月別アーカイブ: 2013年8月

高台の家・神戸市S様邸―2階床がだいぶ張れました

2階に子供室3部屋を増床中の神戸市S様邸。
8/24(土)に現場監督さん・大工さんとの打ち合わせを兼ねて、現場の様子を観に行ってきました。

kobe_s_before0824

↑ 竣工時はこんな感じだったのが、現在は同じ場所から見ると・・・

kobe_s_after0824

↑ こんな感じになっています。

2階に上るとこんな感じ ↓

kobe_s_0824_2f

もともと吹抜けだった部分に架けた床が9割方張り上がり、だいぶ生活空間っぽい感じになってきました。

工事は予定よりも工程がずれ込みぎみで、建築主のS様ご家族にはご迷惑をおかけして申訳ない限りなのですが、仕事は丁寧にしてくださっています。

 

このお宅の概要は以下のページでご紹介しています。
→ 高台にある大きな吹抜けの家/兵庫県神戸市

 

 

 

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窓を開けたままエアコンをかけた方が涼しくなるケース!?

ウソのような、ホントの話です。
東風で設計した京都の伝統構法住宅のお客様から伺いました。

と言っても、全ての住宅でそうなるわけではありません。
吹抜けがある住宅に限った話です。

 

夏になると、太陽は頭上高くまで昇りますよね?
そのため、夏季においてもっとも熱くなるのは、何と言っても屋根面です。
もちろん、現在の新築住宅には屋根面にかならず断熱材を充填するのですが、それでもやはり熱を完全に遮断できるわけではありません。
じわじわ、ジワジワと熱が室内に伝わってきます。
ですから夏になると、

「1階よりも2階の方が暑い!」

ということになるわけですね。

ここまではみなさまよくお分かりでしょう。
で、問題はここからです。

 

通常、クーラーをかけて冷房する時は窓を閉め切ります。

窓を閉め切ってクーラーをかけている時の室内の状態は、

「屋根面を貫入して室内に届く熱を
少しずつ室内に溜め込みながら、それを上回る
冷気をクーラーで作って冷やしている状態」

です。

ここで、吹抜けのある住宅の場合に限り、2階の窓を開けたままエアコンをかけてみた状態を想定してみます。
2階の窓を開けながらクーラーをかけている場合は

「屋根面を貫通して室内に届く熱を
溜め込まないように2階で外へ逃がしながら、
冷気をクーラーで作って冷やしている状態」

です。

 

考えてみれば、後者の方が涼しくなるのは当たり前ですね。

これを図解してみたイラストを東風のスタッフ・Uさんが描いてくれましたので添付しておきます。
ぜひ画像を拡大してご覧下さい。

void_summerwinter

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杉の木目、雨に濡れた時の美しい表情

7月下旬に奈良県で杉の原木の製材を行った際のことですが、30分ほどにわか雨が降って、屋外に積んでいた杉が濡れました。

一般の方にとっては意外に感じるかもしれませんが、無垢の杉は濡らしてもまたきちんと乾けば全く問題ありません。

むしろ、原木から製材した直後(2-3ヶ月間)はわざわざ雨ざらしにして、表面に出てくる渋(タンニン)を洗い流すくらいです。

sugi2013

この木は北西向きの斜面で育った、およそ100年生の杉ですが、目が細かく詰んでいた(=年輪同士の間隔が狭く、近接していた)こともあり、端正な木目で、雨に濡れた時の表情はとてもきれいでした。
木は濡れると木目がよりはっきり見えるようになります。

これらの木はこれから1年以上かけてゆっくり乾かしてから使うことになりますが、どんな現場へ嫁入りすることになるか楽しみです。

木造建築東風の木材への取組や考え方については
以下のページで詳しく紹介しています
→ http://www.mokuzo-architect.jp/timber.html

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神戸市S様邸増床工事 中間検査に合格しました

神戸市内で2008年に竣工したS様邸。
お子様達の成長に伴い、個室が必要になってきたため、竣工当初より計画に組み込まれていた、大きな吹抜けへの増床工事が始まっています。

下の画像は竣工当時のものですが、体育館のような大きな吹抜け空間の半分に、梁を何本か新設し、フローリングを張っていく工事です。

kobe_void0819

(※画像をクリックすると、見やすくなります)

 

昨日は指定検査機関の中間検査を受けました。
kobe_beam0819

↑ 太い梁は竣工当時からあったもの。
それに架けてある細めの梁を今回新設しました。

kobe_flooring0819

今週から大工さんが張っていく予定の、杉のフローリング。
国産の無垢材で厚みは35mm。
奈良県吉野産の杉で、人工乾燥がかけられた木材です。
フローリングだけは、いつも人工乾燥材を使っています。

「子供たちの通学期間に工事をするとやはり落ち着かないので、夏休みの間に工事をしたい」

というS様ご夫妻のお考えもあって、今月中には増床工事が完成する予定です。
また進捗状況をご報告しますので、どうぞお楽しみに。

 

 

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