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いちょうの製材をしました

昨日、京都の製材所/丸萬さんにて、いちょうの製材をしてもらいました。

京都市内で施工中のN邸現場のお隣にお住まいの奥様が、庭に生えていたイチョウの木を伐採され、それを短く切ったものを製材してほしいと頼まれていたためです。

 

いちょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丸萬さんは僕が京都で会社勤めをしていた時にお世話になったことがあり、今回製材をお願いしました。

このイチョウの持ち主の方は裏千家流の茶道を習われていて、イチョウが裏千家の紋であることから、製材して採れた木を使って炉縁(ろぶち)や風炉先屏風、結界などを作りたい、と所望されました。

もともと庭木で枝が張っていたことなどから、節の無いおとなしい目の木材は採れないかも・・・と予想していたのですが、想像していたのよりもずっといい目の木が採れて一安心。

これからゆっくり時間をかけて乾燥させた後、再度加工して使われることになります。
道具に仕立てられるのが楽しみです。



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外部足場が外れました

西宮1207 











西宮市で施工中の現場Y+K邸2世帯住宅の外部足場が外れました。

今までは養生用のネットシートに覆われて外観が見えなかったのですが、昨日現場へ行った時には、上の写真のような姿が見えていました。

どの現場も一緒ですが、外部足場を外した直後というのは、なんだか建物が一気に完成したかのように晴れやかな気持ちになります。

昨日はちょうどお天気もとても良かったので、より一層晴れやかに見えました。


この現場は外構以外は年内に竣工予定で、現在たくさんの職人さんが入って最終の仕上工事にとりかかっています。



施工をしてくださっているのは蓑代工務店さん

いろいろとお気遣い大変だと思いますが、今後ともよろしくお願いします。



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他人の振り見て・・・

昨日、先日来取り組んでいた不動産物件調査が完了しました。

この物件は
○ 敷地と道路との関係(接道問題)
○ 市街化調整区域内である
という条件がいろいろと複雑で、全容を明らかにする調査にも時間がかかりましたが、結果はあまり芳しいものではありませんでした。

今回の調査では主に土地がややこしかったのですが、築40年の建物がリフォームに耐えうるかどうか?というところも調査しました。



このような中古住宅の調査をしていると、実はとっても勉強になることが多いんです。

数十年または百数十年前に
「こうやっておけば大丈夫やろ」
と職人さんが考えて設計した建物が、時間を経ることでどう変化していくか?ということを一瞬のうちに目の当たりにできるわけです。



数十年、またはそれ以上の時間に耐えうるために、やはり一番大切なことは

【基本構造】がしっかりしているかどうか

です。

僕もいろいろ見てきましたが、これ以外にありません。



地盤、基礎、構造計画、材料の吟味、雨仕舞、換気など、そんなに難しく考える必要は無くてどれもみな当たり前のことなんですが、この当たり前のことができているかどうか?が後年になって大きく響いてきます。

デザインも同じですね。
やはり基本が大事です。

手の込んだことをする前に、「まずは基本をしっかりと」です。



他人の振り見て何とやら・・・ですが、僕が今作っている建物も、後年になって

「なんでこの人こんなことしたんやろ?」

と建物を見に来てくれた大工さんに思われないように日々精進しないと・・・と気持ちが引き締められます。



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太陽の力

これまでに何度もご報告しているように、京都市N邸の現場では伝統的なやり方で土壁を塗りつけていますが、その下塗り部分(荒壁といいます)がようやくほぼ乾きました。

来週には反対側からも土を塗りつける「裏返し」という工程にとりかかります。



当初、この現場は6月に着工して、最も暑い8月に荒壁をつける予定でした。
着工前に左官屋さんと工程の打合せをしている時、

「さとうさん、梅雨明けとともに荒壁をつければ、10日くらいですぐに乾きますわ~」

と軽~く ♪ 言われていたんですが、建築確認申請手続に想定外の時間を要したため、結局着工が3ヶ月ずれ込んでしまって涼しくなってから荒壁をつけたものですから、なかなか乾きません。



それでも今年は例年に比べてとても暖かかったし雨も台風も少なかったので、うちの現場としてはとってもラッキーで

「神様ありがとう~!!!」

って感じなのですが、それでもやはりここまで乾燥させるのに1ヶ月かかりました。

しかも、後半の2週間は灯油ストーブを燃やしたり開口部をふさいだりと、いろいろ工夫を凝らして壁を乾かす努力をしたから早まったのですが、これが放ったらかしだったらどうなっていたか・・・と考えると冷や汗モノです。



当たり前のことですが、おてんとさまの力のすごさを改めて感じました。

夏は
「暑い”~、何とかして~」
と頭上の太陽に苦しまされますが(笑)、おかげでこの時期は美しい紅葉も見られるし、いろんな農作物も収穫できるんですよね。

本当にありがたいことです。



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荒壁乾燥中

土壁1118_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


現在、京都市N邸(伝統構法)の荒壁を一生懸命乾かしています。

開口部にはビニールシートを貼り、室内でストーブを焚いて、温度を上げています。
当初は扇風機も使っていたのですが、どうやらやはりストーブ(しかも灯油式の一番原始的なタイプ)が最もよく効くようです。

 

土壁1105

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


上の写真は、塗りつけた直後の写真。
土が水を含んでいてべちゃべちゃです。

 

土壁1118_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この写真は土を塗ってから約2週間経った状態です。
乾燥して干割れが出ています。

 

ところどころ茶色くなっているのは、竹小舞下地を編んでいる藁縄のアクです。
もう少し乾燥したら、裏返しを行います。

夏場ならもっと早く乾くのに・・・と日増しに寒くなる気候を思いながら、いろいろと悪戦苦闘しています(汗)。



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NY

NY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


来春、明石市で住宅を新築されるご予定のK様ご夫妻が、先日当方事務所へお越しになりました。

ご主人が最近出張でニューヨークへ行かれた際に、お土産を買ってきて下さり、頂いたものが冒頭の写真です。
(自由の女神像とキーホルダー)

18年前から使っている皮製のキーホルダーがちょうど擦り切れかかっていたので、早速使わせて頂いております。

K様、どうもありがとうございました。
お気遣い、大変嬉しく感じております。



僕がNYへ行ったのは、ちょうど10年前の今頃でしたが、そのころを懐かしく思い返しました。

当時僕は、勤めていた会社(株式会社 鈴木工務店)で設計スタッフ兼現場監督を務めていました。
阪神大震災で大きな被害を受けた大きな旧家の現場を任され、今のように古民家再生という言葉もなかった時に、古材を再利用したり蔵を曳家(ひきや)する仕事に向き合い、奮闘していました。

長屋門

 

 

 

 

 

 

 





↑ そのお宅の長屋門


この現場は工期約3年半という、住宅としては長~い工期の現場でしたが、

 ハイパフォーマンスコンクリートを使ったRC造の母屋新築
 +木造離れ移築再生
 +木造蔵の曳家
 +木造長屋門の解体再生

という、今にして思えば何とも面白い取り組みが満載の仕事でした。



しかし、当時まだ経験の浅かった僕は

「こんな大変な現場を僕のような新米1人に任せて、うちの上司は何を考えているんだろうか?(怒)」

というようなことも感じてちょっとクサッたりしながら(苦笑)、兵庫県の遠い現場まで毎日毎日片道2時間かけて京都市北区から通いつめました。



現場が終わった後になってようやく、

「あれはきっと任せた上司の方が心配で心配で仕方なかっただろうに、よく任せて頂けたものだ」

と、心の底から感謝することができるようになりましたが、現場が進行して毎日しんどい思いをしている最中は、なかなかそんな風に受け止めることができず、

「こうなったら、俺も現場が終わってから長期休暇をとらせてもらうように社長に直談判しよう!」

と若気の至り満載の勢いに任せて、
「アメリカへ旅行に行きたいので現場が終わった後2週間休ませて下さい」
と社長に言いました。

社長はちょっと苦々しい表情をしていましたが了承して下さり、僕は晴れて2週間アメリカをのんびり旅行してくることができたのです。



冒頭のK様からNYのお土産を頂いたりお話を伺っていると、その当時のことが思い起こされて、懐かしくなりました。

しかし人生と言うのは面白いもので、僕が休暇を頂いて自費でアメリカへ行って帰ってくると、その1ヵ月後に今度は業務でアメリカへ行く話が持ち上がってしまうんですよね。

その話はまた別の機会に。



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荒壁

京都市N邸で、ついに荒壁をつける作業が始まりました。

荒壁というのは、土壁の下塗り部分のことです。

ご存知の通り、土壁は仕上がるまでにたくさんの工程を経ていくのですが、その一番最初ぬ塗りつける土のことを荒壁と言います。


土壁1105_4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが今回塗りつける荒壁用の土です。

一般的な土と比べてあまりに色が違うので、
「色をつけるために何か混ぜているの?」
と思われそうですが、混ぜているのは藁スサだけです。

4月末に現場へ入れてから、ちょうど半年寝かせたことになりますが、その間にこんな色に変化しました。



ちなみに、4月に現場へ搬入した時の土の色はこんな感じ(↓)でした。

土0430

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ねっ?普通の色をしているでしょう?

これが藁スサの威力であれだけ黒くなるのです。
オドロキですね。



土壁1105_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そして、土壁はこんな感じで塗り始めています。
塗りつけてみると、思ったよりも土の色が黒くてビックリしています。

 

というか、塗りつけた瞬間は黒が割と深くて、とてもきれいな色をしていますが
土が乾くにつれて緑がかった色に変わっていきます。
 
 土壁1105_3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


塗りつけた方の面(この写真は内壁側を写しています)は上のような感じになりますが、(つづく)↓
 
 
 
 土壁1105_2
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


反対側から見ると、竹小舞の隙間からこんな具合に塗りつけられた土が
「にゅう~」
っと出てきます。
 
いかにも、絡みついてるって感じです。

しかしこのままでは、この面に土を塗りつける時にうまくいかないので、
土が軟らかいうちに、この土の頭をコテで撫で付けます。
この作業のことを裏掻き(うらがき)と言います。
 
撫で付けると、下の写真のようになります。
 

 
土壁1105_5
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


先週は2日間かけて1階の壁を塗りつけました。

明日月曜日には2階の全ての壁を一気に塗ってしまう予定ですが、月曜日には建築主のNさんご夫妻も現場に来られて、コテを持って塗りつけてみることになっています。



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静岡で製材を行っています

10/27(火)に静岡へ行き、製材を開始しました。
(静岡では現在も引き続き製材中です)

今回製材をお願いしているのは、静岡市の杉山製材所さんです。

本当は全ての製材工程に立ち会いたいのですが、1日立ち会っただけで泣く泣く帰ってきました。

10/27(火)に製材したのは、桧の通し柱を12本と、杉の体径木3本です。

 

通し柱1027_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




上の写真は長さ6.3m×21cm×21cmの桧の通し柱です。
節が少ない、おとなしくてきれいな柱がとれました。

今は末の方で多少皮や丸みが残っていても良いので、大きめに挽いています。
これから1年以上かけてゆっくり乾燥させ、実際に使う前にもう一度製材してきちんとした仕上がり寸法に落とします。

今回の通し柱は、太さ6寸(180mm)角に仕上げる予定ですが、ひょっとしたら6寸5分角とか少し大きめに仕上げるかもしれません。

 

 

 

通し柱1027_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ちょうど含水率測定器を持っていたので、製材した直後に1本ずつ含水率を測ってみました。

木によってばらつきがありますが、桧の含水率は概ね65~75%程度でした。

今、製材しているのは、昨秋伐採した木です。
平均樹齢はおよそ120年前後。

伐採後、3~4ヶ月間にわたって山で葉枯らし乾燥させたあと、ストックヤードにて保管していたものです。



本当は夏までに挽きたかったのですが、いろんな事情で今になってしまいました。

ずっと放置していたので、虫喰いの被害やカビによる変色が心配だったのですが、伐採時期が良かったためか、そういった傷みはほとんどありませんでした。

実際に挽くまではどうなることかとドキドキしていたんですが、これでホッと一安心です。



本当は桧の大黒柱(8寸5分角)の製材にもゼヒゼヒ立会いたかったのですが、それは製材所の杉山さんにお願いしてきました。

残念・・・。
でも通し柱の目を見て、かなりいい木が揃っていたので、出来上がりが楽しみです。

明日は杉の木の製材についてご報告します。



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構造見学会へのご来場ありがとうございました

10/18(日)に、京都市N邸の現場において、構造見学会を開催させて頂きました。

延べで30名以上の方にご来場いただきました。
どうもありがとうございました。



今回は建築業界関係のみなさんの申込が予想以上に多くて、急遽
 建築関係者→ 午前中に開催
 一般の方  → 午後に開催
という風に、時間帯を分けて行いました。



時間帯を分けた理由は、各々お互いに見るところや質問の内容が全く異なるからです。

案の定、専門家の皆様からは、構造計算に関することや工法、材料に関する質問が相次ぎました。



見学に来て下さった方から、新米と枝豆のお土産も頂いたりしてビックリ!
早速美味しく頂いています。
(小西さん、西本さん、ありがとうございました)



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10/18 新月伐採×伝統構法の家 構造見学会を開催します

クライアントのN様のご厚意により、10/18(日)に現在施工中の伝統構法型住宅・京都市N邸の構造見学会を行うことになりました。


N邸建方_3


 


 


 


 


 




 



道路側から見た建物全景。
見学会当日までには、いくらか屋根の瓦も葺けていると思います。


N邸建方_2


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 





建方当日の様子。
上の写真は通し柱の足元ですが、石場立てになっている様子がお分かりになると思います。


N邸建方_1


 


 


 


 


 


 


 


 





 


上の写真は通し柱と胴差(2階床を支える梁)の仕口の写真です。
長ほぞに鼻栓を差して木組みだけで緊結しています。



この現場は、2007年11月の新月期に伐採し、自然乾燥させた木材を使っています。


木造2階建ての石場立て型伝統構法で、構造材の緊結に金物は一切使っておらず、足元も石に載っているだけの構造です。

耐震偽装問題後に改正された現行建築基準法になってからは、京都市内で初の新築伝統構法物件だそうです。

壁は昔ながらの土壁+竹小舞でつくり、屋根には日本瓦を葺きます。




このような形で建物を作る機会は、近年大変少なくなっていますので、興味のある方はぜひご参加下さい。


見学会当日は時間の許す限り、ご参加いただいたみなさまのご質問にお答えし、皆様のお役に立ちたいと考えております。


同業者の方も見学可能です。
遠慮なくご参加下さい。

※同業者の方へ:参加お申込の際、建設業に携わっていることを明記しておいてください。
        お申込人数が多かった場合、別時間帯にさせて頂く場合もあります。



開催場所:京都市左京区 
      ※お申込いただいた方に現場の地図をお送りします
開催日事:2009年10月18日(日) 13:00~16:00


参加お申込はこちらからどうぞ

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