月別アーカイブ: 2009年7月

室生へ行ってきました

水曜日に、奈良県宇陀市の室生へ行ってきました。

以前から大変お世話になっている、美しい暮らしの舎・ゆらきの芦田様ご夫妻に会ってお礼を述べるためです。

芦田様には、今年の2月に事務所名を改称するにあたり、看板や名刺などに使わせていただくための『東風』という文字を書いていただきました。



3月にはその看板も出来上がっていたのですが、業務に追われてご報告に伺うことができないままだったのです。

先週ようやくほんの少しだけ余裕ができたので、このチャンスを逃す手はない!と思い、早速行ってきたというわけです。



で、「出来上がりました」と持って行った看板がこちら(↓)です。

東風

 

 

 

 

 




文字は先述の芦田様が孔雀の羽を束ねた、とても特徴的な筆を使って
書いてくださったものです。

板は愛媛県のKさんがお祝いにと贈って下さった桜の古材を削り直して
木裏使いにしています。
(Kさん、どうもありがとうございました。感謝)

拡大して見て頂くとわかると思うのですが、この板の右上には節になる
寸前の杢(枝の年輪)が出ています。

これが右から左へ流れる景色を作っているのを見て芦田様が、
「名前が東風なら、やはりこの向きで使われたらどうですか?」
とご提案いただいたのですが、それが大正解でこの杢はまるで銀河(=小宇宙)のようです。

最近うちの事務所に来られた方はご存知だと思いますが、この看板は
玄関内側の壁に掛けてあります。



と、話がそれてしまいましたので元に戻します。

室生は伊丹よりもずっと涼しくて、山から降りてくる風や川のせせらぎの音がとても心地よく、僕は着くと早々に図々しくも庭先の丸太のベンチで昼寝をしてしまいました(笑)。

写真を撮ってきたかったんですが、あまりにも心地よくて、もう写真なんてどうでもいいや~という気持ちになってしまったので、今回は写真がありません。
すみません。



芦田様のお宅は、築350年を経過した素晴らしい古民家です。

大分以前に重要文化財に指定されそうになったこともあったそうですが、当時の当主の方が断られて個人所有のままだったのを、数年前に縁あって芦田様が譲り受けられて現在に至っています。



教育のこと、食のこと、生活のこと、木のこと、そして建築のことなどについて、芦田様とゆっくりいろんなお話をさせていただいて、とても豊かな時間を過ごさせていただくことができました。

芦田様の奥様は、使われなくなった日本の古い着物を解体して、とても独創的な洋服に仕立て上げたものを上海で販売されています。

その洋服をいくつか見せていただいたのですが、どれもすごくセンスが良くて、その斬新さに驚きました。

僕も大島紬を使ったシャツを一枚作っていただけることになり、今度お伺いするのが楽しみです。



芦田様、どうもありがとうございました。



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古材の仮組み

世田谷の古材


 


 


 


 


 


 



東京都世田谷区で進行中のリフォーム現場より、古材(補強梁)の仮組み写真が届きました。
クライアントの奥様が撮って送ってくれた写真です。

遠隔地なので、古材の選定にも立ち会うことができず、実はハラハラしっぱなしだったのですが、クライアント夫妻のセンスの良さに助けられてどうやらちょうどいいサイズのものが選ばれたようです。

現場監督さんから材料の寸法(太さや巾)を聞き、部材一本ずつの表情を見て安心しました。



土曜日の夕方には上京して現物とご対面です。
今から楽しみ ♪

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京都のオススメ 正傳寺

今日は一日、京都市内に居ました。

市役所~クライアント宅~現場~大工さんと打合せというスケジュールだったのですが、昼過ぎに少し余裕があったので久~しぶりに北区西賀茂にある正傳寺(しょうでんじ)へ行って来ました。

ここは比叡山の借景が眺められる庭が特徴です。

比叡山の借景、と言うとやはり有名なのは円通寺でしょうが、この正傳寺は円通寺とはまた少し違った味わいがあります。

何より嬉しいのは、まずめったに人が来ないこと。



京都市内の優れた庭のあるお寺で、これだけ人が来ないお寺も珍しいのでは?と思いますが、とにかく美しい景色を見ながら、ひたすらに
「ぼ~っ」
としたい時にはとってもオススメです。



このお寺はいわゆる京都『通』の方でも意外と知らない方が多いと思いますが、実は桃山城の遺構を移築したと言われる由緒正しきお寺で、しかも作庭は小堀遠州とくれば、

「ナニ?それはぜひ行かねば!」

とある種のスジモンにはきっと響くことでしょう(笑)。



本当はこの後紹介する写真をみなさんにお見せしたいのですが、ここまでの文章を読んで

「ぜひ行ってみよう!」

と思ってくださった方には、当地でその感激を味わっていただきたいので、ちょっと控えめに公開します。
写真を見てみたい方は、下のリンクをクリックしてみてください。

正傳寺(しょうでんじ)の方丈から見た比叡山の借景は・・・
(注)本当に行くつもりの方はクリックしないで下さい。楽しみが半減します。
→ こんな感じです。


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散歩×読書

今朝も散歩に行って参りました ♪

今週前半でこれまで抱えていた仕事が大きな山場を越えたので、少し気持ちに余裕ができたせいか、先月まではなかなかできなかった読書とか、散髪とか、体のメンテナンスなどを行っています。

会いに行きたかった人にも来週あたりに会いに行っておかないと・・・。
またすぐに忙しくなってしまいますからね。



散歩に行く前に、今読みかけの本を読んでいるとam5:30になり、

「さ~てそろそろ散歩に行くか」

と思った時にふと気付いて、今日は本を持って散歩に行きました。



僕がいつも歩いてくるのは瑞ヶ池(ずがいけ)という池の周りの遊歩道で、いたるところにベンチがあります。

なぜいままでこんなことに気付かなかったのか不思議で仕方ないのですが、散歩に行った時にベンチに座って読書するのはとっても気持ちいいのです。

30分くらいのんびりと広い場所で、ゆったりと本を読んでいました。



すると面白いもので、なぜか今日はいろんな人が声を掛けて下さったんですよね。

歩いている途中とか、ベンチで本を読んでいる最中とかに。

もちろん、声をかけて下さったと言っても
「おはようございます」
という挨拶だけなんですが、とっても清々しい気持ちになれて、朝からいい気分です。
本当にありがたいことですね。



公園のベンチで本を読もうと座ってみると、実はベンチの回りにいろんなゴミが落ちていることにも気付きました。

吸殻とか空き缶とか。

明日はゴミ袋を持って行って、ベンチの周りだけでもきれいにしてこようっと。



このブログを読んで下さっているあなたにも、朝の散歩をぜひお勧めしたいのですが、さらに散歩×読書はお勧めですよ。

一度お試しあれ。



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なぐり加工の動画

なぐり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

6/23に京都市内の中儀銘木店さんの協力を得て行った、
杉の化粧なぐり加工の動画を先ほどYoutubeにアップしました。

出来上がりの製品や板材などを見る機会は割とあると思いますが
製作工程の動画はかなり貴重です。

興味のある方はぜひ覗いてみて頂けると嬉しく思います。

→ 杉の化粧なぐり加工



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ホーローの実力

昨日の夕方、京都市内での打合せの後にタカラのショールームへ行きました。
鋳物ホーロー浴槽のユニットバスを確認するためです。

僕はこれまで鋳物ホーローの浴槽は使ったことが無いので知らなかったのですが、ホーローの実力にオドロキました!



タカラのショールームでは、展示されている鋳物ホーロー浴槽に赤マッキー(極太)を使ってスタッフの方が遠慮なくゴシゴシと落書きをしていきます。

「え~、そんなんほんまに消えるんか?」

と半信半疑で眺めていたところ、なんと水をかけてスポンジでゴシゴシこすると簡単に赤マッキーが全て落ちてしまいました。

「・・・!!!」

って感じです。



しかも、「洗剤一切無しで」、ですよ。
特に力を入れてこすっていないのに、ですよ。

すごいです。
鋳物ホーロー浴槽。



浴槽はやはり高野槙(こうやまき)が最高 ♪ という僕の好みは変わりませんが、
メンテナンスを考えると、

「鋳物がいいかも・・・」

と思います。
ぜひお試しあれ。

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