新月伐採×伝統構法型住宅 京都市N邸プロジェクト」カテゴリーアーカイブ

建方が始まりました

京都市N邸で建て方が始まりました。

毎日準備などで駆けずり回っていますが、少しずつご報告していきます。



まず、加工させてもらっていた兵庫県三田市の西本製材所さんから、京都市内の現場に材料を運び込みます。

下の写真は、一番最初に積み込んだ通し柱(150×150)と大黒柱(220×220)です。

この写真は柱頭部分の仕口を写した写真ですが、各柱それぞれに取り合ってくる桁や梁の形が違うので、丸太にあわせたひかりつけがしてあったり、ビンタが伸びたりしています。

 

通し柱

 

 

 

 

 

 

 

 

 






今回の現場では、通常では使わないようなたくさんの長材を使うので、乾燥時の材料管理・墨付け・刻みから搬入までとても大変でした。

 

搬入0925

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は桁や棟木を現場でおろす作業をしているところですが、積んでいるのは4トンロングのトラックです。

荷台の上の作業員の方と構造材の長さを比べてもらうとわかると思うのですが、この材料は長さが8.6Mの1本ものです。

通し柱や大黒柱は、荷台の長さが5.6Mある4トンロングに載せても50CMくらいはみ出す程度で納まりましたが、桁・棟木は上に乗せ掛けて前後にはみ出させないと積みきれません。

通常であれば10トントラックで運ぶところですが、今回の現場ではとても10トントラックなど入れないので、4トンロングに何とか積み込んで僕が運転していきました。



明日は上棟1日目の報告をします。

どうぞお楽しみに。



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京都市内で新築伝統構法物件の建築確認 降りました

小舞下地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨年の秋から準備に取り掛かっていた、京都市内の伝統構法新築物件の建築確認申請が先週末にようやく降りました。

これでやっと工事に取り掛かれます。
(上の写真は、3年前に当方で設計・施工管理を行った、
 大阪府の伝統構法物件の施工中の写真です。)



ここで詳しくご説明することは控えておきますが、今回は常識的には考えられないようなとんでもないことが一杯ありました。
(ほんとうに、いろいろありすぎです!)

この物件の構造計算には、昨年末以来長きに渡って心底苦しめられましたが、振り返ってみれば自分の血肉となり、とてもありがたい経験をさせてもらえました。
あまりにも手間がかかりすぎたので採算は全く度外視ですが、それは端から覚悟の上です。



しかし何よりも、建築主であるN様には精神的に大きな負担をかけてしまいました。
ここまでたどり着けたのは、私たちのことを信じて辛抱強く待って頂いたN様ご夫妻のおかげです。

N様、本当にお待たせしました。
辛抱強く待って下さり、本当にありがとうごさいます。

担当スタッフともども、心より感謝しております。<(_ _)>

この連休中も工事の準備に明け暮れていますが、これだけ長い間お待たせしたのと引き換えになるほどの建物が出来上がることに関しては、絶対の自信を持っています。

どうぞ竣工を楽しみにお待ち下さい。





石場立ての伝統構法型建物を新築で建てることは、マンション構造偽装問題が起こった後に改正された現行の建築基準法の下では、率直に言ってとても難しいことです。

今回、自分で実際にやってみて、そのことがよくわかりました。

しかし、不可能ではありません。
道はきちんとあります。



確かに、木造2階建て伝統構法物件の建築確認申請手続きにここまで時間と労力を要する状況になってしまっていることは、今後改めて行かなくてはならない問題であると僕は思っています。

一昨年より、そのことを訴える様々な会議やシンポジウムなども各地で開催されてきていて、機運は高まっています。

各地で
「もっと伝統構法型の木造建築物をもっと建てやすくしてほしい」
という作り手の声も、日を追うごとに大きくなってきています。



そういう作り手のみなさんのお気持ちはよくわかります。
僕も確かにそう思います。同じ気持ちです。

しかしその一方で、設計者・施工者を含め建物の作り手側が、もっともっと真剣に構造に関する問題に取り組まなければならない、と僕は思います。

声高に叫び制度改革を要求する前に、自分で実際に問題に取り組んでぶつかってみるということを、もっと多くの実務者の方にやってみて頂きたいと僕は感じています。



とまぁ、少し愚痴もこぼしてしまいましたが、とにかく今回はたくさんのみなさまの後押し、協力を得られてここまでたどり着けたこと、深く感謝しております。

梓工務店社長様、S様
○ JSCA関西メンバーのみなさま
○ C&CのO様、H様
○ アールイージャパン様
○ 日本建築総合試験所のU様
○ 東風スタッフのOさん、Uさん
○ そして何よりも、今回の機会を与えて下さり、じっと待ってくださった
  建築主であるN様ご夫妻

みなさま本当にありがとうございました。
心より深く御礼申し上げます。<(_ _)>




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なぐり加工の動画

なぐり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

6/23に京都市内の中儀銘木店さんの協力を得て行った、
杉の化粧なぐり加工の動画を先ほどYoutubeにアップしました。

出来上がりの製品や板材などを見る機会は割とあると思いますが
製作工程の動画はかなり貴重です。

興味のある方はぜひ覗いてみて頂けると嬉しく思います。

→ 杉の化粧なぐり加工



【お知らせ-1】
2008年晩秋の新月期に伐採・葉枯らし乾燥させた
静岡産の杉・桧を使って下さる方を募集しています。
詳しくはこちら

【お知らせ-2】
2007年に竣工した伝統構法の家で、2年間住んでみた
感想を聞く見学会を8/2(日)に大阪府四條畷市で開催します。
詳しくはこちら


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土を寝かし始めて、はや2ヶ月経ちました

上の写真は、6/23(火)に撮った壁土の写真です。
この土を寝かし始めてすでに2ヶ月が経とうとしています。
早いものです。

外見上は、ここ1ヶ月での目立った変化は特にありません。

土の色はもうかなり深いところまですっかり土色→グレーに変色しきっています。

今後は、わらすさが徐々に柔らかくなっていって、どこまで土になじむようになるか、というところが最大のポイントでしょうね。

だれもいない現場では、草がわんさか茂ってきていてびっくり!
そろそろ草引きをしないといけないなぁ。

今日は本物件のクライアントの奥様が刻みの現場を、兵庫県三田市まで見学に来られます。

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式台に杉のなぐり加工をしてもらいました

昨日、京都市内の中儀銘木さんのご協力を得て、京都市N邸に使う予定の
玄関式台のなぐり加工をして頂きました。

材料は2006年11月にNさんの立会いの下、静岡で伐採した杉の赤身だけを使った、巾35cm程度の杉の一枚板です。

なぐり加工には丸刃をつけた【ちょうな】という道具を使います。
下の写真で、職人さんが持っているぐにゃっと曲がった柄の道具がちょうなです。
(下の画像は全てクリックすると拡大表示できます)

ちょうなを上から振り下ろし、表面だけを薄くえぐりとるような加工を
施していきます。
これがなぐりと言われる加工です。

一目ごとにえぐりとられているので、表面は波打ったような仕上がりになります。
写真上部に、これから振り下ろされんとしているちょうなの刃が、ぶれて写っています。

板の全面に加工が施された完成品です。
この板がN邸の玄関に鎮座する姿を思い浮かべると、とっても楽しみです。

今回は作業の工程をビデオカメラに収めたのでYoutube のうちのページで公開しています。
どうぞご確認下さい。

昨日このなぐり加工をして下さったのは、京都市の北部にお住まいの原田さんという職人さんでした。

大工さんでちょうなを使える方はまだ各地にいらっしゃると思いますが、なぐり加工を専門に手がけてくださる職人さんは京都でももうほとんどいないそうです。
素晴らしい技術を見せていただいて、とてもありがたかったです。

中儀銘木さん、原田さん、どうもありがとうございました。
スタッフともども、心より感謝いたします。

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根石が届きました

一昨日、石屋さんから
「注文の石ができたよ」
と電話がありました。

京都市・N邸の根石(柱を載せる石)です。

引き取りに行く約束だったのでとりあえず様子を見に行くことに。

根石

 

 

 


 

 




体積はたいしたことないんですが、重さが・・・。
うちの軽トラの積載荷重をはるかに超えてます。




これらの石は全て錆び御影石で作ってもらいました。

通常の白・黒の御影石ではなく、わずかに赤みのある錆び御影にしたのは、杉の柱の色になじむようにと考えてのことです。



【お知らせ-1】
2008年晩秋の新月期に伐採・葉枯らし乾燥させた静岡産の
杉・桧を使って下さる方を募集しています。詳しくはこちら

【お知らせ-2】
6/23(火)16:30より、なぐり加工の見学に行きます。
参加されたい方(限定3名)はこちらをご覧下さい

 

 

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壁土作りレポート 第4弾

京都の現場で寝かせている壁土も、ようやく一ヶ月が経過しました。

昨日現場へ行って寸法などの確認作業をした際に、土の発酵状態を確認してきましたのでご紹介します。

土作り0603

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ 今はこんな状態です。
  かなり色が変化して、グレーになってきました。

  一週間前に左官屋さんが全体の練り返しをしてくれたのですが、
  それで土の状態が一気に変わった気がします。



参考までに、これまでの経過を写真でたどってみます。


土づくり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ これが土を現場に搬入した当日(4/30)
  まったく普通の土の色をしています。

土づくり0511

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

↑ 12日後(5/11)の状態。
  まだほとんど変化はありません。

土づくり0518_5

 

 

 

 

 

 

 

 

 


↑ 19日後(5/18)の状態。
  表面が少しグレーに変わってきました。

土作り0603

 

 

 

 

 

 

 

 

 


↑ そしてこれが冒頭に紹介した昨日の写真。
  搬入から34日経過しています。



この土はあと約2ヶ月間寝かせます。

これから気温も上がり、発酵には最適な気候になってくるので変化が楽しみです。
またご報告しますのでどうぞお楽しみに。



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京都市N邸・伝統構法の刻み、進行中です

昨日、兵庫県三田市の西本製材所へ行ってきました。
2月から取り掛かっている京都市N邸の刻みの作業状況を見るためです。

大工の西田さんがいつもの調子で丁寧に刻んでくれていました。
コツコツ、コツコツと、本当に気長に1人で黙々と作業を続けてくれています。
(西田さん、いつもありがとうございます)


刻み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は管柱の長ホゾを刻んで、最後にのみで仕上げているところです。
このホゾはメチャメチャ長くて、7寸の足固めを貫通した後、床束に4寸刺さるので、ホゾだけで1尺1寸あります。
(1尺1寸=約33cm)

 

だから普通ののみでは仕上げられなくて、特注の首長のみでないとうまく仕上げられません。



大工さんの道具を見ていると、同じのみにもいろんな種類があるんですが、
「これ、どんなときに使うの?」
って疑問に思うような道具ばかりです。

一度全部集めて詳しく話を聞いてみたいのですが、そんなことをしていたら半日くらいはゆうにかかりそうです。

でも、こういうことの積み重ねがこういう結果(↓)につながるんですよね。

 

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壁土作りレポート 第3弾

壁土作りレポート3回目です。
(第1回目はこちら、第2回目はこちら

ちょっとずつちょっとずつ、変化が起きています。
写真ではわかりにくいかも・・・と思いつつ、ご報告します。

 

土づくり0518_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ↑ 上の写
真で、水が黒く濁っているのがお分かりでしょうか?
ブロック塀の影がかかっているために黒いように見えますが、
実際に現場でみると水が黒く変色しています。


 

土づくり0518_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ↑ この写真を見るとよくわかりますが、わらすさに触れている表層の部分の土が黒く変色しています。
別の写真でもう少しわかりやすいように何枚かに分けて撮ってみましたのでご覧ください(↓)。

 

 

 

土づくり0518_3

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ↑ 何も触らないと、表面的には何の変化も無いように見えますが・・・


 

土づくり0518_4

 

 

 

 

 

 

 




 ↑ ちょっと表面のわらをよけてみると、わらが接している直下の土は黒く変色しています。

 

土づくり0518_5

 

 

 

 

 

 

 

 

 


↑わらの下の土を掘り返してみました。

 

まだあまり発酵が進んでいないので、わらが直接接している直下の土のみが黒く変色しているだけです。
少し堀返すと、当初のままの土の色です。

 

わらもまだまだ馴染んでいるとは言えず、少し変化が始まったところという感じですね。



今後もまたご報告しますので、どうぞお楽しみに。






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壁土作りレポート 第2弾

京都市内のN邸現場内で熟成させている壁土に水やりをしてきました。
5/11月曜日のことです。

泥の中に手を突っ込んで中の土を掘り出してみましたが、まだ土作りが始まって2週間しか経っていないので、土の色は変わっていませんでした。

 

土づくり0511


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから毎週1回ずつ水を補給してあげて管理していきます。

これから気温が高くなっていくので、いい具合に発酵が進み、臭~くなっていってくれることでしょう。

もうすでに、少し臭くなっていましたが・・・(汗)。

あっ、でもきちんとブルーシートで覆っているので、近隣の皆様に
「異臭がする!」
というようなご迷惑はかかりません。
その点はご安心を。


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