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【木の家】 民家について学んでみませんか? (一般向け基本講座受講生申込受付中)

民家塾-2

第4期 きんき民家塾 受講生を募集中です!

NPO法人・日本民家再生リサイクル協会 近畿地区では、毎年きんき民家塾という(建築の専門家でない)一般の方向けの基本的な講座を開講しています。
約一年間かけて、毎月1回ずつ定期的に講義を行い(全7回)、民家だけでなく、木の事、大工さんの仕事のこと、左官のことなどを全般的に学ぶことができる通年講座です(体験型講座あり)。
一年を通して固定されたメンバー(定員:25名)でいっしょに学ぶスタイルをとっているので、例年、楽しく学びながら新しい仲間がどんどんできていっています。

民家塾-1カリキュラムや費用、申し込み方法などは、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会 近畿地区ホームページにてご確認ください。

(左の写真は、昨年度のきんき民家塾で行った、夏季合宿のワークショップ@長野県大平宿での様子です。)

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

【木の家-7】 あなたは民家バンクをご存知ですか?

今朝(2/9)の日経新聞に、
 
『 壊してもいい木造2階建て住宅譲ってください 』
 
という記事が載っていました。
広告主は防災科学技術研究所(茨城県つくば市)。
兵庫県三木市に造った世界最大級の振動台に移築して、耐震性を調べる実験材料に使いたいそうです。
 
この記事を読んですぐに僕の頭には、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会(以下JMRA)で情報管理している民家バンク登録物件のことが頭に浮かびました。
しかし、探している建物の条件には、
「築25~50年以内であること」
という条件がついており、民家バンクは使えないのです。
なぜなら、民家バンクに登録されている物件は、築後70年以上経過したものがほとんどだからです。
 
 
 
もしチャンスがあれば、民家のような伝統工法で組まれた木組みの家の耐震試験とその解析を上記の施設でやってみてもらいたいと思いますが、それはまた別の機会に考えたいと思います。
 
 
 
話をJMRAの民家バンクに戻します。
 
JMRAでは一軒でも多くの民家を、壊さずに使いつづけてもらいたい、という思いから、民家バンクというシステムを運営しています。
様々な事情により民家を手放したい、という方がいる一方で、
民家を持っていないが、ぜひ欲しい、住んでみたい、という方もおられます。
こういう方々の橋渡しをし、建物は無償で提供しよう(※)というのが民家バンクの趣旨です。
興味のある方は、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会事務局(03-5216-3541)までお問い合わせください。
 
現在、100軒程度の再生可能な民家が登録されており、引き取り手を待っています。
 
 
 

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【木の家-6】 愛嬌のある家

昨日、兵庫県養父市にて施工中の新築住宅の現場、【但馬の家】に行ってきました。
2004年の夏に着工したこの【但馬の家】も、あと一週間くらいで完全に出来上がりますが、昨日は施主であるAさんといっしょに2人でガレージの枕木を据え付ける作業をやりました。
写真のように、たくさんの枕木を土間に敷きならべて、カスガイで止めていくというものです。

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実はこの枕木はすべて、以前この敷地に建っていた、Aさんのおばさんにあたる方の家を解体した際に残しておいた柱や梁などです。
解体された家は俗に言う【古民家】ほど古くはなく、築後約40年という、ごく一般的なちょっと古い木造住宅でした。
ですからこれは一応使い古された【古材】なのですが、【古材】というと一般には

黒光りした太くて大きく貴重な古い木材

というようなイメージが浸透していますので、それらとは区別する意味で僕は【解体材】と呼ぶことにしています。
このような、築造年数があまり経っていない解体された木材の再利用も、これからはきちんと考えて取り組んで行かなくてはいけない問題になるでしょう。
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ちょっと話がそれてしまいました。
普通こういった作業は、

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