出番を待つ木

年初(1/6-7)に静岡へ行ってきました。

2008年秋に林業家に依頼して伐採してもらった新月材のストックが静岡市内にあるのですが、その状況確認と雨養生をするためです。

shizuokazaiko

こんな具合で、今静岡市内の山奥に住宅約3棟分の材木をストックしています。
(これ以外にもまだまだあるのですが・・・)

原木をまるごと購入し、伐採から数えて2年、製材してからでも1年以上経っているもので、もちろん天然乾燥材です。

いつか日の目をみるために、今は静かに眠っています。

昨今、材木屋さんでも木材を置いていません。
材木屋さんでもない、工務店でもない東風がこんな量の木材をストックしているのは、冷静に考えると気違い沙汰以外の何者でもないのですが(苦笑)、自分の信念があるので仕方ありません。

個人で木材をストックしておくのは本当に大変なのですが、

「どんな風に使おうか・・・」
「使ったら、お客さんは喜んでくれるかな・・・」
「この木材で建てた家は何年後まで残るんだろう・・・」

なんてことを考えると、もうそんな苦労も吹き飛びます。
今はじっとガマンです。

でも、今週末(1/23)に開催予定の製材見学会では、原木の伐採→製材をして実際に自分の家に使うというプロセスの一端を垣間見ることができます。

昨日、和歌山の伐採現場に行って最終の検品・選木作業をしてきたところなのですが、とてもいい木が出てきたので製材が待ち遠しくてたまりません。

製材に立ち会える貴重な機会です。
興味のある方はぜひこちらのページで詳細をご確認の上、お申込下さい。

木造3階建て校舎に光明か

先ほどこんな記事を見つけました。

現在は木造3階建て校舎を建てようとすると、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と同じ耐火性能を求められるために、校舎の木造化が進まない、ということだそうです。

僕も7-8年前に木造校舎のことについていろいろと調べたことがあります。

実は、築60-70年前後の木造校舎というのは各地にちらほら残っているのですが、そのほとんどが公金で建てられたものではなく、地域のみなさんの篤志によって建てられた校舎でした。

そんな校舎は、公立の学校なのにとても良い材料が使われていたり、仕事がとても丁寧だったりして、建設当時のみなさまの意気込みが建物から伝わってきます。

これから木造校舎が増えていくといいな・・・と願って、記事をご紹介しました。

いよいよ今度の日曜日に製材の見学会を行います。

和歌山の桧は香りが強く、製材すると桧のイイ匂いが立ち込めますよ。
詳しくはこちらのページをご確認下さい。

奈良市O様邸 上棟しました

今週は、天気が良いのは大変助かるのですが、寒い日が続きますね。
週末はまた荒れる模様とか・・・。

そんな中、昨年晩秋から基礎工事に取り掛かっていた、奈良市O様邸の建て方作業に月曜日から着手し、無事水曜日に上棟しました。

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奥様のお父様が奈良県吉野在住の林業家である関係で、全て吉野産の杉・桧を使っています。

久しぶりに吉野杉の構造材を使いましたが、やはりいいですねぇ~。
(というかお父様のおかげで、木材のグレードが見積もり時の価格よりも良すぎるものばかりなのですが・・・。)

吉野杉は目合いや色がとてもよく、 やはり国産杉材の中では最高級のものだなぁと感じます。

僕はあらゆる樹種の中でも特に杉が一番好きなので余計にそう感じるのかもしれませんが、とてもいい材料です。

これくらいの材料が使われていれば、この家もめったなことでは潰されないでしょう。 

ところで、1/23(日)に製材の見学会を開催するとお知らせしましたが、この時に製材する和歌山県産の桧は、実はO様のお父様にお願いして伐って頂いた木です。

下の写真の青い服を着ている方が、そのお父様です。

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今から製材がとても楽しみです。

製材見学会に興味がある方はこちらをご確認下さい。 

90年生桧原木の製材見学会 兵庫県三田市にて 01/23(日)開催

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昨年11月の新月期に伐採した、樹齢90年生の桧(原木)を製材する(※)見学会を開催します。
※製材とは・・・丸太を製材機械を用いて挽材(ひきざい)し、角材、板材、割材などを生産すること
 
この原木は和歌山県田辺市山中に生えていた桧を、2010年11月の新月期に伐採したものです。
伐採後、2ヶ月間、山で葉枯らし乾燥していたのですが、今月山から出材し、仕上厚30mmの床板用に製材します。

一般の方が原木の製材に立ち会える機会は非常に少ないと思いますが、原木の製材工程はとてもスリリングです。

ゴツゴツして無骨な表情の丸太から、一瞬にして繊細な美しい杢目を持つ板材を生み出していく製材のダイナミズムを、1人でも多くの方に見て知って頂きたいと思い、見学会を企画しました。

今回挽いた板は、4月に上棟予定の神戸市 I 様邸の床材として使います。

1/23には、合計11本の原木丸太を製材する予定です。
皆様には、I 様邸リビングに使う予定の、長さ6m×巾24~30cmの長尺幅広一枚板を原木から採る作業工程を見て頂く予定です

東風ではいつも内装床材には桧ではなく杉を使うのですが、杉の自然乾燥には長い時間を要します。

かと言って、安易に人工乾燥はしたくなかったので、工期に間に合わせ乾燥時間が短くて済むように桧を使うことをご提案しました。
 
【 日  程 】 01/23(日)
【 現場住所 】 兵庫県三田市内 (お申込頂いた方へ住所をお知らせします)
【 時  間 】 10:30~13:00
【 定  員 】 20名
 

製材日程のお知らせ

今日は早朝から現場へ出かけなくてはならないので、詳しくお伝えすることはできませんが、1/23(日)に兵庫県三田市で桧原木の製材を行うことになりました。

下記の日程で製材の公開見学会を開催いたします。

1/23(日) 10:30~13:00 

詳しくは明日改めてお伝えします。
参加申込も明日から東風ホームページにて受付けます。

どうぞお楽しみに。
取り急ぎ。 

はんぺんと言えばコレです

昨日に引き続き、静岡ネタをもう一つ。
(お詫び:1/6-7で静岡に行ってきました。
そのときの記事をアップしたつもりだったのですが、なぜか消えてしまったようです。
近々またアップします。)

最近は全国的にもかなり知られてきていますが、僕にとって「はんぺん」と言えばコレ(↓)でした。

kurohanpen

これ、見たことありますか?
黒はんぺんというものです。
横から見るとこんな形をしています(↓)

kurohanpen2

昔は静岡県中部地方(しかもスーパーなどの大衆店)でしか取り扱われていなかったようですが、いつ頃からか知られるようになり、今では静岡県下で広く販売されていて、静岡県内の高速道路のサービスエリアでは必ず店頭に並んでいるB級グルメ品です。

おそらく静岡おでんが注目されるようになったあたりからではないかと思うのですが、静岡ではおでんのはんぺんといえばコレしか入っていませんでした。

僕は中学生くらいになるまで、全国的にはんぺんと言われるあの白くて四角い練り物を知らなくて、親父の仕事の転勤で静岡から札幌に引っ越した時に初めて白はんぺんを見ました。

白いはんぺんを初めて見たとき、中学生の僕は
「何これ?」
と母親に聞いた覚えがあります(笑)。

この黒はんぺん、実はいろんな食べ方があるのです。
新しいものは刺身で食べられるし、おでんや煮つけのほか、フライにすると美味しいんです。

で、静岡に行くといつも黒はんぺんを買って帰ってきます。
スーパーや高速道路のサービスエリアで売っているものは保存料が入っていたりして日持ちするのはいいのですが、ちょっと固くて味や食感が今ひとつなんです。

そして今回うちの母親(←もちろん静岡出身)に教えてもらって、美味しい黒はんぺん屋さんに行って買ってきました。
静岡市五月町にある河忠商店という昔からある古い店(※)なのですが、ここの黒はんぺんはふっくらと柔らかくて甘みが強く、とっても美味しいです。
(※でも今見たらグーグルマップに載っていました。驚)
店に入るとおじいちゃんとおばあちゃんが二人ではんぺんを作っていました。

静岡駅からはちょっと離れているので、歩いていくと30分くらいかかりそうですが、一押しの黒はんぺんです。

春日山原始林

昨日は新年最初の打合せで奈良へ。
午後からの打合せを済ませた後で、以前から行ってみたかった春日山原始林に行ってきました。

昨年お客様から、ドライブウェイのすぐ横に樹齢数百年の大木がごろごろしていると聞き、機会を狙っていたのです。

東大寺の北から奈良奥山ドライブウェイに入ってずっと走っていき、2つ目の料金所を越えたら、道が舗装道から砂利道に変化します。
そのあたりから、春日山原始林が始まります。

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風倒木かなにかで伐採されたと思われる切り株。
この木でも樹齢200年くらいです。

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何の木かよく判りませんが、ものすごい形をした木(広葉樹)でした。
1株の木が根元で2又に分かれ、山の斜面から道の上を覆うように斜めに生える大樹です。

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この桧はすごかった・・・。
樹齢は300-400年くらいかなぁと思いますが、植林して丁寧に枝打ちをして育てたようにひたすら真っっっっ直ぐな木です。

きっとものすごい材料が採れるだろうなぁ・・・と思いながら見入ってしまいました。

伐採規制を受けている原生林だけあって、すごい木がごろごろしています。
昨日はオフシーズンの平日だったこともあり、他の来訪者はほとんどいませんでした。
欅やもみじの木が多かったので紅葉のシーズンには大渋滞するんじゃないかと思いますが、きっとそれはそれは素晴らしい景色が見られることでしょう。

都市のすぐ横でこんな原生林が見られるとは思ってもいなかったので、大変驚きました。
興味のある方は一度行ってみてください。 

新ホームページ製作中・・・

年始は元旦から毎日仕事をしています。

ひたすら新しいホームページの原稿書きに明け暮れています。
電話もかかってこないし、誰一人尋ねてくる人もいないので、とっても気持ちよく仕事ができています。

しかし、今日でついに3が日も終わり。
明日からは世間が動き出しますね。

東風も新年初っ端の打合せが明日の午後にあります。
明後日からは片付けなども始めないといけないし、そろそろ本格始動です。

しかし、なかなかホームページが終わらない・・・。
書けども書けどもなかなか終わりに近づきません。

理由はわかっています。
今回の新しいサイトはページ数が多すぎるからなんです。

今書いているのは、120ページ目のタイトルと記事。
全体構成からすると、あと40ページくらい書かねばなりません。
がんばるぞ!
乞うご期待!

なんだか単なるヒトリゴトになってしまった。

気持ちの良い年明けです

新年明けましておめでとうございます。

本年もみなさまにとって良い1年でありますように。

まずは年初の散歩にと思い、カメラを持っていつもの散歩コースへ行きました。
六甲山にはうっすら雪が積もっていましたが、伊丹市では風もなく、天気も良いとても穏やかな年明けです。
初日の出もしっかり拝むことができました。

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2011.01.01 瑞ヶ池にて

池の端にはたくさんの桜の木が植えられています。
すべての葉が落ちて丸坊主になっているとは言え、春に向けてしっかりと蕾を膨らませています。

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なんともたくましいですね。
今から4月の開花が待ち遠しいです。

畑の大根は青々と葉を広げ、土の中にある立派な根の姿が目に浮かぶようでしたし、椿はしっかりと花開いているものから、まだこれからという蕾のものまで様々でした。

自然の息吹は静かで淡々としていますが、少しずつ着実に前進しながら自分の仕事をこなしています。

さて僕も今日から仕事始めです。
まずは年賀状。
今年は初めて電子メールでの年賀状を送ることにしました。

書初めをして、昨年のご報告と共にみなさまへご挨拶をしなくては。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2010.元旦

手作りのお歳暮

今日は大晦日。
ついに2010年も幕を降ろそうとしています。
本当に時が過ぎ行くのは早いものですね。

そんな中、クライアントの方々から手作りのお歳暮を頂きました。

とても嬉しかったのでご紹介します。

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今年ご自宅を新築された明石市のK様から頂いた、手作りの栗の渋皮煮です。
控えめな甘さがとても上品で、大ぶりな栗も見事でした。
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5年前に中古住宅をリフォームされた川西市の I 様からは、自家製の燻製を戴きました。
スモークサーモンと生ハムとチーズの燻製です。

I 様は毎年年末になると、わざわざ東風の事務所までご自身で届けて下さいます。

手作りのお歳暮って、とてもうれしいものですね。
温かな人柄が伝わってくる気がします。
東風も来年は手作りのお歳暮ができないか考えてみようかな、と思いました。
K様、I 様、どうもありがとうございました。

今年も1年、みなさまにこのブログを観ていただいたおかげで、何とか書き続けることができました。
どうもありがとうございました。

読んで下さるみなさまにとって、少しでもお役に立てるような内容を提供できるように、来年も頑張って書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎え下さい。
僕はこのお正月に何とか新しいホームページを形にすべく、正月休み返上でパソコンと格闘します。