の木を必要な長さ(2m、3m、4mまたはそれ以上)にぶつ切りすることです。

玉切-0















上の写真は、2007年11月に伐採を完了した時の様子です。
このままの状態で山の斜面に伐採木を放置し、4ヶ月間葉枯らしを行いました。

この山の木は、樹齢90年(←90年生と言います)の杉と桧の混合林です。



伐採が完了してから僕がこの山に入るのは初めてなのですが、伐採した時の木口の色と、4ヶ月葉枯らしした後の現在の木口の色は全然違っていました。

11月に伐った時は、木の中の水分がまだたっぷりあったのでみずみずしく鮮やかな色でした(当時、切り口から水滴が滴っていた木もありました)が、今回は葉枯らしを4ヶ月間かけたことによって木の中の水分がかなり抜け、見ただけでもかなり乾燥しているなぁと感じる落ち着いた色合いに変化していました。




まず、重機を使って山の斜面から木を引っ張り出します。

まず最初にワイヤーを木にくくりつけてウインチで引っ張り出し、アームが届くところまで出てきたら、直接木をつかんで平場に出します。

玉切-1







玉切-2






続きはまた明日。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

なぜステンレスか?

ステンレスへのこだわり


 


 


 


 


 


 



上の写真、何だと思いますか?

そう、キッチンの排水用フレキシブルダクト(配水管)です。
でもね、よ~く見て下さい。
(画像をクリックすると拡大できますからわかると思います)
この配水管はなんとステンレス製なんです。

ほとんど全てのお宅のシステムキッチンは、これが塩ビ製の配管だと思います。



もう1週間も前になってしまいましたが(スミマセン・・・)、大阪の谷町にあるキッチンのショールーム・le pur (ルプ)さんへ行ってきました。

京都市内で設計中のNさんのお宅のキッチンの打合せです。

Nさんはステンレス製の気兼ねなく使える実用的なキッチンがいいとのことで、ステンレス製のキッチンを販売されているいくつかのメーカーをご紹介したところ、le pur がいいとおっしゃったので一緒に行ってきたわけです。



le pur の平尾社長とは、昨年末に東京で行われたNPO法人・新月の木国際協会の年次研究発表会で初めてお会いしました。
明るい大阪のおばちゃん(←失礼)という感じの快活な女性、というのが僕の第一印象。

le pur さんではオールステンレスのキッチンを一つ一つ自社で設計し、製作・販売を行っています。
ホームページにも書かれていますが、製作時にエネルギーコストはかかるけれども、耐久性の高い何世代にもわたって使い続けられるものを提供したい、ということからステンレス製にこだわっておられるそうです。



でもどうも僕は腑に落ちないことがありました。

どうしてステンレスのキッチンをつくっている人が新月の木?
というところです。

で、今回ショールームに行った時に平尾社長に尋ねてみました。
「どうしてこの商売を始められたのですか?」と。



le pur さんは2000年にご商売を始められたそうですが、もともとは化学物質過敏症で苦しんでおられるお客様のために、「接着剤・揮発性有害化学物質を一切使わないキッチンを妥当な価格で提供したい」ということが起業の際のコンセプトだったそうです。

一般のシステムキッチンメーカーではオールステンレス製のキッチンであってもステンレスとステンレスの接合部には接着剤を使っていることが多いそうです。
( ↑ これは僕も今回はじめて知りました)。

しかしle pur さんでは、過敏症のお客様のに対しては接合部に全く接着剤を使わない、全て溶接によるステンレスキッチンを提供しているそうです。
(ただこれは組上げる職人の手間がかかって価格が上がってしまうので、過敏症でない方に対しては極めて安全性の高い接着剤を使っているとのこと)

そしてお客様が将来キッチンをどうしても処分しなくてはならないような事態になってしまった際には、リユースしていただけるように自社製品の中古バンクシステムも立ち上げ、それでも引き取り手が見つからずにスクラップにする場合には、そのまま全~部炉に放り込んで再生できるように、ということを考えて上述の排水ダクトまでステンレスにされているそうです。

ダクトや排水トラップの部材を全てステンレスにしているのには、排水口のヌメリがつきにくくするためという意味もあるそうです。



他にもいろんなこだわりが各所にあるのですが、全部種明ししてしまうとおもしろくないので、もっと詳しく知りたい方はle pur さんのショールームへ行ってみてください。



今回一緒に行ったNさんも感じられたようですが、やっぱり作り手の想い・こだわりが深い製品はいいものです。

僕は、物づくりおいてはコンセプトが何であるか?というのが一番大切だと思っているのですが、今回は平尾社長の口からその想いを直接伺うことができてとてもよかったです。

なんだか今回の記事は le pur さんの営業みたいになってしまいましたね(笑)。




オマケ

今回僕がいいなぁ~と思った商品はこちら(↓)

datchoven


 


 


 



リンナイの商品ですが、魚焼きグリル部分に鋳物のダッチオーブンが入れられるようになっていて、このダッチオーブンでいろ~んな料理ができるというスグレモノ。
これならピザ以外はすべてこのオーブンでできるので、ガスオーブンは要らないかも。
パン・ケーキ・グラタン・カレーなどはこれで充分できそうです。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

吉野の杉

昨日、奈良県吉野に行ってきました。
奈良市内で数年後に建てるOさんのお宅に使う木を見に行くためです。

Oさんの奥様は吉野のご出身で、お父様が林業家です。
ご先祖の皆様が代々作ってきてくださった吉野杉を使って、これから4~5年かけて家を建てます。
もちろん、今回木材を出してくださるのはお父様です。

まず今年の7月ごろに木材を伐採し、葉枯らし乾燥させます。
(吉野ではこの時期の伐採が一般的なんだそうです)

その後、ヘリコプターで出材→製材→2年間天然乾燥させてから、ようやく建て始めるので、着工は2010年の夏以降になる予定です。

昨日はOさんご夫妻を含め、総勢5名で山を登り、伐採予定現場まで行きました。
使わせていただくのは、樹齢120~130年の吉野杉です。

下の写真で木に抱きついているのがOさんご夫妻。
木の太さがよくわかりますね。
お二人とも、とても嬉しそうでした。

吉野の杉

こうやって立ち木の状態から木材を見ることができると、
「あぁ~この木からうちの家ができるんだ・・・」
という気持ちになって、感慨深いですね。

〇 木が育った山
〇 木を育ててくれた人たち
〇 製材してくれる人
〇 刻んでくれる人

など、家ができるまでには、いろんな方々が関わってくださいます。

決して高価な材料を使うわけではなくても、これら様々な人たちの想いが重なり合ってできる家は、お金の価値以上の魅力がありますし、携わってくださる人たち(作り手)も
「俺たちが作った材料はこういう人が住んでくれる家になるのか!」
と、とても喜んでくれます。

出来上がってしまってから入手すると、確かに家は
【モノ】
かもしれませんが、それだけを買うのはちょっと寂しい気がしますよね。

どの家もこういう作り方ができるといいのになぁ、と僕はいつも思うんですが、銀行融資制度などの制約があって、なかなか現実的にはクリアしないといけないハードルがいくつもあるのが現状です。
(決して、高くつくということではないんですけどね。
 周到な準備や根気がまずは必要です。)

でも、一歩一歩そのハードルを低くすべく、努力を重ねています。
どうぞご期待下さい。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

偽装について思うこと

昨年は食品偽装事件が多かったですね。

先週末にテレビの報道番組で関サバと称して販売していた大手スーパーや回転すし店の商品が関サバではない、ということを突き止めていく取材報道を視ていました。
良いとか悪いとかの批判は他の方にお任せするとして、僕は自分自身の問題に照らし合わせて考えてみたいと思います。



それは木材の生産地偽装ということです。

正~直なところ木材の生産地詐称については、それが仮に行われていたとしても厳密に見破るのはとても無理です。

「一般的な傾向から考えておそらく違うと思われる」
というような曖昧なことは言えても、個体差もあり、山の斜面の向き(東西南北どちらを向いているか)や標高・土壌によって、木材の目(年輪)や色は全く違ったものになります。

それこそ、半径10キロと離れていない2つの生産地間でも、それぞれの産地に標高差が数百メートル(※)もあれば、木材の質は違います。
それだけ微妙なものなのです。

※ 例えば、1つは山の麓の森、もう1つは山の尾根に近い森であれば、平面距離ではお互いにすぐ近くの森であっても、標高差が3~400m発生するのはざらにあることです



故意か否かは別問題として、そういう意味では製品化された木材の質だけから産地詐称を見分けるのは無理な話です。

まぁ国産材か否か?ということを見分けるくらいなら、95%以上の確率でできますけどね。



木材の産地詐称品にお金を払いたくない、という場合は認証林(FSCやSGECなど)の木材であれば、産地・生産者を特定することはできます。

「認証林の木材だけを使って欲しい」
とあなたが建設業者に頼めば、それを実現することはさほど難しくなくなってきました。

でもうちでは認証林制度にあまりこだわっていないので、当面は設計事務所としての認証材サプライヤー(供給者)の資格を取る予定はありません。



今のところ、うちで産地を明確に特定できる木材の供給方法としては、認証材を使う以外に、静岡で作っている新月伐採材があります。
ただし、これは一般の認証材(FSCやSGEC)よりも数段高い履歴作業を行っています。
(というか、実はこの木は全てSGEC認証材なんですけどね)

なにしろ、一本一本に伐採時に個別ナンバリング(番号付け)を行い、生産者・生産地だけでなく、どの山のどの斜面の木か?そしていつ伐った木かという伐採年月日まで分かるようにしているからです。
そしてこの材に関しては、伐採時に新月の木国際協会の認証を受けています。

下の写真を見ていただければ分かると思いますが、伐ったらすぐに木と切り株の両方に1本ずつ固有の番号を振っています。
(画像をクリックしていただければ、拡大表示されてよくわかると思います)

新月材のナンバリング


 


 


 


 


 


 






しかし、僕にとってこの作業の目的は詐称を防ぐためではありません。
新月期という、木材にとって良い伐採時期を選んで伐っているということをきちんとクライアントに伝えるためです。

そして可能であれば、伐採時にエンドユーザーであるクライアントに静岡まで行っていただき、クライアントご自身に伐採現場に立ち会っていただく、という作業をお奨めしています。

2007年11月に行った伐採でも、京都からわざわざクライアントのNさんご夫妻に静岡まで来ていただきました。
Nさんには、木が生きているんだということを実感していただけたようで、林業家(生産者)と会話を交わすことなどを含めて、消費者・生産者双方にとって貴重な機会を提供しています。



詐称かどうか?ということに目くじらを立てるのは、消費者利益を考えれば確かに必要なことだと思いますが、ただそれだけのこと(意味・価値)にエネルギーを浪費するのは少し寂しい気がしますね。
もう少し別の、もっと深くて大切な価値があると思うんですが・・・。

そんなことをテレビを見ながら考えました。



2007年11月の新月期に伐ったこの木材は、現在静岡で葉枯らし乾燥中です。

3月中旬までこのまま葉枯らし乾燥を行い、現場ごとの必要な長さの木材に伐ってから製材にまわし、その後自然乾燥させてから刻みます。

この材に関しては、絶対に人工乾燥やプレカットは受け付けません。
なぜなら、それだけ自信を持っているサービス・商品だからです。



現在、あと1棟分だけこの木材の使用枠があります。
興味をお持ちの方は、お手数ですがまずこちらのページをお読みになってからお問い合わせ下さいね。

できれば、玉切り(3月)・製材(4月)作業にも立ち会っていただいた方がより深い満足感が得られると思うので、お申込はお早めに。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を