お客様の幸せのために」カテゴリーアーカイブ

僕の先輩がブログを開設しました

僕は2000年まで京都の(株)鈴木工務店というところに勤務して、現在僕が身に付けている木造技術の基本全てを叩き込んでいただいたのですが(社長と上司と大工さんには、ホンマに感謝しきれません)、その当時、鈴木工務店で一緒に働いていた先輩が、最近ブログを開設されました。


池田先輩のブログ・LIVING ROOM


ジャズやレコード(CDではない)が好きなことはよく知っていましたが、ここまで深い知識をお持ちだったとは、とんと知りませんでした。
(池田さん、ごめんなさい)

まだあまり建築のことについては書かれていないようですが、もともと設計事務所に勤務されていたこともあり、とてもセンスの良い方で、お客さんにも信頼されています。
(紹介による受注が大半を占めていることから、その点がよくわかります)
もしよければ、たまに覗いてあげてみてください。

びっくり!

先月中旬に、西条祭りに行ったときのことをこのブログでも書きましたが、その時お世話になった愛媛県西条市のKさんに、僕の叔父といとこが静岡の山奥で丹精込めて作っているお茶を贈りました。

僕は知らずに贈ったのですが、Kさんは自称
【 お茶マニア ]】
だそうで、そのお茶の味にたいそう喜んでいただきました。

そしてお茶の淹れ方によって味が変化することを、Kさんが実験してレポートを送って下さったのですが、そのおかげでうちのお茶の味も激変しました。
びっくり!
せっかくなので、みなさんにもお伝えします。

いい茶葉でお茶を淹れるときは、
1. 美味しい水(軟水)を使う
2. 60℃くらいまで冷ましたお湯でゆっくり時間をかけて淹れる
ということは、みなさんきっとご存知だろうと思います。

もちろん、僕も知っていました。
でも、それだけで終わらないのがKさんのスゴイところでした。
Kさんは、その60℃のお湯をつくる過程を下記の3つの条件で検証したのです。
(以下、Kさんのレポートメールから抜粋)

――――――――――――――――――――――――――――――――
<< ここ重要 >>
お茶を入れるのに、60度の湯が最適だとします。
a. 水を沸かして、60度になった湯で入れる
b. 水を沸かせて、沸騰した後、お茶瓶に水を掛けて
急速に60度まで温度を下げる
c. 水を沸かせて、沸騰した後、湯飲みに入れて湯さましして、
ゆっくりと60度まで下がるのを待つ

急須に入れる温度は、いずれも60度なのにその味は格段に違います。
a. b.ではだめで、c.でないといけません。
――――――――――――――――――――――――――――――――

僕は生来ズボラな性格(笑)なので、いつも a のやり方で淹れていました。
(↑反省・・・)
でも、
「なんかあまり美味しくないなぁ・・・」
と思っていました。
うちの実家で淹れて飲むお茶の味と全然違うのです。

そこでKさんのレポートどおり c. のやり方に変えてみたところ・・・、
味が格段に違いました。
水って、ホンマに不思議ですね。

実は僕は生まれてこのかた、このお茶以外のお茶を買って飲んだことがないのであまり実感が無かったのですが、贈る人贈る人、みんなから
「このお茶、美味しいね」
と大好評です。

上記のKさんからは、
「来年、新茶ができたら1万円分送ってくれ」
との予約まで頂きました(笑)。

一般のお茶小売店このお茶を買うと、100gあたり¥1500-~¥2,000-はするようですが、叔父から買うと、500gで¥3,000-(←市価の約1/3 送料別)です。
農薬も出来る限り使わないようにして栽培しています。
(註:完全無農薬ではありません)

お茶が好きな方で、飲んでみたいという方は、さとうまでご連絡くだされば手配しますよ。
もちろんマージンなどはとらないのでうちの儲けにはなりません(笑)が、このブログを読んで下さっているみなさんに、美味しいものを安く提供することで喜んでいただけて、静岡とのつながりができてくれれば嬉しく思います。

【お知らせ その1】
11/26(日)に、大阪府四条畷市で伝統構法で組上げた家の
構造見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい

【お知らせ その2】
11/21(火)に、静岡市で樹齢100年超の杉の木を新月伐採します。
平日ですが、見学を希望される方はお申し出頂ければご案内します。
詳しくはこちらをご覧下さい

民家フォーラム2006に行ってきました(福山・尾道)

この週末、広島県福山市沼隈町と尾道市で2日間にわたって開催された、日本民家再生リサイクル協会主催の民家フォーラム2006に参加してきました。

民家フォーラムを採り上げた、山陽新聞社の記事はこちら
民家フォーラムを採り上げた、中国新聞社の記事はこちら

今年のフォーラムは、過去に僕が参加したものの中で、一番良かったです。

1日目は、過疎が進む地元(福山市沼隈町)で民家再生を軸に漁村の活性化へ取り組まれている方のお話や、人間国宝の宮大工・松浦昭次さんの基調講演を聴きました。
決して華があるわけではない、ほとんど無名のただの田舎まち(←ごめんなさい)で開催したこと、そしてその地元にしっかり足を下ろして着実な活動を続けるみなさんのひたむきさに心を打たれました。

2日目は舞台を尾道に移し、人間国宝・松浦昭次さんが修復を手がけられた浄土寺(国宝)の見学を、何と松浦さん同行&解説のもとに行いました。
もう感激です。
松浦さんに解説して頂いてはじめてわかる(解説が無ければ、ただ見ても全然気付かない、というか見てもわからない)ことや、文化庁の正式な記録には残していない現場の納め方での工夫などを直に伺うことが出来て、大変貴重な時間でした。

そして普段なかなか会えない友達に会っていろんな話が出来たことが、とてもうれしかったです。
遠くから来てくださった方、地元で今回のフォーラム運営に関わってくださった方、今回初めてお会いする方、割と近くにいるけどなかなか会えない方などいろんな出会いがあり、目まぐるしかったのですが、本当にいい週末を過ごせました。

フォーラム実行委員のみなさま、そしてボランティアでお手伝いをしてくださった地元のみなさま、本当にありがとうございました。

今回のフォーラムで聴いた貴重なお話は、僕が発行しているメルマガ
【最低目標200年!古民家にならうこれからの家づくり】
で今週・来週と2回に分けて連続で紹介します。

人間国宝・松浦昭次さんが現場で話してくださった書物には残していない大工の知恵や、沼隈町や広島市で民家再生に取り組んでいる当協会の仲間の貴重な経験談(建築に関する技術的なことではありません)やひたむきな姿勢について、自分なりの視点で採り上げます。
興味のある方は、こちらから購読してみてください(無料)。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

明日(11/12)、奈良県御所市で町家が17軒公開されます

中井家

明日・11/12(日)に、奈良県御所市で霜月祭(そうげつさい)と呼ばれるお祭りが開催され、町家が計17軒、玄関先まで公開されます。
(公開される町家の名前と場所は、この記事の最後に掲載しているパンフレット画像ファイルでご確認いただけます)

僕は広島で民家フォーラム2006が開催されるのに出席するため、残念ながら行けませんが、興味のある方はぜひ行ってみてください。
御所は古いまちなみがほぼ手付かずの状態で残っていて、あまり過剰に整備されていない分だけ、ゆっくり歩くと味わい深いまちです。
御所の築210年の町家に住んでおられる中井さんが、こっそり今回の見どころをおしえてくれたのでご紹介しますね。
(もちろん、中井さんの家も一部公開されますがそれは後述)

【みどころ その1】
かつて御所では「大和絣(やまとがすり)」という織物が特産だったそうです。
その製造、卸をしていた「藤本邸」「大森邸」は、織物が好きな人には面白いかもしれません。
巡り合わせが良ければ、お爺さんがとうとうと昔の話をしてくれるそうです。

【みどころ その2】
元旅館の「福飯邸」では、100円でお餅とお茶が味わえます。
中は最近、改装されましたが、原形を大切に、きれいにいじっておられるので、
町家再生の際の参考にもなるかもしれません。
ちなみに、旅館時代の大きな階段は圧巻です。

【みどころ その3】
先述の中井さんのお宅(冒頭の写真が中井さんのお宅です)では、毎年テーマを決めて所蔵の品々を公開しています。
今年は、古い計算機だそうです(地味!)。
でも、請われれば何でも見せます、とのこと。
実は中井さんのお宅には、古い町の絵図や古文書がた~くさんあり、僕もおじゃました際にその量に圧倒されました。
これは必見です。

このブログを読んで下さっている読者の方々へのサービスとして、もし中井さんの家にたどり着けたら、お客さんがたて込んでいない限りは、特別に奥座敷まで案内してくださるそうです。
ここにはスゴイ屏風が立てられています。
「さらに余裕があれば、お薄一服差し上げますよ!」とのこと。

中井さんは読売新聞社の記者なのですが、御所のまちを深く愛していて、御所のまちなみ保全のための活動を行うNPOにも理事として運営に参加されています。

こうやってまちなみを守っていこうとする運動がある一方で、昭和初期に建てられた非常に面影のあった御所のお風呂屋さんが今、解体されているそうです。

「いろいろな事情があったんですが、大打撃。残念の極みです。
 一つまた一つと、町が壊れていくのを見るのは心が痛みます。
 どうしたものかなあ。」

と、中井さんは残念がっておられました。

霜月祭のパンフレットの画像を送っていただいたので、下にアップしておきます。ご利用ください。
(下の画像をクリックすると、拡大したファイルをご覧になっていただけます)

霜月祭パンフ-1

←中井家はどこでしょう?
 (町家ミュージアムGと書かれています)

そうげつさいパンフ

霜月祭パンフ-3

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世界に、300年先も美しい風景を

土壁に着手しました

大阪府四条畷市で建設中の現場 【 木曽のみんなが建ててくれる大阪の家 】 で、荒壁を塗りつける左官工事が今週月曜日から始まりました。

写真のように、竹小舞下地を編んだ上から荒壁を付けていきます。
この土は8月末から現場で寝かせていたので、熟成されて最初は茶色だったものがチャコールグレーに変色しています。
(下の写真はクリックすると拡大表示できます)

8月に撮った土の写真

10月に撮った土の写真
(練り返している作業中の写真なので、茶色い部分とグレーの部分が混じっています)

こうなってくると匂いも昔のドブのような匂いでちょっと臭いのですが、発酵させることで粘り気が出て、地震時の壁の耐力もアップします。

このような土壁と竹小舞下地が地震の時にどのように作用するのか?ということについては、11/26(日)に開催するこの現場の構造見学会の際にお話しします。
興味のある方はぜひ遊びに来てください。
参加費用は無料ですが、資料などをご用意する関係であらかじめ申込みが必要になります。

詳しくはこちらのページからどうぞ。

【お知らせ その1】
11/26(日)に、大阪府四条畷市で伝統構法で組上げた家の
構造見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい

【お知らせ その2】
11/21(火)に、静岡市で樹齢100年超の杉の木を新月伐採します。
平日ですが、見学を希望される方はお申し出頂ければご案内します。
詳しくはこちらをご覧下さい

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ちょっと高いけど、オススメの木製キッチン

昨日、なかなかいいシステムキッチンを見てきたので、こっそりお教えします。

オーストリアでつくられている、TEAM 7 というブランドの木製キッチンです。
僕が見に行ったのは、東三国にある家具のショップ、大ス樹(←だいすき)というところです。
ホームページはこちら(↓)
http://daisuki.shop-pro.jp/

ここはTEAM 7 の家具の輸入代理店としての業務を行われていて、実際のシステムキッチンのほか、ベッドや机、ダイニングテーブルなども見ることができます。

僕はこれまで、木製のオーダーメードシステムキッチンというと、どうも家具としての精度や機能に若干の劣りがあるのではないか?と勝手に想像して、正直ちょっと敬遠していた節があるのですが、ここのキッチンは完璧でした。

扉を閉める時のクローザー金物(ガススプリング)の働き具合や、扉の金物のデザインも洗練されていましたし、扉のデザインも割と自由度が高く美しかったです。

また、大ス樹さんでは全ての取引先に対して直販価格での販売をされていて、エンドユーザーが買っても工務店が買っても価格が同じ、というスタンスにも僕は好感が持てました。

発注してからオーストリアの職人が作って、それを輸入する形になるため、納期が通常のものよりも長くかかるという制約があり、コストも日本のメーカー製システムキッチンの約2倍(ムクの扉ではなく、化粧シート張り扉/普及価格帯のものとの比較)と割高です。

しかし、扉の面材に使われている無垢の木材には、それを補っても余りある魅力があります。
アルダー、ブナ、楓(かえで)などの樹種の中から選ぶことができます。
カウンターのトップの材料も、ステンレス・木材(無垢集成)・石・タイルなどのバリエーションがありました。

なかなかオススメのキッチンだと感じましたので、みなさんにご紹介します。

【お知らせ その1】
11/26(日)に、大阪府四条畷市で伝統構法で組上げた家の
構造見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい

【お知らせ その2】
11/21(火)に、静岡市で樹齢100年超の杉の木を新月伐採します。
平日ですが、見学を希望される方はお申し出頂ければご案内します。
詳しくはこちらをご覧下さい

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11/21(火)に新月伐採を実施します【見学可能】

梅ヶ島

11月21(火) に、静岡市の山奥・梅ヶ島(うめがしま)という所で樹齢100年超の杉の木を新月伐採します。
↑11/21は新月(しんげつ)の日です。

僕のいとこが静岡で林業家として活動しているのですが、昨年彼の森がSGECという森林認証制度の認定を受けました。
その彼の森で、新月の日に樹齢100年超の杉の木を伐採します。

樹齢100年超というと、西暦1800年代末期に植えられた木です。
明治維新後ちょっと経過したあたりの時代ですね。

新月の日は、地球と月の位置・引力の関係から、木材の中の含有水分量(含水率と言います)が一番少なくなります。
その含水率が一番低い時を狙って伐採すれば、乾燥しやすく、腐りや虫の害なども少ない良質な木材が得られる、と言われています。

今回伐採する木材は、伐採後来年の2月ごろまで山で葉枯らし(はがらし)乾燥+天然乾燥させ、来年の秋以降にうちで設計させていただく家を建てる方に使っていただくための柱または桁用の木材に充てます。

葉枯らし乾燥というのは、伐採後、枝や葉っぱをつけたままで山に2~3ヶ月放置し、木材の中の水分を自発的に抜かせて乾燥させるやり方です。
伐採された後も葉っぱがついたままだと、木材は葉っぱを通じて呼吸し、木材中の水分を少しずつ吐き出していきます。
それと同時に根っこから水分を吸い上げようと頑張るのですが、伐採されてしまうと根から水分を吸い上げることができないため、木材中の水分は抜ける一方。
それで少しずつ木材が乾燥していくというわけです。
(こう書くと、ちょっと残酷な感じがしますね)

最近は納品・工期短縮(=効率化)のため、葉枯らし乾燥が行われるケースは稀です。
通常は伐採直後に枝を落とし、幹をぶつ切りにして麓へ降ろし、製材した後、80℃~130℃の人工乾燥炉に入れて2~3週間で強制的に木材中の水分を抜いて木材を使います。
この工程を木材の人工乾燥といいます。

この人工乾燥に対して、時間をかけて(最低1年以上)ゆっくりと乾燥させる方法を天然乾燥(葉枯らし乾燥は天然乾燥の過程の一つ)と言いますが、天然乾燥させると本来の木の色艶がそのまま残ってとても美しい木材が得られます。
人工乾燥させると、どうしても日焼けしたような色になってしまって、少し木が黒ずみます。
並べて比べてみると、その差は一目瞭然です。
まぁ、なかなか比較して見る機会が無いので、実感していただくのはちょっと難しいのですが。

人工乾燥すると、木の脂分が抜けます。

乾燥過程を終えた後の人工乾燥炉に実際に足を踏み入れてみるとわかるのですが、乾燥炉の床は木から抜け出した脂でヌルヌルしています。
そして人工乾燥された木材を実際にのこぎりで切ってみたり、のみで刻んでみるとわかるのですが、人工乾燥された木材はサクいというか粘り気がありません。

一般には、人工乾燥による強度低下・耐久性の低下は全く問題ないとされていますが、僕はちょっと懐疑的なスタンスです。
(↑こう言う人たちは、僕だけではなくかなり多くいらっしゃいます)

と、前置きが長くなってしまいましたが、実際に自分の現場で使う木材は、3年以内(2009年秋以降)には全ての構造材を新月伐採 + 天然乾燥材100%でやりたいなぁと考えています。
それに向けた準備・実験として、今月末の新月の日に伐採をすることにしたわけです。

今年切った木材は、来年の秋まで乾燥させて、太さ8寸角・長さ6mの通し柱や、長さ9mの一本ものの桁として使うつもりです。

伐採には静岡のスタッフのみなさんのご協力が必要なこともあり、残念ながら平日の実施となりますが、もし立ち会いたいという方は見学していただくことができます。

見学をご希望される方は、さとう(info@mokuzo-architect.jp)まで
【新月伐採見学希望】と書いてメールを送って下さい。

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薪ストーブ見学と草刈

このところ、日々の業務に忙殺されて全くブログの更新ができず、すっかりご無沙汰していましたが、ボチボチ更新していきます。
(↑書きたいことは、日々溜まっていっているので)

昨日は神戸市北区に30坪の1LDKの家を建てようとされているSさん家族5人と一緒に、神戸市兵庫区にある、グランビルという薪ストーブ屋さんに行きました。

設計した本人がこんなことを言うと全く説得力がないのですが(笑)、この家のプランは圧巻です。
30坪の平屋の建物で、廊下の面積が0(ゼロ=全くなし)、家の中央に薪ストーブが座っているという、こんな家(↓)です。

外壁は、上から下まで全面杉板張り。
とにかく、木・木・木・・・という家。
エアコン(=冷暖房)なし、床暖なし、暖房は薪ストーブのみ。
キッチンは無骨なステンレスの骨組みのみで良くて、食洗機なんて要らない。
でもサッシュは絶対木製!アルミはダメ。
という、クライアントであるSさんの割り切りがハッキリした家です。
完成は、来年6月の予定。
(↑楽しみ、楽しみ♪)

と、話がそれてしまいましたが、そんなSさん一家と薪ストーブを見に行きました。
僕が参画しているNPO法人・日本民家再生リサイクル協会の仲間である、グランビル神戸店へおじゃまして、実物のストーブを見て、実際にSさんのご主人が薪ストーブに火を入れてみました。

僕も、薪ストーブに火を入れる瞬間を見るのは、実は今回が初めてでした。
焚き付けに針葉樹(杉・桧・松など)の細く割った木を使って、その下に旅館の料理のお膳で活躍する小さな固形燃料を置きます。
この固形燃料が15分間燃え続けるらしいので、これを使うと火をつけるのはさほど難しくないようです。

意外だったのは、火を入れて薪に火がついてからも、薪ストーブから暖かい熱が放射され始めるまでに1時間くらいかかる、ということでした。
薪ストーブの中はバンバン火が燃えていても、厚い鋳物でできた重厚な薪ストーブは自分自身(←薪ストーブ)が暖まってからでないと、炉内部の熱を外に伝えることができません。

これは薪ストーブの熱容量が大きいためです。
熱容量が大きい物質は、暖まりにくく冷めにくい、という性質を持っています。
ですから、一旦薪ストーブ本体が暖まってしまえば、中で火が消えてしまってもまだずっと余熱で暖かさが持続するのですが、その逆に着火してから放熱し始めるまでにも時間がかかる、というわけです。

グランビル神戸の店長・赤路(あかじ)さんは、
「薪ストーブが暖まるまでの間は、補助暖房器具が必要だと思いますよ。」
とおっしゃっていました。

その後、Sさん一家と現場へ行き、家族総出で現場の草刈をしました。
(↑もちろん、僕も一緒にやりました)
来週、地盤調査(サウンディング)をするのに備えて、草ボウボウだった現場をきれいにするためです。

草刈をしていると、すすきの葉っぱにカマキリの卵(泡が固まったようなアレです)が産み付けられていたり、カブトムシの幼虫?みたいなのがいたり、バッタや青虫を発見したりして、子供達は大忙しでした。
もちろん子供たちも、刈った草を運んだりして草刈を一生懸命手伝いましたよ。

Sさんの一家は、「何をする時でも、家族全員で一緒にやる」という方針だそうで、今回の家づくりにおいても、草刈や地盤調査に参加して積極的に家づくりを楽しむというスタンスがにじみ出ています。

きっと、とってもいい家ができることでしょう。

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木曽のみんながつくってくれる大阪の家  構造見学会を開催します

大阪府四条畷市内で建築中の現場の構造見学会を開催します。

開催日:2006/11/26(日) AM11:00開始 (終了予定時刻 13:00)
開催場所:大阪府四条畷市

この家は、すべて国産の木材(主に長野県木曽周辺産。ひのき、杉、ヒバ、赤松、唐松)をふんだんに使い、仕口や継手には金物を使わずに栓(せん)を打ち込んで止める、昔ながらの手刻みの組み方によって建てられています。

詳しくはこちらのページでご確認下さい。

 

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辯財天の皆様、おつかれさま。そしてありがとう!

ついに行ってきました!西条祭り。
と、いきなり言われても、何のことやらわかりませんよね?

西条祭りとは、愛媛県西条市で毎年10/16に行われている、伊曽乃神社の例大祭のことです。

総勢80基以上(壮観です!)ものだんじりと太鼓台が集結して、市内を練り歩くのですが、他のお祭りと大きく違うところは、だんじりを曳く(車が付いていてロープで引っ張って曳航する)のではなく、御輿のように実際に人間の肩で担いで持ち上げたまま練り歩くのです。

この担ぎ手のことを、【舁夫(かきふ)】と言いますが、僕もこの舁夫の1人として辯財天(べざいてんと読みます。べんざいてん、ではありません)のだんじりメンバーに加えていただいて、だんじりを舁(か)いてきました。

ここから先でご紹介している画像は全てクリックすると拡大表示できます。

深夜1:00に出発し、神様が待っている御旅所(おたびしょ)へ向かいます。
写真に写せないのが残念ですが、闇の中にゆらめくろうそくの炎と、漆塗りのだんじりの鈍い光は見とれるほどに美しく、素晴らしかったです。

提灯には、だんじりの名前である【辯財天】の文字が書かれています。
この明かりは、もちろんろうそくで電気などは使っていません。
たまに消えたりもします。

夜も明けて、辯財天の雄姿が拝めるようになりました。
この写真を写している最中も、総勢11名の肩で担ぎ上げて歩いているところで、もちろん車などは一切付いていません。

だんじりを舁(か)くメンバーは、背中にそれぞれの屋台名(うちは辯財天)が入ったハッピを着ています。
だんじりの舁夫は、お酒もビールも呑み放題。
お酒は豪快に一升瓶をラッパのみ×まわし飲みです。酔って舁けなくなってはイカンと思い、僕はお酒を飲む量を多少セーブしていましたが、暑さと重労働のせいか、ほとんど酔いませんでした。

市内を練り歩き、午前中のクライマックス・御殿前(ごてんまえ)に着いた後、他のだんじりと肩を並べて整列し、一服します。
ここで婦人会のみなさんが炊き出しをしてくださったのですが、そのおにぎりと味噌汁、最高でした。

辯財天のだんじりは1860年代に作られたもので、約150年経っているそうです。
今年は石川県の輪島に運んで、輪島塗の職人さんに漆を塗り直してもらったそうで、新聞の記事にもなったとのこと。

記事を読んだ方で
「このだんじりを見るために来た」
というギャラリーの人もいました。

ところで、ちょっと不思議なことがありました。
下の2枚の写真を見比べてみてください。

 

左の写真は、だんじりの真正面にカメラを据えて写したもの。
右の写真は、だんじりに対して約30°の角度から写したもの。
どう違うかわかりますか?

漆で仕上げただんじりの表面のツヤの出方が、正面から見たときと斜めから見たときで全く違うのです。
正面から見ると、落ち着いたつや消しのようで何も写りこまないのですが、
斜めから見ると、ピカーっとツヤツヤに光ってまわりの景色がきれいに写りこむんです。
一体どうなっているんでしょう?
今度輪島に行くことがあったらぜひ聞いてみたいと思います。

日も暮れようとする18:00ごろ、加茂川でフィナーレの宮入を迎えます。

加茂川の土手にだんじりを並べるために力を振り絞って土手の坂を担いで登るのですが、これが危ないのなんの。
自分も担ぎながら、「ここで脚を絡ませて誰かこけたりでもしたら、だんじりに曳かれて大惨事やで!」とヒヤヒヤしっぱなしでした。

宮入を見届けた後、各だんじりの提灯に灯がともり、またかついで自分たちの町内へ帰還します。

初めて西条祭りというものを知り(恥ずかしながら今まで知りませんでした。ごめんなさい)、いきなり舁夫として参加させていただいたわけですが、僕が一番印象に残ったのは、同じ地区(町内)の年齢バラバラのみなさんが、心を一つにしてだんじりを舁くという、そのプロセスです。

だんじりは400kgくらいあって、それをたったの11人で担ぐのですから、一人の肩で平均40kgくらいの荷重を支えていることになります。

必死になって担ぐ最中、そのつらさを跳ね飛ばすように、「よいやさ~!よいとさ~!」と大声を張り上げて掛け声をかけながら、いろんな唄を唄って進んでいきます。
5分担いで進んでは5分休み、また5分担ぐということを延々18時間くらい(もちろん交代しながら)続けるわけですが、そこには本当にたくさんのいい顔がありました。
自分が舁夫ではない時に、何枚か撮ったものをここでご紹介します。

同じ辯財天の舁夫の方が、

「このお祭りは誰かに見せるためにやるんやない。
自分たちのためにやるんじゃ。」

と言っていましたが、それが舁夫全員の顔に出ていました。
(どの画像も、クリックすると拡大表示できます)

今回、辯財天の舁夫の1人として、メンバーに加えて頂けたのは、僕の発行しているメルマガの読者である、西条市のKさんの多大なる尽力のおかげです。
全くの初対面だというのに、辯財天の仲間の皆様、Kさんのご家族のみなさまにも手厚く歓迎していただき、本当に何から何までお世話になりました。
厚く厚く御礼申し上げます。

手前でだんじりを担いでいるのがKさん。

最後に。

祭りの翌日の僕の体はボロボロで、歩く際にもペンギンのように体を揺らしながらでないと歩けないほどの筋肉痛です。

でも、来年も絶対行きます!
辯財天のみなさま、どうぞよろしくお願いします。

【参考まで】

僕は今回、舁夫として参加させてもらっていたので、お祭り全体の流れをうまくあなたにお伝えできるような写真は撮れませんでした。
また、祭りの詳しい解説などもうまくできていません。

「西条祭りってどんな祭りなんだろう?」
と興味をもたれた方は、下記サイトを見ていただくと、その全工程がよくわかると思いますので、ここでご紹介しておきます。

西条まつり 2005