新月伐採×伝統構法型住宅 京都市N邸プロジェクト」カテゴリーアーカイブ

幼いこどもから「きれい~」と言ってもらえる家

東風で一番最初の石場建ての家をつくらせて頂いたお客様が、春のお菓子を贈って下さいました。
食べるとほのかに桜の香りが広がる上品な京都のお菓子。
繊細ですごく美味しかったです。

そして、お菓子に添えられていたメッセージがとても嬉しかった。

今年小学校に入学する娘さんがいらっしゃるのですが、家に遊びに来られた娘さんのお友達から
「おうちがきれい~」
と言ってもらえたのだそうです。
幼い子供の素直な感性でそう言ってもらえたことは、この上なく嬉しく感じました。

300年後の子供たちも、誇りに感じ、大切にしてくれる。
私たちはそんな建物をつくっています。

木造建築 東風の企業理念
世界に、300年先も美しい風景を。

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見学会へのご来場ありがとうございました

吹抜け0314


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 





3/13-14の2日間にわたり、京都市N邸で完成見学会を開催しました。

今回の見学会は東風の見学会でも過去最多の来場者数で、総勢65名。
ご来場頂いた皆様、どうもありがとうございました。

そして今回の見学会の場を提供して下さったクライアントのN様には、心より御礼申し上げます。
(N様、本当にありがとうございました)



うちの見学会では、いつも建築関係者も大歓迎!で見学会を行うのですが、今回は石場立て伝統構法ということもあり、建築業界関係者の参加者が多いこと多いこと。

上記65名のうち約30名は建築関係者の方々でした。

建築関係者の中でも大工さんが多かったです
大工さんに見に来ていただけるというのは、建築家の立場としてはとても光栄ですね。



ご来場のみなさまに大好評だったのが、玄関の式台(↓)です。
(画像をクリックすると、拡大表示できます)

なぐり0314_2


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


なぐり0314_1


 


 


 


 



 


杉の赤身だけを使った化粧なぐりですが、表面の凹凸と杉の柔らかさ・温かみによる足ざわりが良くて、
「さとうさん、うちの玄関もこれでお願いします」
というクライアントのみなさまが続々。

化粧なぐりができる職人さんがとても少ない中で、みなさまに気に入って頂けて、またこのような仕事を職人さんにお願いできるというのは大変ありがたいことです。

先日もご紹介しましたが、この板をなぐっている時の動画はこちらでご覧いただけますのでご覧下さい。

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桜のかおり

昨日、薪ストーブ販売のグランビルさんに京都市N邸の現場へ来ていただき、取扱説明や注意点、メンテナンスのことなど、薪ストーブに関するお話をNさんご夫妻と一緒に聞きました。

へぇ~、ほぉ~といった内容も結構あって面白かったのですが、一番ビックリしたのは薪を焚いている時の香りです。



桜の薪をくべるといい香りがすると言う話は聞いてはいたのですが、昨日グランビルさんが実際に桜の薪を持ってきて焚いてくれました。

そして着火後に焚き付けを充分燃やしてから桜の薪をくべました。

しばらく経ってから外に出てみると・・・ものすご~くいい香りがあたり一帯に蔓延していました。
まるでアロマテラピーかなにかやっているような、とっても芳しい香りでビックリ !!!

薪によってこれほど臭いが違うものかと驚きました。



こんないい香りがするのなら、煙たいどころか、
「もっとストーブ焚いて~」
と近所の皆さんから言われそうです(笑)。

でも室内ではほとんどその香りがしないんですよね。

桜を焚くのは、近隣の皆さんのためかな?なんて思ったりしましたが、桜でスモーク料理を作る意味をようやく実感できたような気がします。



先週末に、Nさんが一生懸命室内の床板にオイルを塗られました。

昨日現場に行くと、床全面に塗られたオイルのおかげで、室内がしっとりと落ち着いた雰囲気になっていたのですが、その中でも玄関の式台に使った化粧なぐりの杉赤身の厚板の木目がくっきりと浮き出てきて、とても美しく仕上っていました。

式台2009






現物はまた下記の見学会の折にぜひ見ていただきたいと思うのですが、はつった作業時の記事はこちらをご覧下さい。
(作業中の動画も見れます)

【お知らせ】

3/13(土)-3/14(日)の2日間にわたり、京都市左京区N邸で
新月伐採材を使った石場建て伝統構法住宅の完成見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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京都市/伝統構法×新月伐採の家 完成見学会を行います 3/13(土)-14(日)開催

N邸外観

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

N邸内観

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  上の画像はクリックすると拡大表示されます

 

 

 

京都市で、昨秋から着手していた石場建て伝統構法型住宅が竣工しました。
建築主であるN様ご夫妻のご厚意により、完成見学会を開催させていただくことになりましたのでご案内します。

 

-自分たちがいなくなった後でも、後世に渡ってずっと誰かが引き継いで
 住み続けてもらえるような家にしてほしい-

 

このお宅は建築主であるN様のそんなご要望から、最低200年は使い続けられるように・・・
と考えて設計しています。
このようなN様のご意向を実現するために、石場建ての伝統構法(※1)という工法をご提案したのは、とても自然な流れでした。

 

(※1)
石場建てとは
石の上に直接柱が載っているだけで、基礎と建物とが金物などで緊結されていない工法のこと

 

伝統構法とは
現時点では正確な定義づけはまだされていないが、筋交いを用いずに、
貫と土壁と木組みだけを耐震要素とした柔らかい木構造のことを指すことが多い
在来工法と対比し、構造的に別の性質を持つ伝統的な構造体を指すために用いられている

 

 

 

だから、
○ 構造はわかりやすく
○ デザインは流行を追わずシンプルに、木の美しさが引き立つように控えめに。
○ 全ての木材の呼吸を妨げないように。
○ 壁は土と竹だけで、構造体には釘を一本も使わずに、
という考え方を建物の隅々まで貫いています。

 

 

 

この家に使用している構造材は、全て自社で伐採から行ったものを使用しています。

 

木を伐るのに一番良いとされる、晩秋の新月期(しんげつき※2)に全ての木材を伐採し、その後4ヶ月間葉枯らし乾燥させた後に1年自然乾燥させたものを使っています。

 

伐採の際には、建築主であるN様もわざわざ静岡の山まで見学に来て下さいました。
(※2)新月期とは下限の月~新月の前日までのおよそ一週間の期間のこと

 

 

 

このような木材の作り方は、木の特性・能力や生命体が本来持っている、宇宙のリズムに逆らわない、とても素直でやさしいやり方です。
現在の木材市場では、一般に伐採直後の材木を含水率が非常に高いままで乾燥庫に搬入し、重油を1-3週間焚きっぱなしにして人工乾燥させるというやり方が主流です。

 

そんな中で、今回のような取り組みは古臭いようにも思えるかもしれません。

 

ゆっくり乾かした自然乾燥材を使い、大工さんが手刻みで作った構造材を金物は使わずに栓だけで組み上げ、竹小舞を編んで作った建物は、工法としては何の目新しさも無く、昔から日本各地で当たり前に行われてきた建物の作り方だからです。

 

 

 

しかしそうやって作った建物が放つ存在感はどっしりとしていて、とても穏やかです。

 

ものすごく当たり前に作った家ですが、ぜひ現場で木と土の質感を味わってみて下さい。

 

 

 

今回の完成見学会には、建築業界関係者の方も参加していただいて構いません。

 

ただし専門家向けの時間帯は3/13(土)の午前中のみとさせて頂き、一般の方向けの見学時間とは別にさせて頂きます。
(業界関係者の方と一般の方とでは質問内容などが全く異なるためです。ご理解をお願いします)

 

<開催日時>
専門家(建築業界関係者)向け・・・3/13(土) 10:00-12:00
一般の方向け          ・・・3/13(土) 12:00-20:00 および
                     3/14(日) 10:00-20:00

 

<開催場所>
京都市左京区
※参加申込を頂いた方には、現場の住所や担当者の連絡先をお送りします

 

→ 参加お申込はこちらの問合せフォームからどうぞ

 

 

 

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土壁仕上 下地窓

京都市N邸の現場で土壁が仕上ってきている、ということを先日書きましたが、2階の壁の一部に左官屋さんが円形の下地窓を作ってくれました。

とってもいい感じで仕上っているのでご紹介します。

下地窓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当初は、このような下地窓を設けるつもりではなかったのですが、竹小舞下地を編み上がるころにクライアントのN様が現場を見られて、

「せっかくこれだけちゃんと竹を編んでくださったのに、壁が出来上がってしまったら全く下地が見えなくなってしまうのは惜しい」

と仰って、じゃあどこか塗り残しましょう!ということになり、空調などの関係で支障のない部分の下地を塗り残すことになりました。



最初から下地窓にする予定で作る場合には、こういうところの壁下地(竹や縄)はもっときれいに仕上げられた材料で下地を編むのが定石なのですが、今回は編みあがってから塗り残そう、ということになったので、フツーの下地がそのまま露出しています。

「ちゃんとこうやって編んだんですよ」というのが後世の人にしっかり伝わる、
という意味ではとてもいい形になりました。

円形の縁は一般に貝の口(かいのくち)または蛤端(はまぐりば)と呼ばれる形で、ぬるっと丸みを帯びた仕上げ方をしています。



最終的にはこの壁の裏に照明器具を置いて、スイッチを入れると下地窓から明かりが漏れるという形で仕上げることになっています。


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土壁が仕上ってきています

京都市N邸の現場では、左官職人による土壁の仕上工事が進んでいます。

今回左官工事をお願いしているのは、僕が15年ほど前からお世話になっている山本左官工業さんという京都市内の左官屋さんですが、とても丁寧な仕事をして下さっています。

 

壁0128_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2階寝室の壁です。

まだ乾いていないので緑っぽい色をしていますが、乾いたら土色になります。
中塗り仕上げです。


 

壁0128_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熟練職人のHさんが仕上げている最中の写真。

一見顔はちょっとコワモテですが(笑)、とても細かな気配りをして下さる丁寧な職人さんです。
Hさん、いつも助けて頂いてありがとうございます。



この写真はまだ仕上の最中なのでコテムラがありますが、きちんと仕上った壁には全くコテムラがありません。

壁が仕上った部屋に入ると、勝手に背筋が伸びるようなピリッとした緊張感が漂っていますが、乾いてくるともっとむっくりした感じになってきます。

あの雰囲気は、やはり写真では伝えられません。
来月開催を予定している完成見学会で、みなさんにもぜひ現場で感じ取って頂きたいと思っています。




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ペアガラスが結露!

先日も書きましたが、このところ土壁を乾かすためにちょくちょく現場に泊まり込んで夜通しストーブを焚いています。

 

実は昨夜も現場に泊まったのですが、土壁が乾くときに放出する水分量がものすごいため、建物のすべてのガラスがびっしりと結露します。

結露

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このガラスはもちろんペアガラスですよ。



ちなみに、今朝の京都はかなり冷え込んだようで、昨夜降った雨で路面が凍結しまくっています。

みなさん、安全運転で行ってくださいね。




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外部足場 外れました

京都市N邸の現場では、外壁の漆喰も仕上がり、ようやく外部足場が外れました。

写真を撮ってきましたのでご紹介します。

 

外観1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外観2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外観3

 

 

 

 

 

 

 

 

 



1階の外壁板張りがまだ少し残っていますが、これは脚立と足場板で簡単な足場を組んで工事する予定です。



実は昨夜から僕は現場に泊まり込んで土壁を乾かすための番をしていました。
(このブログの投稿も現場からしています)

夜、ライトをつけた外観がとても良かったので写真を撮りたかったのですが、三脚がなかったので撮れませんでした。

また竣工したときに撮ってご紹介しますね。


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壁土の違い

京都市N邸(伝統構法)新築工事現場では、中塗り土を使った底埋め作業が進んでいます。

昔ながらの土壁を作る工程では、大きく分けて

○ 下塗り(荒壁)用の土
○ 中塗り用の土
○ 上塗り用の土
  (またはしっくいの他、化学系仕上材である繊維ジュラク・珪藻土などなど)

という3種類の材料を何工程かに分けて塗り重ねていくことにより、土壁を作っていきますが、実は下塗り/中塗り/上塗りでそれぞれ土やスサが違うのです。

今日はその土の違いを写真でご紹介します。

今回のN邸現場では上塗りをせずに中塗りで仕上げてしまうやり方をするので、残念ながら上塗りの画像はお見せできません。

でもまたどこかで写真を撮ってきたらお見せしますね。

 

荒壁0121

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は下塗りの土(荒壁)が乾燥した状態です。


中塗り土0121

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの写真は、中塗り土が乾燥した壁の写真です。

2枚を見比べて頂けるとお分かりかと思うのですが、下塗り土の方が粒子が粗く、スサも長いものを使っています。

それに比べて中塗り土は粒子も細かくなり、スサも細く・短いものを使っている様子がお分かりになるかと思います。

一言に土壁と言っても、実はいろいろなんです



上塗り用の土(水捏ねじゅらく)となると、さらに粒子が細かくなり、スサも微細なものになりますが、それはまたいつかの機会にご紹介しますね。



 

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外壁漆喰塗り仕上着手

外壁漆喰0118_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


京都市N邸で、いよいよ本日から外壁の漆喰塗り仕上げに着手しました。

本当は先週やりたくて準備も整っていたのですが、寒波襲来により1週間延期せざるを得ませんでした。

塗り壁材は凍ててしまうともう駄目なんですよね。
室内ならば氷点下に下がることもまずないし、必要なら暖房をつけておけば問題ないのですが、外壁はそういうわけにいきません。

よって泣く泣く1週間延期した、というわけです。

 

外壁漆喰0118_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外壁漆喰0118_3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日も引き続き漆喰の仕上作業を行います。

いよいよ外観がほぼ完成します。

明後日、また現場へ行くので、出来上がった姿を撮ってきてまたアップしますね。
どうぞお楽しみに。



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