けやきの日傘

先週末の土曜日(9/4)、民家再生協会の理事会に出席するために日帰りで東京へ行ってきました。

で、ボランティアだけのためにただ東京へ行くのはもったいない!と思い、早朝ののぞみに乗って、以前から行きたかった江戸東京たてもの園に行ってきました。

僕が見たかったのは、近代建築の巨匠・前川國男氏の自邸です。

けやきの日傘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真がその建物です。

とてもシンプルな真四角の平面形の上に、1枚の大屋根をガバっと架けたシンプルな構成ですが、内部は吹き抜けに面して大きな開口部を設けたリビングが中心に据えられ、なかなか味わい深い空間になっています。

で、そういう空間構成はあらかじめ図面などを見て知っていたのであまり感銘は受けませんでしたが、実際に現場に行ってみて
「いいなぁ~♪」
と思ったのが、庭に立っている大きなケヤキです。

写真の通り、このけやきが大きな日傘となって、建物をすっぽり影で覆っています。

僕は暑さに弱いので、こんなケヤキが庭に2本あって、夏の間は家ごとすっぽり木陰に隠してくれたらどんなにいいだろう~ ♪ なんてことを考えてしまいます。

ケヤキは落葉樹ですから、冬になれば全部葉を落して丸坊主になり、冬場は陽光をさんさんと通してくれますしね。

でも、落ち葉の時期は軒樋の掃除でちょっと大変かもしれませんね。

僕はもし自分の自宅なら
「そんなこと一向にお構いなし」
と割り切りますが、あなたはどう感じたでしょうか?

大谷石の土間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな前川邸で、もう一つ「いいなぁ~」と思ったのが、いろんなところに使われている大谷石です。

上の写真は玄関土間とポーチの仕上材として敷かれているものですが、素朴で落ち着いた質感がとってもいい感じでした。

土間仕上材以外にも、外部の塀などに同じ大谷石が使われています。

大谷石にはゼオライトという成分が含まれていて、これがいろんなものの劣化を遅らせる役割を果たす、と言われています。

北関東の方に行くと、大谷石の切石で造られた蔵をよく見かけますが、あれは米倉としてはとてもいい保存力を発揮するようです。

 木造建築 東風(こち)では、日本の伝統的な技術を活かした、控えめで美しい木造住宅を作り続けています。詳しくはこちらのホームページをご覧下さい。

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