月別アーカイブ: 2013年7月

お知らせ/ブログの引越しを進めています

いつも木造建築家のヒトリゴトを観に来て頂き、ありがとうございます。

月日の経つのは早いもので、このブログを書き始めてから8年半が過ぎました。
最初の投稿は2004年12月です。

このブログはlivedoorさんの場所をお借りして書いてきましたが、今後は東風で運用している独自ドメインの中に設置した分野別の専門ブログに引越しをしていく予定です。

 伝統構法・原木・伐採などに関する記事 → 東風の伝統構法専用ブログ
  
 民家再生・リフォームなどに関する記事 →  民家再生とリフォーム・改修工事 専用ブログ

記事が800件もあるので、引越しも大変です。

今後少しずつ進めていきますが、今後の新しい記事は上記のブログに投稿していきますので、ブックマークをし直していただけるとありがたく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

木造建築 東風  代表 / 佐藤仁

2013の杉 製材が始まりました/天然乾燥・葉枯らし材でつくる伝統構法の家

7/23(火)に奈良県桜井市で今年の杉の製材を行いました。
和歌山県田辺市の山中で伐採して頂いた、西北斜面に生えていた杉です。

樹齢は約100年のものですが、あまり大きな木は頼んでいないので、どれも小ぶりな木ですが、林業家の福本様が選りに選ってくれた逸材ばかりで、節はありますが目の詰み具合や通直性も素晴らしく、いい木ばかりでした。

この日は朝から1日かけて約30本の原木を製材して頂きました。
全て挽き終えるまでには、あと4-5日かかる見込みです。

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↑ 製材する前の原木たち。長さは4m。

今回は荒皮を先にむいておいてから製材します。
木口に書いてある番号は、木材1本ずつに打つ通し番号です。
製材時に、木目、色、節の多寡と大きさなどを記録しておいて管理データとして残しておくための番号です。

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↑ 年輪が非情によく詰んでいます。
芯の偏りもほぼなくて、とってもいい木です。
(ほとんどすべてこんな木を揃えて下さいました)

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↑ 市場で買うのではなく、山で買うと林業家が気を利かせて少し長めに玉切りしてくれます。
発注は4mでお願いしていても、だいたい20cmくらい長くしてくれるのはとてもありがたい限り。
人差し指で抑えているところが、端から測った木材の長さ4mの位置ですが、実際の材料は4230mmあります。

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↑ 今回製材をお願いしたのは、奈良県桜井市の森口製材所さんです。
50代前半の社長さんですが、とっても丁寧に挽いて下さってありがたいです。

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↑ すこし太目の木からはこんな素晴らしい梁がとれます。
末口φ320mmくらいなので、決して大きな丸太ではないのですが、どれもとっても素直な木ばかりでした。

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↑ この木は長さ4m、巾135mm、背305mmに挽きました。
これから1年以上天然乾燥させます。

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↑ 色合いはちょっと違いますが、木目だけなら吉野材と言っても通りそうです。

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↑ この日は梁・桁材、長さ4mのものばかりを固めて挽きました

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↑ 原木から梁・桁を採る際に出てくる切り落とし材。
これは鴨居や方立てなど、化粧の枠材として使います。
厚みは35mmと45mmの2種類で挽いてもらいました。

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梁・桁の厚み調整のために出てくる、15mmの切り落とし材は野地板として使います。
節の少ないものは化粧野地板や腰板用に、節の多いものは下地用にと分けて使います。

東風ではこうやって木材を作っています。
まず信頼できる林業家に直接依頼して、伐採・葉枯らしさせた旬伐りの原木を調達。

次に製材所で一本ずつ木を観ながら製材し、そこから1年以上かけてゆっくり天然乾燥させる。
(今、自社ストックしている材で一番長く寝ているものは、伐採後7年経っています)

木造建築 東風(こち)の伝統構法石場建ての家づくりサイトはこちら
→ http://www.mokuzo-architect.jp/

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

今月製材する100年生の国産杉原木

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7月に製材する予定の原木です。

和歌山県田辺市の北西向き斜面に生えていた樹齢100年生の杉。
製材所との日程が合えば希望者には見学して頂くこともできるかも・・・なんて考えていますが、製材見たい方いらっしゃいますか?
製材所は奈良県桜井市にあります。

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