【木の家-7】 あなたは民家バンクをご存知ですか?

今朝(2/9)の日経新聞に、
 
『 壊してもいい木造2階建て住宅譲ってください 』
 
という記事が載っていました。
広告主は防災科学技術研究所(茨城県つくば市)。
兵庫県三木市に造った世界最大級の振動台に移築して、耐震性を調べる実験材料に使いたいそうです。
 
この記事を読んですぐに僕の頭には、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会(以下JMRA)で情報管理している民家バンク登録物件のことが頭に浮かびました。
しかし、探している建物の条件には、
「築25~50年以内であること」
という条件がついており、民家バンクは使えないのです。
なぜなら、民家バンクに登録されている物件は、築後70年以上経過したものがほとんどだからです。
 
 
 
もしチャンスがあれば、民家のような伝統工法で組まれた木組みの家の耐震試験とその解析を上記の施設でやってみてもらいたいと思いますが、それはまた別の機会に考えたいと思います。
 
 
 
話をJMRAの民家バンクに戻します。
 
JMRAでは一軒でも多くの民家を、壊さずに使いつづけてもらいたい、という思いから、民家バンクというシステムを運営しています。
様々な事情により民家を手放したい、という方がいる一方で、
民家を持っていないが、ぜひ欲しい、住んでみたい、という方もおられます。
こういう方々の橋渡しをし、建物は無償で提供しよう(※)というのが民家バンクの趣旨です。
興味のある方は、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会事務局(03-5216-3541)までお問い合わせください。
 
現在、100軒程度の再生可能な民家が登録されており、引き取り手を待っています。
 
 
 

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ボランティアでの古民家再生計画

僕が理事を務めている、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会で、これから約5年間かけて築100年のかやぶき民家をボランティアで再生します。
 
場所は兵庫県西部(もうほとんど岡山)です。
 
第1回目のイベントへの参加申し込みを現在受付中です。
詳しくは、日本民家再生リサイクル協会近畿地区ホームページにて公開していますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
 
 

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【木の家-6】 愛嬌のある家

昨日、兵庫県養父市にて施工中の新築住宅の現場、【但馬の家】に行ってきました。
2004年の夏に着工したこの【但馬の家】も、あと一週間くらいで完全に出来上がりますが、昨日は施主であるAさんといっしょに2人でガレージの枕木を据え付ける作業をやりました。
写真のように、たくさんの枕木を土間に敷きならべて、カスガイで止めていくというものです。

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実はこの枕木はすべて、以前この敷地に建っていた、Aさんのおばさんにあたる方の家を解体した際に残しておいた柱や梁などです。
解体された家は俗に言う【古民家】ほど古くはなく、築後約40年という、ごく一般的なちょっと古い木造住宅でした。
ですからこれは一応使い古された【古材】なのですが、【古材】というと一般には

黒光りした太くて大きく貴重な古い木材

というようなイメージが浸透していますので、それらとは区別する意味で僕は【解体材】と呼ぶことにしています。
このような、築造年数があまり経っていない解体された木材の再利用も、これからはきちんと考えて取り組んで行かなくてはいけない問題になるでしょう。
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ちょっと話がそれてしまいました。
普通こういった作業は、

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【木の家-5】 災害防止と森林~その2

昨日の続きです。
(今日初めて読まれる方は、下に投稿してある昨日の記事を
まず読んでからにしてくださいね)

昨日は国産木材よりも外国産木材の方が安いので、現在日本国内においては、安い外国産木材の方が多く使われている、ということをお話しました。
すると

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【木の家-4】 災害防止と森林~その1

今朝の日経新聞に、近畿の3県(兵庫・奈良・滋賀)でも2006年度から
「森林環境税」を徴収し始める、という記事がありました。

 

今回はこの記事には書かれていないウラの事情をご紹介したいと思います。

 

結論から言うと、災害防止・国内経済の活性化につながります。

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【木の家-3】 木造住宅の免震技術について

今、木造住宅の免震技術導入について検討しています。
住宅のような小規模の建築を免震しようとすると、建築費の約10%(200~300万円)のコストがかかるようですが、方法にも何通りかあるようです。
ものすごく簡単に分類すると、次のようになります(きっと他にもあると思いますが)。
 

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【古民家にならうこれからの家づくり】3-6をアップしました

僕は毎週月曜日に、メールマガジン 【 最低目標200年!古民家にならうこれからの家づくり 】 を配信しています。

 

  

 

その第20号となるバックナンバー 『3-6 絶対に絶対に真壁にすること』 ホームページにアップしました。

 

 

 

 

 

 

 

建てられてから、100年、200年、300年と経過して今なお使いつづけられている古民家には、これからの家づくりに活かすべきすばらしい先人の知恵がいっぱい詰まっています。

 

 

 

今までにたくさんの民家の調査・実測などをしてきた経験を通じて、長い間にわたって使いつづけてもらえる家をつくるために必要な事柄はなにか?というところに焦点を当て、少しずつ書きためていっています。

 

 

 

 

 

 

 

これから家を建てようとされている方、もしくはご自宅のリフォームを考えておられる方で興味を持たれた方はぜひご購読ください。

 

(ただし、まず一度バックナンバーをごらんになって頂いてからにしてくださいね)

 

 

 

購読は無料で、サトウ都市環境デザインのホームページから申し込みできます。

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【木の家-2】 TVで放映された木造住宅の耐震実験について

関東に大きな地震が起こる確率が高まっている、という報道が相次いでいますね。某TV局の連続ドラマや、1/15(土)に放映された特番でも採り上げられていました。国民の関心を高めて、危険回避への取り組みを促す、という意味ではとてもいいことだと思います。 しかし、1/15(土)に放映されたTV特番の中で行われていた実験には、非常に違和感を憶えます。あれでは「木造住宅が危ない!」と言っているようなものだ、と受け取られかねません。 あのときの番組をご覧になった方は憶えていらっしゃると思いますが、

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1戸建て住宅を担保にした老後資金融資サービスの記事を読んで思うこと

1/11(火)の日経新聞朝刊1面に、1戸建て住宅を担保に高齢者に老後資金を融資する「リバースモーゲージ」の取り扱いを、中央三井信託銀行が三井住友海上火災保険と組んでこの3月から始める、という記事がありました。
この記事からは2つの側面が読み取れます。
1つ目は、これを見たこれからの住宅購入者層のみなさんが
「老後のためを考えて、マンションではなく一戸建て住宅を入手しよう」
という、マンション→一戸建て乗り換え派が増えてくるのではないかという点。
なぜなら、この「リバースモーゲージ」という金融商品は、マンションを担保の対象にしていないからです。
おそらく、売却しにくいという点から、マンションは融資対象を外されているのでしょう。
2つ目は日本における住宅の資産価値についてです。

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