板の製材

先週、また製材所に行ってきました。
僕は製材が大~好きなのです♪

今まで見えなかった木の木目や表情が一瞬で目の前に現れてくるスリル。
自分の想像を裏切って、より美しい目が出てきてくれる瞬間。
もう楽しくて仕方ありません。

今回は板材の製材です。
今週の木曜日(2/5)から構造材を刻み始めることになっている、京都市N邸の玄関式台に使う板の厚みや巾を決定するために、いつもの西本製材所へ行ってきました。



今回挽いてもらったのは、下の杉の板です。
巾は一番狭いところで450mmくらいありました。

式台1






原木から板に製材したのは昨年の7月初旬です。
それから約半年間寝かせて乾燥させました。

乾燥に伴って木は割れたり反ったりします。
この板も素性はとってもおとなしい木なのですが、やはり少しだけ反っていましたので、その反りを落として平滑に面を出すために摺り直し製材をしてもらいました。

製材後、いろんな方向に向けて置いてみてスタッフと検討した結果、下のような感じで使うことに決定しました。

式台2


 


 


左が根元方向(立ち木の状態では下)、右が末口方向(立ち木の状態では上)です。
画像をクリックして拡大表示すると、木目も確認していただけると思います。



この板は杉で柔らかいので、足ざわりは温かみがあって優しいのですが、その反面、傷がつきやすいという欠点があります。

その点を補うために、実はこの板をチョウナではつって化粧ナグリを施そうと考えています。
ナグリ目は人によって好みがあるので、見本を作ってNさんに見て頂いてご了承を頂けたら施すことになります。



杉のナグリの式台は一般にあまり見かけませんが、なかなか味があります。
それから、ナグリ目がつくと、少々傷がついても目立たなくなりますので、使う上で神経質になることもありません。

ナグリ加工は京都市上京区の銘木屋さんにお願いしようと思っていますが、その工程はまたブログでご報告しますのでどうぞお楽しみに。



いつもこのブログを読みに来て下さってどうもありがとうございます。

いよいよ明日は立春。
うちの事務所名も明日から東風(こち)に変わります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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世界に、300年先も美しい風景を

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