面取かんな

木造建築物を作るときにカンナは欠かせませんよね?
で、そのカンナにも実はいろんな種類があるのですが、一般の方にはあまりなじみの無い特殊なかんなを一つご紹介しましょう。

面取鉋(めんとりかんな)という道具です。
今日、丹後の現場で実物の写真を撮ってきました。
まずは下の写真を見てください。
(全ての画像はクリックすることで拡大表示できます)

上から面取りかんなを見たところ

横から面取りかんなを見たところ

ひっくり返して面取りかんなを見たところ

普通、鉋(かんな)という道具は、板などを真っ直ぐ平滑に仕上げるために使います。
ところがこの面取りかんなは、3枚目の写真を見ていただくとお分かりの通り、平滑に仕上げようとする際に使う鉋の裏面が、平らになっていません。

なぜならこの鉋は、柱や窓枠・板などの角の部分に面をとる際だけにつかう鉋だからです。

この写真をみていただくとお分かりの通り、面取りカンナには
①目盛り
②ねじ
が付いています。
これで仕上げる面の巾を決定してからかんなをかけていけば、仕上がる面の巾や角度はきちんと一定に保たれるわけです。

イラストにまとめてみましたのでご確認下さい。
(イラストはクリックすると拡大表示できます)

僕もこの面取りカンナ欲しいんですよね・・・。
でも僕は職人ではないので、めったに使わないから買うのをためらっています。
うちで設計する建物では、階段の手摺棒を必ず角材にするのですが、その時に大きめの面取りを施すので、その際に必要となるのです。

ここ最近は、予算の関係上、柱にあまり大きな面取りをしていなかったので、面取りカンナの出番が少なかったのですが、来年からは面取りカンナの出番が増えそうです。

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