お客様の幸せのために」カテゴリーアーカイブ

7mの垂木(たるき)

昨日に引き続き、西宮の現場から。

棟が上がり、作業が屋根仕舞へと移っていきます。
下の写真は母屋・桁に垂木(たるき)を打ち付ける作業をしているところです。

今回の垂木には、断面120mm×60mm、長さ7m(継ぎ目なし・一本物の杉)のを使います。
( ↑ これにもちゃんと意味があるんですよ)

一般に垂木というと、だいたい60mm×60mmとか45mm×75mmくらいの大きさのもので長さ4mの材料を継いで使うことが多いので、異常に大きい垂木です(笑)。


垂木1


 


 




 ↑ 工事とは関係ありませんが、すごい眺めでしょう?
(画像をクリックすると拡大表示できます)


上述の大きな垂木を固定するためのビスがこれ。
長さ210mmというこれまた異常な長さのビスです。
ビスと言うよりもむしろ、細いボルトという雰囲気です。


垂木2


 


 


 


 


 




 ↓ こんな感じでインパクトドライバを使って垂木を母屋や桁に固定していきます。


垂木3


 


 


 


 


 


 



 



うちで設計する建物では、構造材をしっかりと素直に見せるので、材料の大きさ(断面寸法)や間隔などを決める際には、構造面・デザイン面の両方から詳細に検討して、全体のバランスを考慮します。

今回も力強い垂木が印象的に見える意匠になりそうです。
どうぞお楽しみに。

この垂木の上には、この後で無垢の化粧野地板(杉)を貼っていきます。
屋根仕舞が終わるまで、何とか雨が降らないことを祈ります。

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仲間入り

仲間入り

 


 

 

 

 


4/25・26と2日間かけて、西宮市内の現場での建方作業が終わりました。

高台 × 道路が狭い上にきつい坂道 × 住宅地という、施工上はかなりの悪条件(でも竣工したら眺望はバツグン♪)が揃っている現場で、かなりいろいろ苦労しています(汗)。

近隣のみなさま、ご迷惑をおかけしております。
ご理解・ご協力に深く感謝申し上げます。



建方が終わって、建物の骨組みやおよそのボリュームが把握できる状態になりました。
昨日の午後、近隣の住宅と一緒に並んでいるのを見て、どうやらうまくまわりの家に仲間入りさせてもらえそうなくらいの位置・ボリュームに納まりそうで、一安心です。



今回は高知県梼原町森林組合さんに木材をお願いしました。
梼原町森林組合はFSCという国際認証規格に適合した木材を出荷しておられます。

全体の刻みは工場での機械によるプレカット加工ですが、柱と梁の仕口・梁同士の継ぎ手などには金物を使わずに込栓で引く形をとっています。
(下の写真中、小さい四角穴が込栓を通す穴です)

そして通し柱と胴差の仕口( ↓ 写真)など、一般にどうしても機械で刻むと金物に頼る仕口にならざるを得ない所では、要所要所でわざわざ大工さんに手刻みをしてもらっています。

込栓と仕口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


関係者のみなさん、いろいろ注文の多い設計者ですみません。
でもおかげで金物の寿命に頼らない構造体ができて一安心です。


 

 



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建前です

西宮市で施工中のUさんの現場では、今日・明日の2日間で建て方作業を行います。
昨日、高知県より材料が半分届きました。


材料搬入

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






上の写真、大したことないような量に見えますが、奥に見える階段の横に積んである木材は、高さ3mくらいまで積み上げています。

このところ、ここの現場につきっきりです(汗)。
またご報告しますね。

 

 

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金継ぎの器

昨日、京都市内にある料亭・室町和久傳へクライアントのNさんと食事をしに行きました。

なぜわざわざ和久傳なのか?というと、中塗り土切返し仕上げという土壁のテクスチャーをNさんに確認していただくためです。

中塗り土切返し仕上げというのは、昨今よく見られる珪藻土や化学繊維のじゅらく壁(または本式の水捏ねじゅらく)などの上塗りをかけずに、少しきめの細かめな中塗り用の土と水だけで作った壁土を塗りつけて仕上げるもので、少しくだけた感じに仕上がる土壁です。

昨日実物を見てその質感を確認していただいて話し合った結果、京都市内で来年着工するNさんのお宅では、この中塗り土切返し仕上げでほとんどの壁を仕上げることになりそうです。
土壁が大好きな僕は、もううれしくてうれしくて今からとってもワクワクしています。

和久傳では昼のコースを食べたのですが、とても繊細で細やかな気配りの行き届いた料理に大満足でした。
(ほんまに美味しかったですよ)

その和久傳の料理のほとんどが、また気の利いた器に盛り付けられて出されるのですが、陶器の多く(8割くらい)が金継ぎで繕われていました。
( ↑ 写真、撮ってくるべきだったですね・・・。
  すみません。堪能し過ぎました)

でも、料理に徹底的に心を砕いているのが味からよ~く判るので、その金継ぎが施された器から
「欠けたり割れたりしても、器を大切に使っていますよ」
という気持ちが伝わってきて、すごく良かったです。

また行きたいな。

 

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樹齢300年の桜

先週末、奈良県宇陀市に行ってきました。

日本民家再生リサイクル協会で今年の11/1・2に開催を予定している、民家フォーラム2008の取材のためです。



宇陀市内には、松山地区という伝統的建造物群保存地区に指定されている古いまちなみが残っています。

このまちなみ保全や、地元で開催されている伝統的なお祭りなどについて、関係者の方にお会いして詳しいお話を伺っています。



今回お話を伺うことができたのは、

〇 あきの蛍能
〇 田原/菅原神社の火祭り

の関係者の方です。

蛍能というのは、6月に神社の境内にある能舞台で開催される能で、合間に蛍を放すそうです。
もちろん、開催は夜間。

能と蛍という組み合わせにとても興味を覚え、ぜひ今年の開催日には行ってみようと思っています。
今年は6/21(土)に開催されるそうです。


又兵衛桜


 


 


 


 


取材の合間に、有名な又兵衛桜(またべえざくら)を見に行ってきました。
推定樹齢は約300年だそうです。

さすがに若い桜のような勢いは感じられず、
「あと何年桜を拝ませてくれるのかなぁ」
と行く末を少し心配してしまいましたが、300年とはすごいですね。

この日の宇陀市は全域でちょうど桜が満開で、とてもきれいでした。
何気ないあたりまえの農村風景が、新緑と桜と春の陽気もあってとても美しく感じられました。

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茶事

もう一週間も前のことですが(苦笑)、いつも稽古に通っている西宮の茶道教室で生まれて初めて茶事(ちゃじ)に参列しました。

茶事全体の流れはこんな感じになります。



お昼前に集合し、席入りした後でまずは懐石料理を頂きます。

季節を感じる懐石料理は同じ茶道教室の先生と生徒のみなさんが協力して作ったものですが、とっても美味しかったです。
(僕は前日の準備手伝いに行けませんでした・・・すみません)

懐石料理が終わった後は一旦退席(中立ち)し、2度目の席入りをします。

その後濃茶と薄茶を頂いて茶事は終了。
開始(11:30)から終了(16:00)まで、所要時間は約4時間半。



「さとうさんもそのうちに茶事の亭主をつとめられるようになりますよ。大丈夫」

と先生は言ってくださいますが、ホンマにいつになることやら(笑)。

現在、僕は薄茶の平点前(ひらでまえ)の稽古を積んでいるところです。
なかなか作法が憶えられません・・・。

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2007新月材の玉切開始 その2

前回の記事投稿時に
「続きは明日」
と書いたくせに、なんと3週間も間が開いてしまいました。
申し訳ありません・・・ m(_ _)m

新月伐採―玉切り工程その2を続けます。



長いままで山の斜面に横たわらせておいた木を平場まで引っ張り出してきた後、材料の性質を見ながら何メートルで玉切りするか?を見極めます。


木材には育っていくうちにできてくる

〇 自然の曲がり
〇 節
〇 太さ(木の直径によって、どんな大きさの柱・梁が採れるかが変わります)

などがそれぞれに違いますので、個々の木材に合った大きさ・長さで玉切りしてあげることになります。
(↑これが肝心!)


下の写真は玉切りをしている最中です。
この木は根元から木の先端までの長さが29.5mありました(長ッ!)。


 玉切-4


 


 


 


 


 


 


 


 


この木は根元のあたりに曲がりが少なく、節も出ないようなおとなしい木でしたので、7.5mの位置で玉切りして目に近い2階床の梁として使うことにしました。
この木は、製材したらきっときれいな木目が出てくると思いますよ。
製材するのが今からとても楽しみです。


下の写真は玉切りした木口の写真です。
年輪がよく詰まっていて、なかなかいい材料でした。
昨秋の伐採したての時とは、樹芯の色がぜんぜん違います。
4ヶ月間の葉枯らしによって、木の中の水分が蒸散作用によって消費されたことが一目瞭然です。


 玉切-5









今回、ぜひ調べてみたかったことがあります。

葉枯らしをしたことで、木の含水率がどのくらいまで下がっているのか?
を調べることです。
今回の木材を製材する際に協力していただく予定の杉山製材所さんから、木材の含水率測定器をお借りしてきました。


玉切-3



 



上の写真のように、木材の含水率を測りたい部分に直接含水率測定器を当てると、その部位の含水率が測定器に表示されます



杉山製材所さんは、5年前から静岡市内で天然乾燥材のみを扱っておられるという、何とも頼もしい製材所です。


以下に今回測定してみた4本の木の含水率を列挙しておきます。
 














































2007ネン11ガツ新月シンゲツ伐採バッサイザイ
4ヶ月葉枯らし後玉切時の含水率測定結果
材料ザイリョウメイ 部位ブイ 1バンタマ含水ガンスイリツ 2バンタマの含水率
ヒノキ-1 (S39) 赤身(芯材部) 35.0% 43.8%
白太(辺材部) 32.1% 50.2%
スギ-1 (S41) 赤身 40.5% 57.2%
白太 50.8% 62.5%
スギ-2 (S42) 赤身 30.6% 43.0%
白太 49.6% 65.5%


今回調べた上記の結果から、

〇 根元から遠いほど含水率が高く(1番玉<2番玉<3番玉)
〇 桧・杉ともに白太(辺材)よりも赤身(芯材)の方が含水率が低い

ということが実感としてわかりました。



本当は伐採時の含水率も測ってデータを採っておけたら良かったのですが、昨年末にはそこまで準備ができませんでした。
これは今秋の新月伐採時の課題としてまた実行する予定です。

ちなみに、伐採直後の木は含水率が100%を超えているため、なんと!水に浮かびません(沈みます)。
( ↑ 桧の芯材部は除く)


木が水に浮かばないなんてちょっと信じられないでしょうが、ホンマの話です。
でもしばらくすると木材の内部の水分も抜けてきて、水に浮かぶようになります。



ここで最初の山での滞在時間はは時間切れ。
もう少しじっくり見ていたかったのですが、この日は日帰りで2ヵ所の山を見て回る強行軍だったので、同じ静岡市内のもうひとつの山へ向かうことにしました。


 


次はYさんの山です。
標高700m、樹齢50年生前後の山です。


 Yさんの山では、造材作業が進んでいました。
玉切りをした直後に、木の木口にすぐ個別ナンバーを打っていきます。

玉切-6


 


 


 


 










上の写真中、白く見えているプレートのようなものがそれです。
今回伐採した新月材にはすべて固有の番号が打たれ、一般材とは区別ができるように履歴を残しています。



この後、林業家のSさん、Yさんが出材作業を進めてくださり、現在は製材の準備が整いつつあります。

今月中に製材にとりかかるので、静岡へ行ってきます。
また製材の結果はブログでご報告しますね。

どうぞお楽しみに。

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2007新月材の玉切開始 その1

3/17(月)に静岡へ行ってきました。

3/9(日)で2007年11月上旬の新月期に伐採した木材の葉枯らし期間(満4ヶ月)が過ぎました。
そこで3/13には、NPO法人・新月の木国際協会から新月材の現認者・大山さんに現場へ足を運んでいただき、間違いなく葉枯らしが完了していることを確認していただきました。
(大山さん、お忙しい中来て下さってありがとうございました)

この手続きを経たことで、今回の木が新月材であるという証明を得たことになります。

新月期の伐採、4ヶ月の葉枯らし工程を終え、次はこの木材を玉切り(たまぎり)する工程を開始しました。

玉切りとは、長~い1本の木を必要な長さ(2m、3m、4mまたはそれ以上)にぶつ切りすることです。

玉切-0















上の写真は、2007年11月に伐採を完了した時の様子です。
このままの状態で山の斜面に伐採木を放置し、4ヶ月間葉枯らしを行いました。

この山の木は、樹齢90年(←90年生と言います)の杉と桧の混合林です。



伐採が完了してから僕がこの山に入るのは初めてなのですが、伐採した時の木口の色と、4ヶ月葉枯らしした後の現在の木口の色は全然違っていました。

11月に伐った時は、木の中の水分がまだたっぷりあったのでみずみずしく鮮やかな色でした(当時、切り口から水滴が滴っていた木もありました)が、今回は葉枯らしを4ヶ月間かけたことによって木の中の水分がかなり抜け、見ただけでもかなり乾燥しているなぁと感じる落ち着いた色合いに変化していました。




まず、重機を使って山の斜面から木を引っ張り出します。

まず最初にワイヤーを木にくくりつけてウインチで引っ張り出し、アームが届くところまで出てきたら、直接木をつかんで平場に出します。

玉切-1







玉切-2






続きはまた明日。

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なぜステンレスか?

ステンレスへのこだわり


 


 


 


 


 


 



上の写真、何だと思いますか?

そう、キッチンの排水用フレキシブルダクト(配水管)です。
でもね、よ~く見て下さい。
(画像をクリックすると拡大できますからわかると思います)
この配水管はなんとステンレス製なんです。

ほとんど全てのお宅のシステムキッチンは、これが塩ビ製の配管だと思います。



もう1週間も前になってしまいましたが(スミマセン・・・)、大阪の谷町にあるキッチンのショールーム・le pur (ルプ)さんへ行ってきました。

京都市内で設計中のNさんのお宅のキッチンの打合せです。

Nさんはステンレス製の気兼ねなく使える実用的なキッチンがいいとのことで、ステンレス製のキッチンを販売されているいくつかのメーカーをご紹介したところ、le pur がいいとおっしゃったので一緒に行ってきたわけです。



le pur の平尾社長とは、昨年末に東京で行われたNPO法人・新月の木国際協会の年次研究発表会で初めてお会いしました。
明るい大阪のおばちゃん(←失礼)という感じの快活な女性、というのが僕の第一印象。

le pur さんではオールステンレスのキッチンを一つ一つ自社で設計し、製作・販売を行っています。
ホームページにも書かれていますが、製作時にエネルギーコストはかかるけれども、耐久性の高い何世代にもわたって使い続けられるものを提供したい、ということからステンレス製にこだわっておられるそうです。



でもどうも僕は腑に落ちないことがありました。

どうしてステンレスのキッチンをつくっている人が新月の木?
というところです。

で、今回ショールームに行った時に平尾社長に尋ねてみました。
「どうしてこの商売を始められたのですか?」と。



le pur さんは2000年にご商売を始められたそうですが、もともとは化学物質過敏症で苦しんでおられるお客様のために、「接着剤・揮発性有害化学物質を一切使わないキッチンを妥当な価格で提供したい」ということが起業の際のコンセプトだったそうです。

一般のシステムキッチンメーカーではオールステンレス製のキッチンであってもステンレスとステンレスの接合部には接着剤を使っていることが多いそうです。
( ↑ これは僕も今回はじめて知りました)。

しかしle pur さんでは、過敏症のお客様のに対しては接合部に全く接着剤を使わない、全て溶接によるステンレスキッチンを提供しているそうです。
(ただこれは組上げる職人の手間がかかって価格が上がってしまうので、過敏症でない方に対しては極めて安全性の高い接着剤を使っているとのこと)

そしてお客様が将来キッチンをどうしても処分しなくてはならないような事態になってしまった際には、リユースしていただけるように自社製品の中古バンクシステムも立ち上げ、それでも引き取り手が見つからずにスクラップにする場合には、そのまま全~部炉に放り込んで再生できるように、ということを考えて上述の排水ダクトまでステンレスにされているそうです。

ダクトや排水トラップの部材を全てステンレスにしているのには、排水口のヌメリがつきにくくするためという意味もあるそうです。



他にもいろんなこだわりが各所にあるのですが、全部種明ししてしまうとおもしろくないので、もっと詳しく知りたい方はle pur さんのショールームへ行ってみてください。



今回一緒に行ったNさんも感じられたようですが、やっぱり作り手の想い・こだわりが深い製品はいいものです。

僕は、物づくりおいてはコンセプトが何であるか?というのが一番大切だと思っているのですが、今回は平尾社長の口からその想いを直接伺うことができてとてもよかったです。

なんだか今回の記事は le pur さんの営業みたいになってしまいましたね(笑)。




オマケ

今回僕がいいなぁ~と思った商品はこちら(↓)

datchoven


 


 


 



リンナイの商品ですが、魚焼きグリル部分に鋳物のダッチオーブンが入れられるようになっていて、このダッチオーブンでいろ~んな料理ができるというスグレモノ。
これならピザ以外はすべてこのオーブンでできるので、ガスオーブンは要らないかも。
パン・ケーキ・グラタン・カレーなどはこれで充分できそうです。

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吉野の杉

昨日、奈良県吉野に行ってきました。
奈良市内で数年後に建てるOさんのお宅に使う木を見に行くためです。

Oさんの奥様は吉野のご出身で、お父様が林業家です。
ご先祖の皆様が代々作ってきてくださった吉野杉を使って、これから4~5年かけて家を建てます。
もちろん、今回木材を出してくださるのはお父様です。

まず今年の7月ごろに木材を伐採し、葉枯らし乾燥させます。
(吉野ではこの時期の伐採が一般的なんだそうです)

その後、ヘリコプターで出材→製材→2年間天然乾燥させてから、ようやく建て始めるので、着工は2010年の夏以降になる予定です。

昨日はOさんご夫妻を含め、総勢5名で山を登り、伐採予定現場まで行きました。
使わせていただくのは、樹齢120~130年の吉野杉です。

下の写真で木に抱きついているのがOさんご夫妻。
木の太さがよくわかりますね。
お二人とも、とても嬉しそうでした。

吉野の杉

こうやって立ち木の状態から木材を見ることができると、
「あぁ~この木からうちの家ができるんだ・・・」
という気持ちになって、感慨深いですね。

〇 木が育った山
〇 木を育ててくれた人たち
〇 製材してくれる人
〇 刻んでくれる人

など、家ができるまでには、いろんな方々が関わってくださいます。

決して高価な材料を使うわけではなくても、これら様々な人たちの想いが重なり合ってできる家は、お金の価値以上の魅力がありますし、携わってくださる人たち(作り手)も
「俺たちが作った材料はこういう人が住んでくれる家になるのか!」
と、とても喜んでくれます。

出来上がってしまってから入手すると、確かに家は
【モノ】
かもしれませんが、それだけを買うのはちょっと寂しい気がしますよね。

どの家もこういう作り方ができるといいのになぁ、と僕はいつも思うんですが、銀行融資制度などの制約があって、なかなか現実的にはクリアしないといけないハードルがいくつもあるのが現状です。
(決して、高くつくということではないんですけどね。
 周到な準備や根気がまずは必要です。)

でも、一歩一歩そのハードルを低くすべく、努力を重ねています。
どうぞご期待下さい。

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