杉板の撥水・防汚

杉板塗装

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末に 現場でクライアントのN様が、室内の壁面に張る予定の杉板にご自身でオイルを塗られました。

どちらか気に入った方を塗ってもらうつもりで、当日は2種類の材料を用意しておきました。



一つは写真右側の桐油(きりゆ)。
これはこれまでにも、うちの現場ではよく使っているものです。

もう一つは写真左側のキヌカという商品。
昨年末にメーカーからお知らせをもらって初めて使ってみた材料ですが、これなかなかスグレモノです。

米糠から精製した油脂だそうで、何よりも早く乾くというのがとてもいいです。

桐油は価格も安くて撥水効果は高いのですが、乾燥に約1週間かかってしまうのが難点。

その点、このキヌカは2-4時間程度で触っても問題ない程度にまで乾燥し、1日あれば完全乾燥に至るとのこと。
しかも塗ってもほとんど表面の質感が変わらず、塗ったか塗らないかよくわからないほど控えめなのがいいです。



結局、今回は洗面・脱衣室の壁面に張る板への塗布材だったため、撥水効果が高いと思われる桐油に亜麻仁油を混ぜたオイルを塗って拭き取った仕上となりましたが、今後、現場でこのキヌカの出番が増えそうです。

塗布にも特殊な道具や難しい技術は必要ないので、どなたでも塗れると思いますよ。
無垢材の質感を損なわずに防汚・撥水処理をしたい方にはお薦めの塗料です。




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2 thoughts on “杉板の撥水・防汚

  1. 通りすがりのものです。

    キヌカは人が舐めても害のない商品です。
    なので蟻が寄ってきます。注意して使って下さい。

    返信
  2. さとう

    コメントありがとうございます。
    キヌカに蟻が寄ってくるとは知りませんでした。
    今度使っているクライアント様に聞いてみます。
    ちょっとキヌカを放置して実験してみたら、どのくらい蟻が寄ってくるのかわかりますね。
    試してみることにします。

    返信

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