壁土の違い

京都市N邸(伝統構法)新築工事現場では、中塗り土を使った底埋め作業が進んでいます。

昔ながらの土壁を作る工程では、大きく分けて

○ 下塗り(荒壁)用の土
○ 中塗り用の土
○ 上塗り用の土
  (またはしっくいの他、化学系仕上材である繊維ジュラク・珪藻土などなど)

という3種類の材料を何工程かに分けて塗り重ねていくことにより、土壁を作っていきますが、実は下塗り/中塗り/上塗りでそれぞれ土やスサが違うのです。

今日はその土の違いを写真でご紹介します。

今回のN邸現場では上塗りをせずに中塗りで仕上げてしまうやり方をするので、残念ながら上塗りの画像はお見せできません。

でもまたどこかで写真を撮ってきたらお見せしますね。

 

荒壁0121

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は下塗りの土(荒壁)が乾燥した状態です。


中塗り土0121

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの写真は、中塗り土が乾燥した壁の写真です。

2枚を見比べて頂けるとお分かりかと思うのですが、下塗り土の方が粒子が粗く、スサも長いものを使っています。

それに比べて中塗り土は粒子も細かくなり、スサも細く・短いものを使っている様子がお分かりになるかと思います。

一言に土壁と言っても、実はいろいろなんです



上塗り用の土(水捏ねじゅらく)となると、さらに粒子が細かくなり、スサも微細なものになりますが、それはまたいつかの機会にご紹介しますね。



 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です