お客様の幸せのために」カテゴリーアーカイブ

吉野に行ってきました

昨日、スタッフ2人とともに吉野へ行ってきました。
全く、このところ木の話ばっかりですね(笑)。
すみません。

吉野中央木材株式会社さんのサイトを拝見し、構造材の乾燥への取り組みについてのお話を伺いたくて行ってきたのです。

専務の石橋さんが丁寧に工場を案内してくださいました。



ここでは書けない企業秘密の取り組みのいくつかを惜しげもなく見せてくださり、感謝×感謝!です。

桧はもともと保有している水分量が少ないこともあって乾燥はわりと早いのですが、杉の乾燥は個体差も大きくて乾燥にも時間がかかるので難しい。
で、僕は桧よりも杉が大好きなので悩ましい・・・という訳です。
吉野中央木材株式会社さんでもいろんな苦労・工夫をされているのがよくわかりました。

僕が一番知りたかったことにも親切に応えてくださいました。
他社では吉野中央木材株式会社さんのようなやり方を見たことがなかったので大変参考になりました。

やはりいろんな現場を見せて頂くと知恵が広がります。
石橋さん、本当にありがとうございました。

今年の春からとりかかる昨秋伐採した杉の乾燥には、自分なりに咀嚼してぜひ新しい取り組みを試してみたいと思っています。



【お知らせ】
事務所名を
サトウ都市環境デザイン → 木造建築 東風(こち)
に名称変更しました。詳しくはこちら

 

 

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世界に、300年先も美しい風景を

東風

今日は立春です。

皆様、昨晩は太巻きを食べられましたか?(笑)
( ↑ 関西出身の方は、これが昔からの全国的な風習だと思っていらっしゃる方が結構多いようですが、違いますよ♪
 東日本から来た僕も、最初は「何これ?」とびっくりしました。)



本日より、サトウ都市環境デザインは

  木造建築 東風(こち)

と名称を変更します。



年末にじっくりスタッフとこの名前を考えて内定し、
その後内々でいろんな方にご意見をお伺いし、
お正月の年賀状で「改称します」ということを発表しました。

その後たくさんのみなさまから温かい応援のメッセージを頂いております。
どうもありがとうございます。



新しい事務所の看板の字を書いて下さる方とそのご家族のみなさまにも、とってもいい名前ですねと褒めて頂き、とても嬉しく感じております。
(新しい看板はみなさまのご協力を得て、ゆっくり製作しています。
 今しばらくお待ち下さい。)

【 東から吹く風 】
という名に恥じないように、今後もより一層皆様のお役に立てるよう励みます。

スタッフ共々、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

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板の製材

先週、また製材所に行ってきました。
僕は製材が大~好きなのです♪

今まで見えなかった木の木目や表情が一瞬で目の前に現れてくるスリル。
自分の想像を裏切って、より美しい目が出てきてくれる瞬間。
もう楽しくて仕方ありません。

今回は板材の製材です。
今週の木曜日(2/5)から構造材を刻み始めることになっている、京都市N邸の玄関式台に使う板の厚みや巾を決定するために、いつもの西本製材所へ行ってきました。



今回挽いてもらったのは、下の杉の板です。
巾は一番狭いところで450mmくらいありました。

式台1






原木から板に製材したのは昨年の7月初旬です。
それから約半年間寝かせて乾燥させました。

乾燥に伴って木は割れたり反ったりします。
この板も素性はとってもおとなしい木なのですが、やはり少しだけ反っていましたので、その反りを落として平滑に面を出すために摺り直し製材をしてもらいました。

製材後、いろんな方向に向けて置いてみてスタッフと検討した結果、下のような感じで使うことに決定しました。

式台2


 


 


左が根元方向(立ち木の状態では下)、右が末口方向(立ち木の状態では上)です。
画像をクリックして拡大表示すると、木目も確認していただけると思います。



この板は杉で柔らかいので、足ざわりは温かみがあって優しいのですが、その反面、傷がつきやすいという欠点があります。

その点を補うために、実はこの板をチョウナではつって化粧ナグリを施そうと考えています。
ナグリ目は人によって好みがあるので、見本を作ってNさんに見て頂いてご了承を頂けたら施すことになります。



杉のナグリの式台は一般にあまり見かけませんが、なかなか味があります。
それから、ナグリ目がつくと、少々傷がついても目立たなくなりますので、使う上で神経質になることもありません。

ナグリ加工は京都市上京区の銘木屋さんにお願いしようと思っていますが、その工程はまたブログでご報告しますのでどうぞお楽しみに。



いつもこのブログを読みに来て下さってどうもありがとうございます。

いよいよ明日は立春。
うちの事務所名も明日から東風(こち)に変わります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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鞆の浦へ行ってきました

またブログの更新が1週間空いてしまいました。
いつも見に来てくださるみなさま、すみません・・・。

この週末は広島へ行っていました。
日本民家再生リサイクル協会の中国地区主催イベントに参加するためです。

イベントは夕方からだったのですが、それに先立って地元で民家再生に奔走されている、【ぬまくま民家を大切にする会】の理事・藤原さんが午前中に鞆(とも)の浦に連れて行って下さいました。

鞆の浦では、波止の縁に建つ重要文化財・太田家住宅(↓)を見学しました。

鞆の浦は、宮崎駿監督の最新作・崖の上のポニョの舞台(?)として、そしてバイパスを通すか通さないかの景観論争で揺れている町として有名ですが、僕は初めて訪れました。

街中には石畳と古い民家がたくさん残っていて、海に面した静かな湾があるところはどことなく京都の伊根町に似て、趣のあるとても美しい町ですね。

また今度、ゆっくり訪ねてみたいと感じました。

夜は、築後200年以上を経ているという先述の藤原さんのご自宅にみんなでお邪魔して、楽しいお酒を飲みました。

今年の春には桜鯛を食べに、そして夏には大勢の子供達を連れて、また藤原さんのお宅へお邪魔しようということになりました。

藤原さん、今回は大変お世話になりました。
どうもありがとうございました。

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庫裏の調査

先週の水曜日、大阪府北部のお寺の庫裏(くり)の調査を行いました。
庫裏とは住職のお住まいのことです。

年末に相談のご連絡を頂いていたのですが、築後100年以上と思われる庫裏が寒くて仕方がない、断熱を施すなどして何とかしたいというご要望でした。



調査当日は午後から雨の予報だったこともあり、現場に到着したらまず屋根に登りました。
さすがお寺の庫裏だけあって、屋根には反り(てり)がついており、棟付近まで上るにしたがって勾配がきつくなってきます。

おそらく棟では6~7寸くらいの勾配だったのでは?と思いますが、5寸勾配を超えると足場なしで上るのはかなり危険です。

同行したうちのスタッフにも付いてこないように言い含め、一人で棟まで登って瓦の状態を確かめました。

瓦

 

 

 

 

 

 

 

瓦は変色したりしていましたが割れもほとんど見当たらず、材料自身の耐久性としては、まだあと10年くらい大丈夫かな?という感じでした。
しかし、葺いてから50年程度経過しているのではないかと思われる瓦はところどころズレが生じていて、雨漏りしているのではないかと思われる箇所が数ヶ所あります。

材料はあと10年くらい使えそうですが、現在の材料を使って葺き直しても近い将来再度新しい材料で葺き替えなくてはならず、
1.外部足場架設のための費用
2.瓦撤去・復旧のための職人手間
が2度かかってしまうことになり、得策とは言えません。

ということで、改修に際してはまず屋根の葺き替えが大前提となるとお伝えしました。

せっかく中をきれいに改修しても、屋根の葺き替えの際に上から雨と泥が落ちてきてドロドロにしてしまったのでは全く無駄になってしまいますからね。



その後、

 ○ 内部の構造材の確認
 ○ 建物の傾き
 ○ 床下の土の状態
 ○ 柱の根石の高さと付近地盤面との関係

などを確認して辞しました。



あらかじめ図面を頂いていたので、調査は大変スムーズに進み、こちらも助かりました。

今後は調査結果を基にして、改修方針や予算、材料のことなどについてお話をして進めていくことになりそうです。

 

 

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看板製作中

2/4(立春)の事務所名称改称に向け、少しずつ準備を進めています。

そのうちの一つ、新しい事務所名を冠した看板の製作に取り掛かりました。
いつもこのブログを読んで、コメントを寄せてくださる愛媛県のKさんが、1/8の記事を読んで桜の板を贈ってくださり、先週の静岡への出張から帰ってくると、自宅に届いていました。

Kさん、ありがとうございます。

早速梱包を解くと、出てきたのはこんな表情の桜の古材でした。


桜1

























この板、もともとは出書院の敷居兼床板として使われていた部材のようです。

これに、まずプレナーをかけて、そのあと仕上げていき、割れや木目の具合を見ながらカットしていって、こんな風(↓)に生まれ変わりました。

桜2


 


 


 


 


 


 


 


 


 



次はこれに事務所名を彫って、色を置きます。



この板、写真ではタテに置いていますが、タテ使いにするか横使いにするかはまだ決めていません。

というのも、実は東風という文字をある方に書いて頂けるようにお願いしているところで、来週あたりその方に会いに行ってこの板も見ていただき、書いてくださる方のイメージにお任せしてタテか横かを決めていただこうと思っています。

もちろん毛筆で書いていただくのですが、書いていただいた字を板に写して京都で彫刻してもらい、茶室の扁額のように緑青で着色する予定です。

出来上がるのが今から楽しみです。
また進んだらご報告しますね。

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えびすさん

四国在住の友人・Kさんが面白い材料の写真を送ってくれました。
下の古材がそれです。


えびす1


 


 



いやぁ~、こういうのは僕は初めて見ました。

傷跡の具合から想像するに、おそらくもともとは座敷の床脇の地板かなにかとして使われていたのでしょうが、物を飾る場所に彫刻を施すというのは面白いですね。

しかもえびすさんというのが、またベタでいいなぁ、と思わず笑ってしまいました。

右に彫られているのはおそらく鯉だと思いますが、どうしてえびすさんと鯉の組合せなんでしょうね?
『福よ来い』という意味でしょうか?



下の写真はえびすさんの部分のアップです。

えびす2


 


 


 


 




この写真を見る限りでは樹種はケヤキに見えますが、冒頭の写真を見ると違う木のような気もするし、一度実物を見てみたいなぁ。

この板を所有されているKさんは本業は建築とは全然関係ないお仕事をされている方で、だんじり命!の人ですが、このような板(主にけやき)の古材のコレクション(?)をされているそうです。

自分の家を自分の手で建てたい

今日、うちの事務所に一人の大工さんが打合せに来られました。

この方は、「自宅を自分の手で建てたい」と考えていらっしゃいます。
で、さすが大工さんだけあって、

「材木はできれば(奈良県)吉野産の乾燥した木を使いたい。
 でも木材の見た目にはあまりこだわらない。
 だから節はあっても構わない」

ということでした。



で、建築工事費用はできるだけ安くあげたいので、知り合いの業者などに頼めるところは自分で直接発注して、無駄な経費を省きたい、とおっしゃっていました。

これって、ごくごく当たり前の考えですよね?

でもこういう考え方は、一般的に日本の建築業界では嫌がられます。
で、僕は今日、この大工さんにこう答えました。

「うちはいいですよ。
 一向に構いません。
 うちは、自分のところでこなした業務に対する報酬を払っていただければ、それで構いません。」

と。

それを聞いた大工さんは、心なしかちょっと拍子抜けしたような表情でした。
まさかいきなりそんな答えが返ってくるとは思っていなかったようです。



こういう特殊なご要望をお持ちの方は結構いらっしゃるようですね。
うちも過去に似たような事情の物件をいくつか引き受けさせていただいていますが、みなさん大体よその工務店さんなどで散々断られたり、相手にしてもらえなかったりして、うちにたどり着いたというケースが多いようです。

木材支給とか、大工さんは親戚の方にお願いするとか、電気工事は知り合いに頼むとか・・・。


確かにうちでもお断りすることもあります。

それは例えば、
「業務はやってほしい。でもそのお金は払いたくない」
「タダでいろいろ教えてほしい」
という要望です。
これには、正直なところお応えできません。

なぜならうちもビジネスで仕事をお引き受けしているのであって、慈善事業でやっているわけではありませんから。
当たり前ですよね?



でも、行った業務に対する適正な報酬をお支払い頂けるのであれば、分離発注だろうが部分発注だろうが、何でも問題ないはずですよね?

と僕は思うのですが、でもこういう考え方は現実的に日本の建築業界では嫌がられるのです。

とここまで書いてきて、ふと思いました。
これってすごくチャンスが転がってるってことじゃないですか!
これからこの手の話はどんどん増えてくるでしょうしね。



何だか、今年に入ってからお客さんにいいヒントをいっぱい頂いているような気がします。
頂いたからには、ちゃんとお返ししていかないといけませんね。

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新しい看板用の材料を探しています

先日このブログでもお伝えしました通り、02/04(立春)に合わせて事務所名を改称いたします。
(現名称/サトウ都市環境デザイン → 新名称/木造建築 東風)

年が明けてからそれに向けていろいろと準備を始めたところですが、その一つとして事務所の看板を新しく作ろうと思っていて、その材料を探しています。



探している材料は、楓(かえで)か桜の板。

楓の理由は単純です。
造建築だけをつくる東という事務所なのだから、
木+風=楓。

桜の理由は、東風が春の季語であることから春を連想させる木といえば桜だろう、というものです。



木の色としては、明るくて白っぽい楓よりも、やや褐色で落ち着いた雰囲気の桜の方が僕は好きなのですが、どちらにするかは板をいろいろ見せてもらって


「絶対これっ!!」


とピンとくる木との出会いに賭けてみたいと思っています。
また材料が見つかったらご報告しますね。



僕は全ての木の中で一番好きな樹種は実は楓ではなく杉なので、今回も最初は杉でやろうかと考えました。

しかし杉は軽くて柔らかいので、表札としてはもう少ししっかりとした素材を使いたいなぁと考え、名前の意味から楓か桜に絞ったというわけです。



楓も桜も、木の性質としておもしろい模様が出やすい木です。
(例えば、楓の場合はこんなのとかこういうものもあります
 ↑ 実はこの2種類はどちらも楓の仲間ですが、樹種としては別の物です)

このような木の模様のことを斑(ふ)とか杢(もく)と言います。
樹種によって個性はあるのですが、杢の雰囲気によって蟹杢、縮み杢、うずら杢、、笹杢、玉杢などと呼び名を変えます。

こういう、木を探す作業というのは、とっても面白いんですよね。
やめられません♪




あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と 
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2209年に言ってもらえる家

丹後の古民家再生物件

音ステージ


 


 


 


 


 



上の写真は、一昨年の暮れから昨年の春にかけて京都府北部の与謝郡で工事を行った民家再生物件です。

もともとは着物問屋さんの『自宅+機織工場』だったものを改修して、
『喫茶+カラオケホール+ビリヤード』などの多目的商業施設にしたものです。

とっくに竣工していたのですが、竣工した後の写真を撮り忘れており、今回丹後へ行った折に寄ってオーナーの許可を頂き、写真を撮らせてもらってきました。



木が大好きなオーナーのご意向で、室内には
「これでもか」
というほどふんだんに木が使われており、お客様にもなかなか好評のようです。

近日中にホームページにこの物件の紹介ページを新設する予定ですが、取り急ぎ今日は外観写真のみご紹介します。

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