お客様の幸せのために」カテゴリーアーカイブ

土壁の味

昨日、四条畷市内の現場【木曽のみんながつくってくれる大阪の家】へ行ってきました。

現在は、左官工事の仕上げ段階です。
内部の壁はほとんど仕上がりました。
あとはゆっくり乾燥を待つだけです。

中塗仕上

まだ全然乾いていないので、発色は最終的な色と異なりますが、
土壁独特の質感はとってもいい感じです。
やはり化学建材(珪藻土やじゅらく)の塗り壁とは比べようもありません。
(画像をクリックすると、拡大して質感がご確認いただけます)

ちなみに、全体の外観はこんな感じ(↓)です。

外観

完成見学会(4/8・日曜日)へのお申込みお待ちしております。
詳しくはこちらからどうぞ。

 

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世界に、300年先も美しい風景を

西宮市M邸 上棟

このところ、ブログの更新が滞ってしまいました。
いつも楽しみに訪問して下さっている皆様、すみません。
(ついでに、メルマガの配信も随分長い間滞っております。
 重ねてお詫び申し上げます)

3月に入ってから、スケジュールがメチャメチャタイトになっており、今後もしばらくこのような状態が続くと思いますがご理解頂ければ幸いです。
合間を縫ってできるだけ頻繁に更新していきたいと考えておりますが、なかなか至らないと思います。

M邸屋根

 

今週月曜日から、西宮市内のM邸で上棟を行いました。
月曜日の雨に打たれて予定が崩れましたが、なんとか無事に棟上げが完了し、現在は屋根仕舞の工程に移っております。

今回は構造材に宮崎県の杉を使った、都市型2世帯(3階建て)住宅です。

上の写真は3階の大屋根を見上げたところです。
屋根の垂木(たるき)や母屋(もや)、梁などは全て化粧材で、仕上がった後も室内に見えてきます。

使っている木材には節も多く、決して贅沢な材料ではありませんが、太い無垢の構造材をそのまま見せた意匠として 【木の家】 を表現しています。
上記の画像をクリックしていただければ、そのあたりもよくおわかりになっていただけると思います。

構造見学会を行うかどうかは未定です。
(↑今後クライアントとも相談しますが、なかなか時間が取れず難しいかも・・・)

近隣のみなさまには、工事中大変なご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

【お知らせ】
3/11(日)に伊丹市で民家のセミナーを行います。詳しくはこちら

【お知らせ その2】
4/8(日)に四条畷市で完成見学会を行います。

 

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中塗切返し仕上

大阪府四条畷市内の現場【木曽のみんながつくってくれる大阪の家】では、現在内装壁の仕上げ工程が進行中です。
壁は珪藻土などの化学樹脂製品(※)ではなく、純粋な土です。
最近一般的に用いられているジュラク壁(※)でもありません。
土とスサと水だけで練った土です。

※一般に広く誤解されているように思いますが、左官仕上材として販売されている珪藻土や建材メーカーが販売している上塗用じゅらく壁と言われるものは、ほとんど全てが樹脂(のり)で固めるものです。
土ではありません。
珪藻土自身には水で固まる性質はありません
(↑だからのりを混ぜるのです)。
本物の土を使ったじゅらく壁は、水捏(ご)ねじゅらくと呼ばれるもので、質感が全く違います

今回は全ての部屋を中塗切返し仕上げという壁にして、どこにも上塗りは施しません。
細かい目のふるいを通した中塗土と水とスサだけを混ぜ合わせた材料で仕上げます。

中塗切返し仕上げで納める現場は昨今本当に少なくなりましたが、土本来のマットな味わいがとてもいい具合で、珪藻土や化学じゅらくでは太刀打ちできない、落ち着いた本物の質感が出ています。

余計な物を加えずに素材の持つ力と美しさを素直に活かす、ということが建築をつくるものの務めですね。
これは建築だけではなく、料理などでも一緒ですが。
4/8に行う完成見学会でそのあたりも見ていただければ幸いです。

【お知らせ】
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仕上

【 木曽のみんなが作ってくれる大阪の家 】が仕上がってきました。

昨日は外部足場解体前の外壁最終チェックのために現場へ行ってきました。
月火の2日間で外壁の吹付を行ったのですが、塗装屋さんがとてもていねいに養生をしてくれたおかげで、非常にいい仕上がり具合でした。
(もちろんその後すぐに塗装屋さんにお礼の電話を入れておきました)

外壁が終わると建物の雰囲気がガラッと変わります。
それまでは粗野な男性のような表情をしていた建物が、きれいにお化粧をした女の人に化けたみたい(笑)です。

今回の建物は、屋根の高さ・構成など全体のプロポーション構築にもかなり気を使いました(っていうか、僕は屋根の高さには毎回メチャメチャ気を使うんですけどね)が、それを支えるディテール(各部の寸法・木割)がきちんと活きていてなかなかいい雰囲気になりました。
写真では絶対にわかりませんが、いい緊張感が出ていると思います。

興味のある方は4/8(日)に開催する完成見学会へどうぞお越しください。
建築業界の方も大歓迎です。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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完成見学会開催を開催します

昨年の夏に着工した、大阪府四条畷市内の現場

『木曽のみんなが作ってくれる大阪の家』

がいよいよ竣工します。
クライアントである T さんのご協力を得られたので、下記の日程で完成見学会を開催します。

【開催日時】 2007/4/8(日) 10:00~12:30
【開催場所】 大阪府四条畷市
【参加費用】 無料

当日は午後から引越し作業を開始するので、午前中のみの短い時間での開催になってしまいますが、ご都合のつく方はぜひお越しください。

現在外壁の吹付作業を行っており、近日中に外部足場も外されるので、そうしたら外観の写真も公開しますね。
どうぞお楽しみに。

木曽の大工が木曽の木(メインは木曽檜)を使って全て手で刻み、竹小舞を編んで荒壁をつけた、筋交いを用いない伝統構法で組んだ家です。
伝統構法での住宅建築を計画されている方には、実物を見られるいい機会だと思います。

見学会への参加お申込みはこちらからどうぞ

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施工者を選ぶ基準

2週間前に、神戸市北区で来月から着工を予定しているS邸の見積提出・プレゼンテーションがありました。
今回は2社が見積もりに参加していただき、最終的に大阪の輝建設さんに工事をお願いすることが決定しました。

今回の見積に際しては、両社ともに全く同じ条件で見積をお願いしました。
こちらで作成した詳細な設計図書を渡し、同じ期間内で見積を作成してもらうという条件です。

そして両社には、

「施工者決定においては、価格が最も重要な要素ではありますが、
 競争入札ではないので価格だけで決めることは絶対にしません。
 ですから、各社それぞれに自社の理念や活動内容、
 過去の実績などが伝わる資料を持参して、自由にアピールして下さい。
 表現方法や資料の形式等に関しては全く自由です。」

とあらかじめ伝えておき、各社1時間半のプレゼンテーションに臨んで頂きました。
持ち時間である1時間半の間に、企業としてのアピール、見積書の提出・説明を行っていただき、その場で僕が見積書を精査していろんな質問や確認を各社に対して行って回答を得て終了です。

両社の間には企業としての姿勢や活動の指針となる理念に大きな違いがあり、クライアントであるSさんもそれを強く実感したようです。
その時見ていて感じたことをお話しします。

これからお話することを文章だけでお伝えするのは非常に難しいのですが、施工者を決定する際に重要なのは、価格ではありません。

「同じ図面を基にして施工してもらうんだから、
 出来上がるものは同じなんだろう?
 だったらちょっとでも安いほうがいいじゃないか。
 相見積もりはそのために取るんだろう?」

と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その考え方は間違っています。

深く満足・納得できる家づくりを行う際には、
「誰(施工者)に作ってもらうのか=誰と家づくりを一緒に進めていくのか?」
ということが、設計者選びと同様にとても重要です。

企業としての魅力には、様々なものがあります。

 ○ 資本力(安定性)
 ○ 価格競争力
 ○ 技術力
 ○ 企画力
 ○ コミュニケーション力
 ○ 環境に配慮する考え方

など多岐に渡りますが、そのどれを重視するかは人によって様々ですから、どんな会社を選ぶべきかということは、設計者から押し付けたりすることは僕はしません。

もちろん、各クライアント個別のいろんな状況を考えた上で、
「あなたにとっては、今回はこの会社がいいんじゃないでしょうか」
という推選ぐらいは、求められればします。

会社にはそれぞれ社風や気質というものが存在します。

社風には経営者の考え方や理念がかなり大きな影響を及ぼすのは当然ですが、担当したスタッフ自身の考え方・仕事に対する姿勢というものがクライアントに高く評価されて

「この人(←担当者)がいる会社なら、お願いしてみることにしよう」

ということで最終決定に至ることもあります。

クライアントには上手く伝えにくいのですが、今回2社の見積書を拝見して設計者としての立場から施工者にいろいろ質問を重ねていくと、見積書作成にあたっての各社の姿勢・担当者の性格・企業体質というものが、僕には見えてきます。
そんなもの(←見積書)だけでホンマにわかるんか?と言われるかもしれませんが、それはもう如実に現れますよ。

見積書は文字と数字の羅列ですが、そこにきちんと浮かび上がってきます。

僕が感じ取るその各社間の違いや特徴が、同席して質疑回答を横で聞いているクライアントにもおぼろげながら感じ取っていただければいいなぁと思いながら、僕はいろんな質問や確認をしていきます。
これもうちの企業としての大きなサービスの一つだと、自分自身は考えています。

とまぁ、うちのことはさておき、あなたがこれから取り組もうとしている家づくりにおいては、

「誰と一緒に作っていくのか?」

ということを、ぜひよく考えていただきたいと考えています。

なぜなら、それが本当に満足のいく家が出来上がるかどうかという点において、後になってと~っても大きな意味を持ってくるからです。

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御所の町家を見せてもらいました

昨日、奈良県御所(ごせ)市へ行ってきました。
毎月1回ずつ(?)開催されている御所町(ごせまち)講座の講師として、町並とか建築について話して欲しいとの依頼を受けていて、その下見に行って来たのです。

参考に、と御所の古い町家3軒を見学させて頂くことができました。
(註:一般には公開されていません。今回は地元NPOの委員会メンバーの方が前もって話をつけておいて下さったので見せていただくことができました)

御所の町並はあまり有名ではありませんが、手付かずの民家がゴロゴロしていて、中には築後200年以上経過したものもいくつかあります。

冒頭の写真は今回見せていただいたお宅のうちの一軒です。
このお宅は、もともと旅館を営んでおられたそうで(←現在は旅館業を行っていません)、立派な中庭(↓)がありました。

その他に2軒、合計で3軒のお宅を見せていただいたのですが、最後のお宅はとても風流な民家でした。

玄関や、みせの間からは一見普通の民家のように見えるおとなしいデザインにしてあるのですが、奥へ入るほどに風流なデザインになっていくように設計されていて、作者(棟梁)やクライアント(施主)の意図がはっきり伝わってきました。
築後250年以上を経た民家(大和棟)だそうですが、化粧丸太仕事が随所に施されていて、襖の縁には春慶塗が、障子の腰板や襖紙にはいろんな絵が描かれており、使われている材料もかなり気合の入ったものばかりでした。

僕も数多くの民家を見てきていますが、築後250年も経った古い民家で、このように風流なデザインを施したものは初めて見ました。
外観はごくごく普通の大和棟型民家なのですが、中はまるで隠居用につくった山荘のような佇まいでした。
きっとこのお宅を作った方は、大変洒落っ気に富んだ方だったのでしょう。

御所町講座の僕の担当日程はまだ決まっていませんが、また決まりましたらお知らせします。
もしよければ来て下さい。

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愛嬌

今年の正月休みの間もそうだったのですが、最近、以前買ってすでに一度以上読んだ本を再読することが多いです(なぜかはよくわかりませんが・・・)。
今読んでいる本も4年前に買った本の再読ですが、なかなかいいくだりがあったので抜粋して紹介します。


――――――――(以下、その本からの抜粋)――――――――

ある人が故・松下幸之助氏にこう質問したそうです。


「ビジネスマンのもっとも重要な条件は何でしょうか」


この質問に、松下幸之助氏はこう答えました。


「簡単にいうと、みんなに愛されることですね。
 あの人がやっているのだったらいいな、買ってあげよう、
 と、こうならないといけない。
 みんなから愛されるような仕事をすることです。」


(中略)・・・これからの時代、ますますこの愛嬌というものが重要になってくる。
高度情報化の時代には、多くの情報を手にした者が勝つ。
いかに多くの情報を集められるかが勝負の分かれ目になるだろう。

しかし、1人の力で集められる情報には限度がある。
だとすれば、いかに自分で情報を集めるかではなく、
いかに多くの人に情報を持ってきてもらえるようにするかが重要だ。


明るく振舞う人、表情のやさしい人を見ていると、誰でも何となく話がしたくなる。
小さなことでも喜んで話を聞いてくれる人には、進んでその人のところへ情報を持っていきたくなる。
これが結果として莫大な情報量となっていく。


――――――――(以上、抜粋終わり)――――――――



これはPHP研究所代表取締役副社長の江口克彦氏の著書
『「きっと芽が出る人」の法則』 という本からの抜粋です。

この本の中には、こころの栄養になるような、とてもいい言葉がたくさん散りばめられています。
もし興味が沸いたら、ぜひ読んでみて下さい。おすすめです。


 


僕は日本民家再生リサイクル協会というNPO法人でボランティア活動に参加していますが、この活動を通じて知り合った仲間から自分が得ている情報・影響というのは本当に凄まじいものがあります。
(↑ボランティア活動の僕にとっての本当の恩恵の一つ)

自分自身、上記に書かれているようなことがきちんと実践できているとは思えませんが、それでもたくさんのとてもいい仲間にめぐり会えたことで、いろんな視野・考え方に触れ、書籍では得ることのできない情報をたくさん頂いています。



情報→インターネットという風にすぐ連想するような社会状況になりましたが、インターネット上で得られる情報というのは本当に使えるものは少ないと僕は感じます。
そんな情報過多の時代だからこそ、本当に大切な情報は人を通じてやってくるのでしょうね。
現代だからこそ、とてもいい言葉だと感じました。


僕も、もっともっとみなさんにかわいがられる人間になれるように努力していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




m(_ _)m 


さとう

民家に関するセミナーのご案内

NPO法人・ひょうご新民家21という団体が主催するセミナーが、
3/11(日)に伊丹市の旧石橋家住宅で開催されます。
その講師として、受講者の皆さんの前で約2時間にわたり
僕がお話しさせていただくことになりました。

参加費は無料だそうです。
( → 無料ですが、参加費 数千円払っても惜しくないくらいの
濃い内容にすることを、僕がお約束します。
ちなみに、一般の本に書かれているような事も基礎知識として
多少お話しますが、ここでしか聴けない、どんな本にも書かれていない
という話に、より多くの時間を割きたいと思っています。)

まだ当日の内容については詳しく決めていませんが、旧石橋家住宅・ならびに隣接する岡田家住宅を実際に見学しながら

○ 民家に関する一般的な基礎知識
○ 伝統構法と在来工法の違い
○ 木材のこと

などを一通りお話しした後、参加者の皆様が抱えていらっしゃる悩みや相談などにお答えする形でセミナーを開催できればと考えています。
過去の再生事例(工事中の写真)やコスト、古民家購入時の基礎的なチェックポイントなどについてもお伝えする予定です。
今後のみなさまの民家再生計画のお役に立てていただければ幸いです。

詳しくは下記ホームページをご覧下さい。

ひょうご新民家21のサイトはこちら
(↑上記トップページ中ほどにある、
民家セミナーのイラストをクリック)

 

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桐油と亜麻仁油

うちの現場では、板によく油を塗って仕上げます。
その時に一番良く使うのが、上記の亜麻仁油(左)と桐油(右)です。
どちらも植物性の油です。
同じ植物性の油でも、これだけ色が違うものかとビックリしますが、特に桐油が劣化しているわけではありません。
こういう色です。

桐油は撥水性が強く、床板やテーブルの天板などに塗っておくと、水をこぼしたりしても水をはじいて染み込みません。
撥水加工した傘の上を水玉が走るようにはじきますよ。

でも桐油は粘性が高くて、とっても×とっても塗りにくいので、実際には塗る時に左の亜麻仁油(あまにゆ)を混ぜて塗りやすくしたものを伸ばしていきます。

この現場では、外壁に張る杉板、屋根のケラバの際垂木(きわだるき)、床板に塗るための油として購入しました。

桐油は撥水性能は抜群ですが、とにかく乾かない・・・。
塗った後1週間くらいは置いておかないと、触ったら油がつきます。

桐油は昔は番傘に塗られていました。
柿渋で染めた和紙の上から桐油を塗って傘にしたんですから、昔の人はよく材料を知っていたんですね。

他にも建築でよく使う植物油には、荏油(えごまの油)、菜種油などがあります。
ケヤキの大黒柱のオイルフィニッシュの際には、荏油や菜種油などが良く使われたようです。
荏油や菜種油は桐油に比べると乾きが早いですね。
3~4日で乾きます。

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