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土壁が仕上ってきています

京都市N邸の現場では、左官職人による土壁の仕上工事が進んでいます。

今回左官工事をお願いしているのは、僕が15年ほど前からお世話になっている山本左官工業さんという京都市内の左官屋さんですが、とても丁寧な仕事をして下さっています。

 

壁0128_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2階寝室の壁です。

まだ乾いていないので緑っぽい色をしていますが、乾いたら土色になります。
中塗り仕上げです。


 

壁0128_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熟練職人のHさんが仕上げている最中の写真。

一見顔はちょっとコワモテですが(笑)、とても細かな気配りをして下さる丁寧な職人さんです。
Hさん、いつも助けて頂いてありがとうございます。



この写真はまだ仕上の最中なのでコテムラがありますが、きちんと仕上った壁には全くコテムラがありません。

壁が仕上った部屋に入ると、勝手に背筋が伸びるようなピリッとした緊張感が漂っていますが、乾いてくるともっとむっくりした感じになってきます。

あの雰囲気は、やはり写真では伝えられません。
来月開催を予定している完成見学会で、みなさんにもぜひ現場で感じ取って頂きたいと思っています。




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世界に、300年先も美しい風景を

貫伏せ

京都市N邸の現場では、年末から土壁の下地処理工程である
【貫伏せ(ぬきぶせ)】に取り掛かっています。

さすがに現場はまだ動いていなくて、初出は明日(1/5)からなのですが、
年末の貫伏せ作業の様子をご紹介します。

貫伏せ0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


↑このような(貫が露出している)状態のままでは、この上から土を塗り重ねても
 
貫のところで壁が割れてしまいます。
 
その割れを防ぐための下地処理が【貫伏せ】です。

 

貫伏せ1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


↑まず貫の上に、フノリを混ぜた漆喰を塗りつけます。
 わかりやすく言うと、これは接着剤の代わりです。

 

貫伏せ2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


↑ のり漆喰の上から中塗り土を塗りかけます。

 

貫伏せ3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




↑中塗り土を塗った上から、割れ止めのために寒冷紗(かんれいしゃ)という
 白い布をあてて土の中に塗りこめます

 

貫伏せ4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




↑これで貫伏せが完了です。
 
(色が濃いところが貫伏せを施したところ)



この貫伏せ工程は、まだ2階の半分くらいしか完了していませんが、年始は6日から左官屋さんが入って、引き続きこの貫伏せ作業をしていく予定です。



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土壁に着手しました

大阪府四条畷市で建設中の現場 【 木曽のみんなが建ててくれる大阪の家 】 で、荒壁を塗りつける左官工事が今週月曜日から始まりました。

写真のように、竹小舞下地を編んだ上から荒壁を付けていきます。
この土は8月末から現場で寝かせていたので、熟成されて最初は茶色だったものがチャコールグレーに変色しています。
(下の写真はクリックすると拡大表示できます)

8月に撮った土の写真

10月に撮った土の写真
(練り返している作業中の写真なので、茶色い部分とグレーの部分が混じっています)

こうなってくると匂いも昔のドブのような匂いでちょっと臭いのですが、発酵させることで粘り気が出て、地震時の壁の耐力もアップします。

このような土壁と竹小舞下地が地震の時にどのように作用するのか?ということについては、11/26(日)に開催するこの現場の構造見学会の際にお話しします。
興味のある方はぜひ遊びに来てください。
参加費用は無料ですが、資料などをご用意する関係であらかじめ申込みが必要になります。

詳しくはこちらのページからどうぞ。

【お知らせ その1】
11/26(日)に、大阪府四条畷市で伝統構法で組上げた家の
構造見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい

【お知らせ その2】
11/21(火)に、静岡市で樹齢100年超の杉の木を新月伐採します。
平日ですが、見学を希望される方はお申し出頂ければご案内します。
詳しくはこちらをご覧下さい

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