静岡 伐採」タグアーカイブ

静岡の山に入る/旬切り、伐採、天然乾燥、伝統構法(工法)、石場建て

2016/9/29(木)に静岡へ行ってきました。

静岡へは急用ができてしまって行ったのですが、
せっかく行くので無理を承知で
「今年伐る予定の杉の山に入りたい!」
と林業家にお願いすると、快諾してくれました。

大変暑い日で、しかも山に入る時間帯からずっと雨が降る
予報だったのですが、奇跡的に天候が持ってくれて、
下山するまでの3時間あまり、まったく雨に降られずに済みました。

今年の晩秋に杉を伐ってもらうのは、静岡市葵区梅ヶ島(うめがしま)
というところです。

標高は約600~650mくらい、西北向きの斜面で、樹齢はおよそ80年。
柱用の杉材を200本くらいお願いする予定です。

車を降りてから、かなり登る(歩く)と聞いていたので、覚悟して山に入りました。

一度谷へ降りて川を渡り、そこから尾根を1つ越えて、さらに上へ登ります。
道中は最初のうちはずっと桧や杉の人工林でした。

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ちょっと休憩した時、杉の木の幹に、小さな小さなキノコが寄生しているのを発見!

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1時間半ほど歩き続けて、ようやく伐採予定地へ到着。

全身汗だくになりましたが、幸い山蛭(やまひる)にかまれることもなく
たどりつけました。

杉の人工林は思ったよりも小さな範囲で、どうやら記録が間違っていた
のか、杉よりもヒノキがずっと多い林でした。

しかしその杉林を斜面に沿って横へ抜けると、筋状に広葉樹林がありました。

下の写真は、人工林と広葉樹林の境目です。

写真左半分は人間が針葉樹を育てるために木を植えた人工林。
右半分は人の手が入っていない広葉樹林です。
植生の様相が全く違うのがお分かりになって頂けると思います。

sawagurumi06

広葉樹林は見ていてもとても楽しいです。

高齢になって枯れてしまった木が倒れて、地表面で朽ちていく様や
その後に芽生えた若木がすぐ隣で大きく枝を張っていく様が同時に見られます。

生と死が同時に存在していて、
木の枝ぶりも針葉樹のようにまっすぐ画一的ではなく、ぐにゃぐにゃ曲がっているので、
生命力を強く感じます。

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広葉樹林を少し登ると、とても美しい二股株立ちの木に出会いました。

サワグルミの木だそうです。

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もしこの木も伐るのなら、ぜひ譲ってほしいとお願いしましたが、

帰ってきて調べてみると、とても柔らかい木だとのことなので
さてもし伐るのであればどうやって使おうか・・・と考え中。

立ち姿が端正で非常に美しいので、製材せずにこのまま大黒柱にでもしようかな。

サワグルミとの出会いは全く予想外でしたが、とても豊かな気持ちになりました。
今年の伐採が楽しみです。

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2008静岡 新月伐採その1

静岡 新月伐採0


 


 


 


20-22の3日間にわたり、静岡へ行ってきました。
目的はもちろん、今年の新月伐採に立ち会うためです。

今年の伐採現場は標高900m、北斜面、平均斜度40度以上?というような険しすぎる場所です。
現場からの景色は上の写真のようにすばらしく美しい!のですが、山の尾根付近なので風も強くてとにかく寒かった・・・。

足元にはこんな気合の入った(↓)霜柱が1日中解けずに残っていました。
ぜひ画像をクリックしてよ~く見てください(笑)。


霜柱


 


 


 


 




この現場での伐採作業は本当に危険です。
こんな風に斜度のきつい場所で、次々に丸太を倒していきます。
作業をして下さっている林業家のみなさんには、本当に頭が下がります。

たまに丸太が滑り落ちてしまうこともあり、本当に冷や冷やします。


静岡 新月伐採1


 


 





今回の伐採現場見学に大阪から参加してくださったKさんも、林業家にサポートしてもらいながら、チェーンソーを使って木を伐らせてもらいました。

静岡 新月伐採2


 


 


 



今回の伐採にはうちの女性スタッフも同行したのですが、彼女たちもチェーンソーで伐らせてもらったり楔を打ち込んだりして、貴重な体験をさせてもらいました。


静岡 新月伐採3


 


 


 


 


 


 


 


上の写真でKさんとスタッフが伐らせてもらった木がこれです。
年輪を数えてみると、樹齢119年でした。

根元の直径は80cmもある大径木です。
目がとても詰まっていて、心材(赤身)の色もきれいなとっても良い材料でした。
この木、どうやって使おうかなぁ・・・。

赤身だけを使った大黒柱なんてめちゃめちゃ面白いかも♪
すごい材料が採れそう・・・。

画像をクリックして拡大すると良くわかるのですが、伐った木には全て個別番号を打っています。
この番号を使って、いつ(年月日)・誰が伐採し、どの山から出た材料か?ということがわかるようになっています。

来年初夏の製材が今から楽しみです。



【お知らせ】
11/29(土)-30(日)の2日間、滋賀県大津市で新築住宅の完成見学会を行います。詳しくはこちらをご覧下さい

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11/21(金)-22(土)に静岡で新月伐採見学会を開催します

伐採


 


 


 


 


 





告知が直前になってしまいましたが、11/21(金)-22(土)の2日間にわたり、静岡市内で新月伐採の見学会を行います。
21(金)は静岡市葵区入島にて、22(土)は静岡市葵区清沢にて行われる伐採のに立ち会います。



21(金)は静岡市内の最北端に位置する、標高900mの杉・桧混生林にて、樹齢約110年の木を伐採します。
この斜面では一昨年にも伐採を行ったのですが、北斜面で日があまり当たらないこともあり、木の成長がとてもゆっくりです。

ですから樹齢110年とはいえ木の直径はさほど大きくないのですが、そのかわり目が非常に細かく詰まった良材が採れます。
一般に材木店で販売されているような木材とは全然違いますので、そのあたりも現地でご確認いただければ面白いのではないかと思います。



22(土)は静岡市内で活動されている林業家グループのみなさんが主催される伐採見学会に合流します。
この日はお昼に焚き火などもする予定だそうで、人数も多く楽しい見学会になりそうです。

ちょうど紅葉が見頃の時期を迎えているので、山の美しさも楽しみの一つですね。



10月下旬から1月下旬あたりまでは、木材の伐採に非常に適した時期で林業界ではこの時期を
『伐り旬(きりしゅん)』
と言います。

今回伐った木材は11月下旬から3月下旬までの4ヶ月間、枝葉をつけたままで山に寝かせて木に光合成させながら乾かす「葉枯らし(はがらし)乾燥」を行った後、2009年3月下旬~4月上旬に出材することになっています。



昨年の11月に伐採を行った際の映像をyou tubeにアップしました。
もしよろしければご覧下さい。

 → 2007.11伐採映像@静岡はこちら

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今年の伐採計画

昨年に引き続き、今年も11月に静岡で伐採を行います。

現在日程を調整中ですが、今年は月の満ち欠け(新月期)のいい日を選ぶと共に、伐採に向かない日とされる【大槌(おおつち)・小槌(こつち)】の日を避けてスケジュールを決めるつもりです。

目下のところ、伐採時期として一番有力なのは11月中旬から下旬にかけての9日間ですが、林業家とも相談した上で決定しなくてはなりません。
伐採時期がどうか好天に恵まれますように・・・。

今年は昨年よりも桧を少し増やそうと思っています。



今年の伐採現場は、昨年の現場よりも標高が高く、斜面も急です。
生育にはより厳しい条件なので、目の詰まった良材が期待できます。

伐採の見学を希望される方はさとうまでご連絡下されば、伐採期間中に現場までご案内します。
(ご連絡いただいた方には、伐採スケジュールが決まり次第、改めてご連絡します)
遠慮なくお申し出下さい。



今年は伐採から製材までの行程を新聞社などに取材依頼してみようかと思っています。
一連の流れを追ってみていただければ、いかにこの過程が意味深く、そしてまたおもしろいものであるか、ということがわかると思います。

何よりユーザー(建築主)にとってのメリットが大きいのです。
それを広くみなさんに知っていただきたいと強く思うのです。

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ご紹介 『水源の森から』

昨年秋に、静岡市内で新月伐採を行った際に協力をお願いした林業家(Yさん)が『水源の森から』というブログを立ち上げられたようです。
今発見しました。
( ↑ Yさん、ブログ作ったのならお知らせして下さいよ~)

自然をとても身近に感じられる情報を提供されています。
さすが林業家ですね。

温暖な静岡でも今月は雪が降ったようで、きれいな雪景色の写真や、鷹の写真も紹介されています。
ぜひ一度覗いてみて下さい。



僕は2月中旬にまた静岡へ行く予定です。

今回は、上記のYさんを含めた6人(←うちのイトコもそのうちの一人)のグループ・静岡市林業研究会 森林認証部会(SGEC)のみなさんの山を見せていただくためです。
上記のブログとは別に、静岡市林業研究会 森林認証部会(SGEC)のホームページも新しくなったようですね。



山に入るとすごく気持ちいいんですよ。

携帯電話はもちろん圏外♪
車の音も届かない
聴こえてくるのは風に揺られる葉の音や鳥の声

という具合で、生命のエネルギーを体全体で感じることができて心が洗われます。

今からとっても楽しみです。

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新材なのに古い木?

ブログの更新が1週間も滞ってしまいました。

静岡へ行って、帰ってきてからバタバタとクライアントとの打合せやその準備が数件重なり、更新ができなかったためです。
いつも見に来てくださるみなさん、どうもすみません。
そしてありがとうございます。

ご報告が遅くなりましたが、11/9(金)(←新月の前日)に今年の新月伐採作業@静岡を無事完了しました。

上の写真は、静岡市葵区梅ヶ島(うめがしま)の伐採完了現場の状態です。
斜面に横たわっているのが、今回の新月期に伐採した木材です。
(全ての画像はクリックすると拡大表示できます)

このままの状態で、山の斜面に来年の3月まで(4ヶ月間)寝かせておいて葉枯らし乾燥させます。

今回この山では、90年生(←植えてから90年経っているという意味)の杉と桧の林で伐採を行いましたが、これからさらに生長させる木を残しながら、必要な本数だけを伐採しました。
立っている木は今回伐採せずに残した木です。
これを間伐といいます。
(→全部の木を伐採することを、皆伐:かいばつと言います)

この山は今後当分は伐採せずに山の管理を続けていきます。
あと110年維持していって、200年生くらいの山ができるといいなぁ、などと勝手な夢を膨らませています(笑)。

伐採後の現場の状態を確認するために、NPO法人・新月の木国際協会の現認者・大山さんが小田原から再び来て下さいました。
(大山さん、何度も足を運んでくださってどうもありがとうございます)

倒した木と大山さんを比べると、大山さんが小さく見えます(笑)。
でも本当に、木は立っている時(←伐採前)は割と細く感じるんですが、いざ倒してみると大きいんですよね。

今回は静岡市内の2つの山で伐採を行いました。

一つは上述の梅ヶ島。
ここは僕の曽祖父(ひいおじいちゃん)が90年前に植えた木です。

もう一つが静岡市葵区坂本という場所にある、山田さんの山です。
この山田さんがおもしろいことを言っていましたのでご紹介します。

上の2枚の写真を見てください。
どちらも同じ山(←山田さんの山)に生えていた杉の木ですが、樹皮の表面が違いますよね?

左は50年生、右は70年生の杉です。
左の杉は樹皮が赤々としていますが、右の杉は樹皮の表面にびっしりと薄く苔が生えて緑色になっています。
( ↑ 苔が生えていても病気などで木が傷んでいるわけではありません。
全く健康な状態です)

山田さんはこれを、「若い木、古い木」と言っていました。
50年生はまだ若いのです。
そして70年生はそれに比べて古い木だと言います。

これらの木は製材すると、こんな風にどちらも同じく真新しい木材=新材(※)になります。
(※) 古民家などを解体すると出てくる【古材】に対して、古民家業界では【新材】と呼ばれます。

でも実際は、植えてから70年、90年、100年以上と長い時間を生き抜いてきた、新材なのに「古い木」なのです。
( ※ 昨年は110年生の木を伐採しました。
来年はまたこの110年生の山を伐採する予定です)

市中の喧騒が届かない、静かな山に入って古い木と対峙していると、いろんなことを感じます。
木はとても優しく黙っていて何も言いませんが、

遠い祖先の恩恵を受けて今僕たちが木を使わせてもらえること
山の中に生えている様々な植物やそれを食べて育っていく動物たち
そして山に降り注いだ雨水が土の中に染み込んで浄化され、
人間を含めた全ての生物がそれによって生かされていること

などを無言で表現しています。
こちらがそこに意識を向けなければ気付かない、とても静かな言葉です。

自分がいかに小さな存在かということを感じ、同時に生かされている者としてこの豊かな自然環境を大切に守っていくために自分に何が出来るだろうか?ということに、自然と思いが向いていきます。

今回何度も何度も山に入って、とても大切なことを改めて木に教わりました。

もちろん、こういうことは頭ではわかっていたんですけどね。
うまく表現できませんが、腑に落ちたというか、頭だけではなく心と体に染み込んだという感じがします。

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11/3(土・祝)に静岡で新月伐採現場見学会を開催します

伐採

かねてより、何度か新月伐採についての記事を投稿してまいりましたが、遂に今年の伐採日程が決まりました。
11/3(土・祝)、11/5(月)~11/9(金)の合計6日間に渡って行います。

そして、その初日11/3(土・祝)は伐採現場をあなたにも見ていただけるようにと静岡県静岡市内のSGEC認証林で伐採作業現場の見学会を開催します。

<新月伐採作業現場見学会>

【開催日時】 2007/11/3(土・祝) 10:00~17:00
【集合場所】 JR静岡駅 10:00集合
【伐採現場】 静岡市葵区梅ヶ島
【参加費用】 無料
【問合せ先】 サトウ都市環境デザイン 担当:佐藤仁

umegashimabassai

上の写真は、昨年秋の伐採作業風景です。

当日、現場では、

 ● 木材の伐採とはどのように行われるのか?
 ● 家に使われる木材(柱や梁など)はどんなところで、
   どんな人たちが作っているのか?
 ● 100年以上前に植えられて、今伐り出す木は
    どんな表情をしているのか?
 ● 新月伐採・葉枯らし乾燥とはどういうものか?
    (これから家づくりに取り組むあなたにとっての
    メリットとデメリットとは?)

などについてお話したり、実際に現場での作業を見ていただくことで、山や林業、木の性質などについての理解を深めていただきたいと考えています。

より詳しい情報は、こちらのページにてご確認いただけます。
(参加申込フォームへも上記ページよりリンクしています)

たくさんのみなさまのご参加をお待ちしております。

註:今回の見学会は、完成した家など建築現場へのご案内を
  行うものではありません。
  林業を行っている山へ行って、木を伐採している作業現場を
  見ていただくための機会です。
  ご注意下さい。

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静岡県の天竜杉

先週、静岡県浜松市水窪町というところへ木を見に行ってきました。
水窪町は天竜杉(てんりゅうすぎ)の産地です。
そして、日本でもっとも大規模に新月伐採に取り組んでいる地域の一つです。

天竜杉の実物を(1本2本というちゃちな量ではなく大量に)見るのは、実は僕にとって今回が初めてでした。
僕自身、静岡県産の人間(?)であるにも関わらず、全国的に名前が知られた天竜杉は今まで使ったことがなかったので、その魅力がどこにあるのか、そして天竜では新月伐採にどのように取り組まれているのかを勉強しに行きました
↑こういうと聞こえはいいですが、正直偵察・情報収集ですね(苦笑)。

ちなみに、関西地方では構造材に天竜杉を用いるのはあまり一般的ではないように感じます。
これは単に天竜杉の販売促進上の問題でしょう。

今回は、伐採現場と製材所、および貯木場などを見せていただきました。
初めて見た天竜杉の感想は?というと・・・。

良いです。
すごくいい材料ですねぇ~。
正直、あそこまでいい材料だとは思っていなかったのでびっくりしました。

まず、赤身の色が素晴らしい。

奈良県吉野産の杉も、赤身の色が大変美しいことで知られていますが、天竜杉は吉野杉の赤より少し黄色味を帯びた感じのとても美しい赤身でした。

そして、年輪の間隔がとても詰まっています。
吉野産の杉と比べても、全く遜色ありません。
静岡県産材、おそるべしです。

天竜では、新月伐採材を徹底的にデータ管理しています。
上の写真を拡大して見てもらえればお分かりかと思いますが、一本一本全ての木の木口にバーコードのラベルをステープルで貼り付けて、

〇 材料固有の管理№(←一本ずつ全て異なる)
〇 伐採した年月日・時刻
〇 伐採した地球上の位置(緯度・経度)
〇 伐採時のおよその樹齢

などを記録として残しています。
そしてこのデータ作成のために、新月伐採時にはNPO新月の木国際協会の現認者の方に立ち会っていただいて認証を受けるというシステムです。

いや~素晴らしい。
恐れ入りました。
このことを教えてもらって、帰ってきてからすぐに僕も新月の木国際協会に入会しました。

天竜のみなさんに、僕自身も新月伐採&葉枯らし材での家作りに取り組んでいること(←現時点ではまだ試験段階ですが)、静岡市内で林業家と一緒にやっていて、それを主に関西で使おうとしていることをお話したところ、
「みんなで一緒に新月伐採を広げていきましょう!」
と快く全ての質問に答えていただきました。

天竜のみなさん、本当に勉強になりました。
どうもありがとうございました。
日帰りで早朝からみんなで(←総勢5名)静岡まで行った甲斐がありました。

新月伐採はまだ研究開発の途上で、正直よくわかっていない側面もたくさんあります。
ただ、伐採時期・葉枯らし乾燥期間などの違いによって、腐りにくい・虫に食われにくい材料になるらしい、ということは実証されています。

上の写真はそのことをさらに詳しく調べるべく、天竜の材木商・榊原商店さんが伐採日を細かく変えて杭を作り、昨年から地中に埋めている試験体です。

来年あたりにこれらの杭を引き上げてみて、伐採日と月の満ち欠けの関係・虫害や腐朽の具合などを細かく報告して下さるそうです。
今から楽しみです。

【お知らせ】
9/15(土)、16(日)の2日間、神戸市北区で
木の家の完成見学会を行います
(9/7 現在のお申込状況:合計20名)。

詳しくはこちらをご覧下さい

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静岡で新月伐採を実施しました

11月21(火)に静岡市の梅ヶ島(うめがしま)というところで、木材(杉と桧)の伐採に立ち会ってきました。

上の写真は、伐採現場から見える風景の写真です。
今年は紅葉が遅く、見頃までもう一歩というところでした。
ここは標高約1000mの地点で、正面に見える山の向こう側は山梨県です。

順を追って伐採の様子をご紹介します。

木は山側に倒します。
竹竿の先端にフックのついた道具で、山側へ引っ張るためのロープを木に引っ掛けます(赤丸印部分)。

矢印の方向(山側)に向けてこれから木を倒します。
(以下の写真中、矢印の方向は木を倒す方向を表します。以下省略)

この写真を見ると木の高さ(=長さ)のスケールがわかると思いますが、現場でみていると
{ホンマにこれが倒れるんかいな?」
というくらい、樹高が高いです。

木を倒す方向の根元に切り込みを入れます。
上から下に向けてチェーンソーを入れ、その後水平方向にも刃を入れます。

切り込みができました。

今度は谷側からチェーンソーを入れます。

谷側から入れたチェーンソーの刃がある程度入ったら、そこで樹脂製のクサビ(黄色いもの)を打ち込み、さらにチェ-ンソーの刃を進めます。

充分にチェーンソーで切り進めたら、先ほど打ち込んでおいたクサビを叩いて、深く打ち込んでいきます。
クサビが深く入っていけば入っていくほど、谷側の切り込みが少しずつ開いていき、木が少しずつ山側に倒れていきます。

それと同時に、最初にかけておいたロープを引っ張ることで、山側へ木を倒します。

伐採が完了しました。これは樹齢約100年の杉です。この山は北斜面なので、日中ほとんど陽が当りません。
ですから長い年月を経ているにも関わらず、木がなかなか太くならないのですが、その反面植林の木材にしてはかなり年輪が詰んで(=細かい)いて、材の力としては粘り強いものになりそうです。
これとは反対に、南斜面に育った木だと太陽の光をさんさんと浴びて、ドンドン木が太っていきますが、年輪の巾も広くなり、粘り強さで劣る材になります。
(画像をクリックすると拡大表示できます)

今回伐採した木材は、来年の3月まで山で葉枯らし乾燥をした後、6mまたは9mに玉切りして製材します。
8寸(24cm)角の通し柱や、9mの一本物の桁(けた)として使うように製材する予定です。

静岡は僕の生まれ故郷です。
(中学2年まで、僕は静岡で育ちました)

今回伐採を行った梅ヶ島は僕の母親の里で、現在は僕のいとこが林業を営んでいます。
100年くらい前(西暦1900年ごろ)から、僕の祖先がここで林業経営をしているのですが、僕は静岡に住んでいた頃、しょっちゅう梅ヶ島へ遊びに行っていました。
(梅ヶ島という名前なのに、なぜかここは島ではなくメチャメチャ山奥です)

僕が建築の道に進み、そして木造専門の建築家になると覚悟を決めたのは20歳の時(今から16年前)でしたが、やはりその背景にはこの場所がとても大きな影響を及ぼしているのだろうと思います。

今年は半ば実験なので、自分で購入して伐採したのは10本程度の木材ですが、3年後には、うちで設計する建物の全ての材料を、

○ 【 新月伐採×葉枯らし乾燥 】による木材
○ 生産者(林業家)の顔が見える木材

によって建てていく態勢を整えます。

建築主(←家を建てる方)にもぜひこの伐採現場に足を運んで頂いて、
伐採現場の雰囲気や空気を味わって頂き、実際に伐採に立会い、
林業家ともいろんな話をしていただき、
そこから出てきた木材を使って家を建てる、
という一連の流れを構築していくことで、より思い入れの深い建物をご提供できるようにしていきます。
どうぞお楽しみに。

興味のある方は、
件名:【 新月伐採×葉枯らし乾燥 】興味アリ
と書いて、さとうまでご連絡ください。

きっとこれから一緒にゆっくり考えていくことができると思います。
大切な家づくりには、じっくり時間をかけて(2~3年)取り組んでいきたいですよね。

【お知らせ】 11/26(日)に、大阪府四条畷市で伝統構法で組上げた家の構造見学会を行います。詳しくはこちらをご覧下さい。

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