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京都・大徳寺で

バタバタしているうちに、更新が一週間滞ってしまいました。
書きたいことも溜まってきたので、時間を作って順次アップしていきます。

先週の木曜日(7/5)、京都・大徳寺の養徳院という塔頭(たっちゅう)で行われた、坂本龍一×映像作家・高谷史郎のコラボレーションパフォーマンスを観てきました。

庭園シリーズvol.2 laptop実験ライブというインスタレーションで、僕は坂本龍一の音楽が個人的に大好きで、しかも大徳寺内の非公開塔頭で行われるということで、ものすごく楽しみにしていました。

当然のことながら写真撮影は禁止だったので、ここで映像をご紹介することはできませんが、とても美しい庭園の中にパソコンでリモートコントロールできる鏡を3枚配置して、坂本龍一がノートパソコン(laptop)を使って即興でつくった静かな環境音楽のような音源を流し、高谷史郎氏がそれに合わせて鏡をゆっくり動かすというパフォーマンスでした。

行く前に自分で勝手にイメージしていたライブとは全く違った形だったため、公演中は何がなんだかよく判らなかったのですが(笑)、とても美しい庭園を借景として、暮れていく夕陽のゆっくりと変化していく美しい光の中でのアートパフォーマンスは斬新で環境を壊さない静かな表現でした。

自分で勝手に作り上げていた頭の中の壁を、ぐっと拡げてもらえたような気がします。

当日会場で、同じ大徳寺内にある別の塔頭の和尚さんに偶然お目にかかって、少し言葉を交わせたことも嬉しかったです。

大徳寺には塔頭が20以上あり、建築・絵画・陶器・美術品など国宝・重要文化財などが数百点ある文化の宝庫です。

自分が独立する前の職場(鈴木工務店)が大徳寺の門前にあったので、僕は昼休みに大徳寺の高桐院へ何十回も足を運んだものでした。
僕にとってはとても思い入れの深いお寺です。

その場所で静かなアートパフォーマンスを観る機会が得られたことは、自分にとって感じるものが大きかったように思います。
感謝。

でも自分自身で消化するまでには、また時間がかかりそうです(笑)。

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