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お庭が完成 御所市 築50年の高気密・高断熱改修住宅

奈良県御所市で2022年に竣工したS様のお宅。
竣工して約3年弱のタイミングで、中庭の植栽ができたとのご連絡を頂き、拝見しに行ってきました。

中庭を囲むような形で建物がコの字型に配置されているお宅です。
東風ではこういう形のお宅は珍しいのですが、既存建物がこういう配置だったので、自然にこうなりました。

造園工事を手がけられたのは、大阪府豊中市にある造園会社/ATRIUM GARDENさんです。

日本の雑木林の風景を想起させる、自然な風情の庭をつくろうとされていることが良く伝わってきました。
写真は撮り忘れてしまったのですが、敷き砂利に大小さまざまな大きさのものが入り混じったものを使われていたのが印象的でした。

実はもう一枚撮り忘れたのですが、このお宅のリビングの中からこの庭を見ると、庭の向こうに葛城山・金剛山が借景として見えるようになっています。

二枚目の写真の左手前に太い橋が架かっていますが、これは宅地に隣接した畑と中庭とを結ぶ橋です。
今回の工事で造園屋さんが架けて下さったもので、この橋ができたことによって、当初はわりとこじんまり閉じた形の中庭だったものが、大きく開かれたようになり、すごくいい雰囲気になりました。

またいつかその写真もご紹介できるようにしますね。

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24歳の棟梁~小さな小屋の墨付けと刻み

東風で一番若い大工/24歳のU君に、今、小さな小屋の棟梁を務めてもらっています。

建築金物や冬用タイヤ・農機具などをしまっておくための3坪くらいの小さな小屋を、東風事務所の裏庭に建てる予定です。
昨日工場へ行ってどんな様子か見てきたのですが、一生懸命墨付けと刻みの作業を進めていました。

小さい小屋とはいっても、平面的に真四角の建物ではなくて、桁が途中で折れ曲がる変形5角形の平面になっていて、桁の継手やレベル・柱と桁の仕口がちょっとややこしいことになります。

↑ どうやら車知栓を使うほぞにするようです。

↑ 桁の金輪継ぎ

屋根は杉皮で葺き、外壁は杉板を張る予定です。
予定では今月末に完成するはずなんですが、さて無事に納まるでしょうか。
見守ってみたいと思います。

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奈良県葛城市で地盤調査(ボーリングとサウンディング併用)を行いました

9/29(月)に、奈良県葛城市内で地盤調査を行いました。
来年手刻みで新築住宅を建てる予定のH様邸計画地です。

通常、東風では地盤調査の場合、スウェーデン式サウンディングというやり方で地盤調査を行うのですが、今回は施主であるH様のご要望により、上記サウンディングと標準貫入試験(ボーリング)の両方を行いました。

スウェーデン式サウンディングにより、敷地内5ポイントの地盤調査を行い、
標準貫入試験により、敷地内1か所の地盤調査を行いました。

両方ともに地盤調査であることには変わりないのですが、それぞれの特徴を挙げると以下の通りです。

スウェーデン式サウンディング
【メリット】  調査価格が安い/5か所を調べて数万円
【デメリット】 土質サンプルの採取ができないので、土質の構成がわからない。

標準貫入試験(ボーリング)
【メリット】  土質サンプルの採取ができるので、地中の土質構成がはっきりわかる
【デメリット】 スウェーデン式サウンディングに比べて価格が高い/1か所あたり10数万円

一般的に、木造住宅のような自重の軽い建物の場合は、地盤調査の方法として簡易で手軽なスウェーデン式サウンディングを用いることがほとんどです。

一方、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合は、建物の自重が重く、より詳細なデータが求められることから、標準貫入試験(ボーリング)を用います。

今回は木造住宅の新築なのですが、より正確に土質の構成や地耐力を調べたい、という趣旨で、サウンディングとボーリングを併用したというわけです。

サウンディング0929↑ スウェーデン式サウンディングの作業中の写真。
自走式の機械を用いて、通常は1人で調査作業を行います。

標準貫入試験0929_1↑ 標準貫入試験の作業中の様子。
現場にやぐらを組んで、現場内にトラックを乗り入れて
エンジン式の調査機械をユニックで降ろし、通常は2人以上で作業を行います。

以下の写真は、ボーリングにより地下7mの地層から採取した土質サンプルの写真です。

標準貫入試験0929_3

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