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天然檜の産地(メルマガのつづき)

※木曽の天然檜の木口の写真です。
写真をクリックすると拡大できますから
ぜひその年輪の細かさを確認してみてください

今週のメルマガ(04/10配信)で触れた、木曽檜(←関西では尾州檜として名が通っていますね)のことについて補足します。
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これは最近読んだ本からの話です。

檜が天然に分布している地域は、北は福島県から南は屋久島にまでわたっています。
標高では、海抜200m~1700mの間に分布しているようですが、中でも海抜1000m前後の温暖地帯に、最も良質のヒノキ林が形成されているようです。
(ちなみに、今回行った木曽は、ちょうど海抜1000m付近でした)

木曽だけではなく、全国各地いろんなところに、天然ヒノキの自生林が存在しています。
例をあげると、
○ 高知県長岡郡の奥白髪(おくしらが)山
○ 和歌山県高野山
などがそうです。

しかし、上記の2つの山(奥白髪山、高野山)では伐採活動を禁止しているため、老朽木を除いてはこれらの山から伐り出されたヒノキが一般の市場に出回ることはないらしい。
たまに微量だけ出てくるものを除き、天然ヒノキが数多く産出されている森としては、木曽が唯一の天然ヒノキ産地だとのことです。

木曽では、昔は
「檜一本首一つ」
と言われていたそうで、無断で檜を伐った者は打ち首にされるほど厳しく管理され、大事に守られていたようです。
(→この逸話は、本を読む前に現地でもよく耳にしました)

今回の内容は、
『法隆寺を支えた木』西岡常一、小原二郎共著
という本からの抜粋です。

1978年に初版された古い本ですが、内容はとんでもなくすばらしいもので、僕は赤線を引きまくってページの右肩も折りまくってしまったので、もしブックオフに持っていっても

「すみませんがこの本は買取できません」

と絶対に断言されてしまいそうな状態になってしまいました。

木曽も現在ではその産出量も減り、大径木も格段に減ったとはいえ、いまだに木曽では植林によってできたヒノキを民材(みんざい)と呼ぶのに対し、天然ヒノキを

【 官材 / かんざい 】

と呼んで区別し、一般に流通し取引されています。
興味のある方は、下記サイトをぜひ一度ご覧下さい。

木曽官材市売協同組合

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