蝉しぐれ

このところ、図面描きに追われています(笑)。
そんなわけでなかなか気持ちに余裕が無くてブログを更新できないのですが、手短に書いてみます。

ちょっと前のことですが、久しぶりにビデオを借りてきて『蝉しぐれ』を観ました。
原作は、以前観た『たそがれ清兵衛』と同じ故・藤沢周平です。
僕はいままでこの作家の小説を本では読んだことが無いので、近いうちに一冊読んでみたいと感じました。
江戸期の山形県を舞台にした時代劇です。

山形県なのに台詞に方言がない・・・という違和感はありましたが、ストーリーは単純でわかりやすく、勧善懲悪そしてすれ違う恋愛感情が描かれたものです。
人と人とのつながり、想い、運命に翻弄される人生、といったものが情感豊かに描かれていました。
台詞にならない間合いや、美しい日本の風景(建築も含めて)を切り取った映像美がなかなか良かったです。
言葉に表現できない思い(想い)というものは誰しも持っているものですが、一つの作品を通じてそこをうまく表現している構成力と想像力には感服しました。

学生の時には専ら小説しか読まなかった僕ですが、最近はビジネス関連の書籍を読む機会の方がすっかり増えてしまったので、この夏は以前から読みたいと思っていた小説を読んで心を少し柔らかくしたいと思っています。

3 thoughts on “蝉しぐれ

  1. くるみ

     ご無沙汰しております!
     一昨年夏に山形へ行ったとき、「せみしぐれ」の中、羽黒山に参拝し、帰りの車で「蝉しぐれ」ロケ地を通りました。山々と広々した平野が広がるその地は、日本の原風景というかなんとなく懐かしさがこみ上げたのを思い出しました。
     それと、新しく開いたブログにリンクさせていただいています。事後承諾で申し訳ありません。引き続き宜しくお願いいたします。

    返信
  2. さとう

    くるみさん、こんにちは。
    コメントありがとうございました。
    僕も行ってみたいですね。
    秋田にある親父の実家に今度行くことがあったら山形へ寄ってみようかな。
    撮影技術もあるのでしょうが、まだこんな風景が日本に残っているのか、と映像を見ながら感心しました。
    リンクありがとうございます。
    くるみさんのブログへのリンク、張れていません。
    ごめんなさい。
    近いうちに落ち着いたらアップしますのでしばしお待ちください。

    返信
  3. ウリエル

    おはようございます。ウリエルです。
    えっ?佐藤さんの父は秋田の人…
    本当ですか?
    ああでもなるほど・・・
    佐藤さんの写真(ホームページに載せられている)をはじめて見た時、なんだか懐かしい人だなと思い、プログなんかをぱらぱらと拝見させていただいて、そして少しセンチメンタルな文章を書く人なんだな、私みたいだとも思いました。
    それで、古民家なんておじいさんしかやってない職業と考えていたので敷居が高かったのですが、若い、というか同じ歳の人がやっていて、それまで旅先でたまたま出合った情報も鑑みて、ついにJRMAに入会したというのが、本当の経緯です。
    だからはっきりいって、佐藤さんの写真の影響です。
    ちなみに私の父も秋田の人です。
    こんどから、佐藤さんのことをおと…いやいや、おにいさんといわせていただきます

    返信

さとう へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です