蟻道(ぎどう)

西宮市内の現場へ白蟻の専門家・阪神ターマイトラボの水谷さんに来ていただきました。

先週発見した蟻道(ぎどう)と白蟻のものと思われる蟻害を確認し、現場の状況を把握していただくためです。



先週、僕が発見した蟻道はこれ( ↓ )です。
砂みたいなものがうじゃうじゃと付いている部分が蟻道です。
(画像を拡大表示すると、もっと詳しくわかります)

 

蟻道01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この現場へ伺ったのは特に蟻の被害などで相談を受けたわけではなく、全く別の用事で行っていたのですが、たまたま蟻道を発見し、

「多分、白蟻じゃないかと思います。
 専門家に見てもらってはどうですか?」

と進言し、今日水谷さんに来てもらった、というわけです。



水谷さんに見てもらうまでは、現状をそのままいじらずに放っておいた方がいいですよ、と進言し、住み手の方にはそのままの状態を維持しておいてもらいました。

で、今日水谷さんがやってきて、蟻道を壊したりしながら確認してもらったのですが、やはり蟻道を撤去した後には浅い蟻害(↓)が残っていました。
(拡大するとよくわかります)

蟻道02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


でも、この程度で済んだのはとってもラッキーでした。

蟻道がサクサクと柔らかかったことから、この蟻道は白蟻が羽化するために作った蟻道であることが判明。

木を食い荒らす目的で作られた蟻道ではなかったという分析を聞いて、一安心。



水谷さんが持ってきてくれた調査機器(※)によって、すでに蟻害が確認された他の部位にも白蟻が生息していないことも判明。

あとは、内部床下を覗いて蟻道を確認→撤去し、今後の対策を施すことになりそうです。

※ オーストラリアで一般に使われている調査機械だそうで、
  マイクロウェーブによって、木材の内部で動く物体の存在を
  非破壊で確認できる機械



白蟻などの害虫駆除には、安易に強力(=有害)な薬剤を散布してしまう業者さんもまだまだ多いのが実情です。
(↑あまり大きな声ではいえませんが・・・)

その点、阪神ターマイトラボさんは、どうしても薬剤を使わなくてはならない状況でも人体には悪影響を及ぼさない薬剤を選択してくれるなど、安心して任せられる専門業者の一つです。

水谷さん、どうもありがとうございました。



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