伝統構法実験と研究など」カテゴリーアーカイブ

吉野川上村にて木材伐採ツアーを開催/石場建て伝統構法、天然乾燥、和風住宅

 
bassaitour_2019_01
 
 
昨年(2018年)末に開催すべく企画していたところ、都合により中止になってしまいましたが、参加したかったと多数のありがたいお声があり、再度企画しました。
場所は吉野郡川上村です。
ご興味のある方はぜひご連絡ください。

以下ツアーのご案内です。

林業家 福本正文さん(吉野チェーンソーアートスクールの校長先生)は林業家歴30年の超ベテランの方です。
伐採のことはもちろんですが、土のこと、水のこと、風のこと、光のこと、そしてそこに住む動物のことなどを熟知し、山を守り育てています。
それは200年~300年前に植えられた木を今伐採し、300年後に刈り時となる苗木を植えるという通算6世紀分の時間の中で仕事をすることです。
スピードを求められる現代においてとても特殊かもしれませんが、いま私たちに必要なことは未来の環境を想像するのも大切なことかもしれませんね。
今回は吉野の山がブランドになるように先人たちがどのように育ててきたかを聞き、今後の課題などをトークセッションしてみたいと思います。

【開催日】2月23日(土)

【集合場所】
電車の人は12:00に近鉄吉野駅改札前に集合
→ ピックアップして下記 道の駅に行きます
車の人は12:30に道の駅 杉の湯川上 集合
(〒639-3553 奈良県吉野郡川上村迫695)

【参加人数】20名程度

【参加費】¥500

【当日スケジュール】
道の駅から車移動20分
→ 伐採場所まで登山30分
→ 伐採見学1時間
→ 下山30分
→ 道の駅まで移動20分
→ お茶を飲みながら意見交換1時間程度
合計3~4時間程度

主催 (株)木造建築東風
奈良県御所市東名柄22-1
TEL:0745-66-2645
FAX:0745-66-2646

※伐採見学会は終了しました。
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

通し柱効果とは?京都大学での振動実験(2011.08.08)を見学

昨日(2011/8/8)、京都大学で行われた振動実験に行ってきました。

tooshibashirakouka0808_1

上のような2階建ての木造フレームを大きな振動台に載せ、実際にフレーム全体を地震波で揺らし、その挙動(傾きや破損状況など)を観察するという実験が行われました。

tooshibashirakouka0808_3

普段、木造建築を手がけている全国各地の設計士や工務店さんが見学のために集まっており、みなさんの関心の高さも伺えました。

昨日の実験の目的は

「通し柱の太い/細いによって、地震時の建物の挙動にどのくらい変化が見られるのか」

という、【通し柱効果】を確かめることです。

現在、もっとも一般的な木構造として使われている在来工法の場合は、どちらかと言うとこの通し柱効果は少ないと思います。

しかし、昔からの伝統的な古民家などで用いられている伝統構法の場合は、この通し柱効果がかなり効いていることが昨日の実験でよくわかりました。

昨日の実験を詳しく解説すると、とても難しい話になってしまうのでここでは割愛しますが、イメージとして理解して頂くために図を描いてみました。
もしよろしければご覧になってみてください。

通し柱効果とは?

→ tooshibashirakouka0808

木造建築 東風(こち)の伝統構法石場建ての家づくりサイトはこちら
→ http://www.mokuzo-architect.jp/

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を