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京都市N邸・伝統構法の刻み、進行中です

昨日、兵庫県三田市の西本製材所へ行ってきました。
2月から取り掛かっている京都市N邸の刻みの作業状況を見るためです。

大工の西田さんがいつもの調子で丁寧に刻んでくれていました。
コツコツ、コツコツと、本当に気長に1人で黙々と作業を続けてくれています。
(西田さん、いつもありがとうございます)


刻み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は管柱の長ホゾを刻んで、最後にのみで仕上げているところです。
このホゾはメチャメチャ長くて、7寸の足固めを貫通した後、床束に4寸刺さるので、ホゾだけで1尺1寸あります。
(1尺1寸=約33cm)

 

だから普通ののみでは仕上げられなくて、特注の首長のみでないとうまく仕上げられません。



大工さんの道具を見ていると、同じのみにもいろんな種類があるんですが、
「これ、どんなときに使うの?」
って疑問に思うような道具ばかりです。

一度全部集めて詳しく話を聞いてみたいのですが、そんなことをしていたら半日くらいはゆうにかかりそうです。

でも、こういうことの積み重ねがこういう結果(↓)につながるんですよね。

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

北海道から大工さんが来ました(その2)~かやぶきの里・美山町


<前回の記事の続きです>
北海道から研修旅行にやってきた若手大工さん3人を、かやぶきの里として全国的に有名な、京都府の美山町に案内しました。
美山町でも北地区という、特に景観が優れているところです。
(なぜか僕は何度美山に行っても、毎回雨なのですが・・・)

彼らは口々に
「いいなぁ、ココ。北海道へ帰りたくなくなってきましたよ。」
と言っていました。

北地区の中では、電信柱が立っていません。
昔ながらのまちなみが残る集落や町としての指定を受けた、伝統的建造物群保存地区というものが全国各地に存在します
そしてこれらの多くでは、景観を乱す要素であるとして、送電線は地中に埋設され、電柱がありません。
こういう風に町の中に電柱が無い所へ行っても、言われるまでは電柱が無いことにあまり気付かないのですが、このような地区の中にいると空が広くなったように感じられ、なんとなくすっきり視界が開けるような印象を受けます。
本当は、日本全国から送電線が無くなると、もっと美しい国になるのですが、コストの関係でなかなかそれは難しいでしょう。

美山町・北地区の中で、かやぶきの葺き替え作業中の現場がありました。
(上の写真がそれです)
現代の建築現場では、一般に外部足場の材料には鉄の管で構成された銀色の足場材を用いるのですが、美山の伝建地区内での工事だから景観に配慮したのでしょうか?
足場には、昔ながらの足場丸太(←木の丸太)が使われていました。

以前、日本民家再生リサイクル協会・近畿地区主催で、美山町のかやぶき職人さんをお招きしてかやぶき屋根についての講座を行った時に教えていただいたのですが、かやぶき屋根は実は一つの屋根に、3種類の材料を使い分けて(=3層にして)葺かれているそうです。
美しい屋根の中にも、長い伝統の中で培われた職人さんの叡智が込められていることをその時に学びました。

なお、現在上記日本民家再生リサイクル協会・近畿地区では、民家について1年かけて学ぶ連続講座、きんき民家塾 第4期生を募集中です。
興味のある方はホームページをのぞいてみてください。

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