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世田谷リフォーム 竣工しました

昨日、東京都世田谷区Y邸のリフォーム工事が完了し、Y様ご家族が引越し・入居されました。

引越し前日の午後、うちの女性スタッフに1人で現場へ行ってもらい、
竣工写真を撮ってきてもらいました。
(本当は僕も行きたかったのですが、どうしても手が離せず、行けませんでした)

彼女が撮ってきてくれた写真のうち、今回は2枚だけご紹介します。



下の写真はリビングからダイニングキッチンを見たところです。

 

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撮影をした日にも実は工事が残っており、夕方遅い時間にしか撮影できなかったため、西陽の光がちょっと強すぎてしまったのですが、なかなか面白い写真になっています。

写真に写っている柱と梁は、今回補強のために新たに入れた古材です。



次はリビングの写真。

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照明器具の納期が間に合わず、工事用の仮設照明が吊られていますが、
これはご愛嬌ということでお許し下さい。



この写真だけではちょっと伝わりにくいのですが、今回は建具のデザインにかなり神経を使いました。

最近、現場に障子を入れることが少ないのですが、やはり障子を入れることになった場合には、デザインに非常に気を使います。



僕が最も心血を注ぐのは、デザインといっても見た目の形ではありません。
( ↑ もちろん、形にも神経を使いますが)

それよりももっと微妙な、部屋に入った時にちょっとピリッとした雰囲気をかもし出すための要素で、障子の桟の一本一本の寸法やその組合せという部分です。

これは正直、現場で見ないとわからないぐらいのとっても微妙なものですが、ここができていないと空間のすべてが野暮ったくなってしまう、とても大事な勘所です。

でも、今回はその狙いがうまくいったようで、一安心しました。

今回の撮影で、他にもたくさん写真を撮ってきてくれたのですが、それは近日中にホームページへアップしますのでどうぞお楽しみに。



今回は施工者にとても恵まれたことも、リフォームが成功した大きな要因です。

世田谷区上用賀の株式会社羽田野工務店様、ならびに協力会社のみなさま。
要求の多い設計者の意図を充分に汲んでくださり、大変感謝しております。

またぜひご一緒させていただきたいと思っております。
どうもありがとうございました。



最後に、竣工に当たって施主のY様の奥様が送ってくださったメールの一部をご紹介します。

「素直に、いい家ができたなぁと言える自分は、幸せだと思います。
 皆様のお力があってこそ、こういう実感が持てるんですね。
 心から御礼申し上げます。」

喜んでいただけて、こちらもとても嬉しく思っています。
Y様、どうもありがとうございました。




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世田谷リフォーム 解体工事

またまた東京に行っておりました。
このところ、月に2回ずつ位のペースで上京しているような・・・。

今回の上京の目的は、

1. 来月初旬から着工予定の世田谷区でのリフォーム物件の見積りに際して
各工務店さんに詳しい事情をご説明するための現場説明会の開催
2. 現場の1階天井解体工事の立会い

です。

昨日、前所有者から今回のクライアントへの物件引渡しが行われ、その後現場の構造材の状況を確認するために、1階の天井を解体しました。

今回解体工事をして下さったのは、NPO法人・民家再生協会の仲間で、東京・新木場で古材や古建具の販売をされている、株式会社ひでしな商店さん。

床面をブルーシートで養生し、大工さんが天井をばらしては解体材を整理してトラックに積んでいきました。

そして・・・↓

解体完了後の写真。
これで2階の床を支えている梁の調査ができるようになりました。

作業が完了して片づけが終わった後、僕は1人で現場に残り、構造材を見上げながら1時間以上頭の中で構造補強のための梁の組み方を考えていました。

この建物は建築当初の構造面での設計があまりよくなかったため、屋根の荷重をきちんと支えられていないところがあります。

具体的には、それが2階の床のたわみとして出てきているのですが、それを解消するために、今回のリフォームに際して古材を数本使って構造体を補強します。

木造の場合、
どこに柱・梁を入れて上部荷重を受けるか?
どんな形の材料・樹種をどのように見せるか?
という両方のバランスを取りながら、うまく空間構成を考えていくことがとても重要です。

来週末には再度東京へ行って、工務店さんの見積り提出を受けると共に、古材の選定を行います。

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東京・世田谷でのリフォーム

この週末は東京に行っていました。

土曜日の午後に日本民家再生リサイクル協会の総会があったのと、その後世田谷区で設計中のリフォーム物件の打合せがあったためです。

この世田谷のクライアントは僕が札幌に住んでいた高校の時の親友です。

中古・木造のリフォームという僕の得意分野とは言え、現場が東京だったので最初は軽く相談に乗る程度かな、と思っていたのが、結局気心の知れた安心感からか、最後まで設計を担当することになりました。

でも、これが実現しているのはインターネットと携帯電話のおかげですね。
本当に情報交換のためには便利な時代です。



3月から打合せを重ねてきたため、間取りはほぼ固まっていて、今回はより細かい空間のディテールや建具・電気など設備面の打ち合わせまで、かなり盛りだくさんでした。

今回の打ち合わせに際しては、当方スタッフが内観のイメージパースを描いてくれたので、それを持って行って提示しながら話をしました。

やはり3Dを見せながら話をすると、わかりやすいし話が早い!
設計イメージの共有が一気に進んだ感じです。

今回製作したイメージパースのうち、2枚をご紹介します。
(どの画像もクリックすると拡大表示できます)


世田谷1


 


 


 


 


 



上の画像はリビングの内観です。

黒く見える梁は、長年の屋根荷重を受けて沈下してしまっている2階の床の補強のために、今回新しく入れる予定の古材丸太です。


世田谷2











この画像はダイニングキッチンです。

左手に見えるのがシステムキッチン、右手に見える格子戸は造りつけの食器棚です。
この食器棚は中にしまった食器がよく見えるように、ガラス入りの格子戸にする予定です。



以前、工務店に勤務していたときは東京の現場を担当したことは珍しくありませんでしたが、独立してから手がける物件としては初めてです。

現場が遠いと大変なこともありますが、クライアントが喜んでくれる顔や満足感が高まっていく様子を見ていると、引き受けて良かったなぁと思います。



この物件は設計期間が極端に短いので、スタッフにも手伝ってもらって一気に進めなくてはなりません。

ここ数週間はパソコンの前に座る時間を長くしないと・・・。

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佐用郡でのリフォーム進行中

作用町0415


 


 


 


 


 



水曜日(4/15)に兵庫県佐用郡のリフォーム現場・K邸へ行ってきました。

床板(杉無垢材フローリング t=30 )も張りあがり、当日は天井下地の作業を行っているところでした。

まだ和室の面影が残っていますが、これから壁下地を作って左官工事などが入っていくと、だんだん和室の面影が薄くなっていきます。

( ↑ 僕は別に和室が嫌いなわけではないんですよ。
  っていうよりも和室大好きです)



ゴールデンウィーク期間中も職人さんは作業をしてくださるそうなので、連休明けにはほぼ形になりそうです。

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リフォーム物件のイメージパース

7月から内部解体工事に取り掛かっていた、
築40年の木造住宅リフォーム物件

  【小花の家】

の内観イメージがほぼ固まってきました。
今回の現場から、サトウ都市環境デザインでは、主にイメージパース
(3D)を用いて、クライアントや現場サイドとの打合せを進めるように
移行していくつもりです。

以前から、プレゼンテーション用にはイメージパースを作成
していましたが、実際の現場打ち合わせ用には、まだ2D図面を
使っていました。

 

もちろん2D図面も必要ですが、全体のイメージをつかみやすくする
ためには、立体的な3Dイメージパースの方が圧倒的にわかりやすく
クライアントさんとの打合せも格段にスムーズに進みます。
今回のクライアントであるI さんご夫妻にも、大変好評だったようです。

参考までに、そのうちの何枚かをご紹介しますね。
(絵をクリックすると、拡大表示されます)

 

小花の家-玄関内観イメージ

 

 

 

 

 


  玄関ホール見返し

 

小花の家-リビング内観イメージ

 

 

 

 

 


  リビング・ダイニング

 

小花の家-キッチン内観イメージ

 

 

 


 

 

 リビングからキッチンを見る

 




これはどうやって作るのか?ということを簡単にご説明しますね。



現在、建築関係者のほとんどはコンピューターで図面を描いています。

その作図に用いるソフトをCADソフトというのですが、このCADソフト
にも色々あって、【モデリング】という機能を持ったものがあります。
このモデリング機能を使うと、コンピューターの中に立体的な模型を
作ることができるのです。

立体模型ができているわけですから、あとはその模型の中に
入っていけば、

 ○ 室内のあらゆる地点からの眺め
 ○ 好きな高さ(視点)からの眺め
   (寝転んだ時の視点、立った時の視点、
    天井裏から見下ろした時の視点など)
 ○ 実際に見える外観のイメージ

などを自由に、しかもあらゆる角度から見ることができます。



もちろんコンピューターですから、色のイメージも変えられます。
実際の色や質感は、やはり現物のカットサンプルを用いて
最終確認をしていただくことになりますが、おおまかなイメージは
大体これで把握していただくことができます。



これまでは、どうも

 【 建築の図面 】

と聞いただけで

 【 あっ、もう私にはわからない・・・。お、お任せします 】

という感覚が、一般の方には少なからずあったと思いますが、
コンピューターのおかげでこんなにわかりやすく表現することが、
できるようになってきています。



以前、このブログでも書きましたが、
図面というのはコミュニケーションツールです。
極論を言えば、意思の疎通や確認・伝達のために必要な
書類】ですから、 ← あくまで極論ですよ

 【 誰にでもわかりやすく 】

ということが一番重要なのだと思います。
建築業界には、まだまだ不透明でわかりにくいことが
たくさんありますが、少しずつ改善していけるように努力して
いきたいと思います。

みなさま、これからも叱咤激励よろしくお願いいたします。

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