自活できる家

今回の震災では、茨城県に住むうちの両親も断水・ガス停止などの影響を受けました。
(幸い、電気・インターネット回線はずっと使えていましたので、電子メールでのやりとりが一気に増えました)

おかげさまで家も家族も無事なのですが、断水になって困るのは、やはり手洗・洗濯・トイレ・入浴などです。

お風呂に残り湯があったおかげで今回トイレは何とかなりましたが、神戸の震災の時もみなさん同じ苦労をされていたことを思い出します。

両親の家の周辺でも、携帯用の水のタンクなどが売り切れて入手不可能になり、関西から宅急便で送ろうとしても、茨城県へ向かう宅急便は受付けてもらえないという状況でした。
ただ、昨日からは水も使えるようになって、ありがたい限りです。

今回、うちの実家の近くに井戸水を使われているお宅があったおかげで、断水中には水を分けて頂いたりお風呂に入れて頂くことができました。
ご良心に深く感謝しております。

こういう有事の際に、太陽光発電設備や井戸水など供給に頼らない自活できる資源を自宅に持っているということは、とても大切なことだなと改めて感じました。

雨水タンクなども、手軽に始められますが、非常時のトイレ排水用水として備えておくことはとても有用ですよね

今回の震災を契機に、住宅の考え方も今までとは少し違った価値観へとシフトしていくかもしれないなと思う一方で、阪神・淡路の震災にも同じことがあったと思うのですが、さほど大きな流れにはなりませんでした。

今後みなさまの家づくりに関らせて頂く中で、有事への備えについても常に注意喚起をしていく役割を、専門家である自分たちが務めなくてはいけないと感じています。

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