棟換気

昨日、屋根を葺く板金屋さんが現場に来て、棟換気部材を取り付けてくれました。
棟換気部材というのは、太陽光で温められた(というか、熱くなった)屋根の下の熱気を棟(屋根の一番てっぺん)で排気して熱気を抜くための部材です。

上昇気流と金属板で作られた弁のようなもので、動力などはありません。

棟換気

 ↑ 断面形状はこんな感じ。
 これを屋根の一番てっぺん(棟)にかぶせます

棟換気1

この部材は2層構造になっています。
上の写真は上下の層をずらして写真を撮ったもの。

グレーの部分が雨をよけるための屋根の役割をして、
その下の深緑色の部分がベンチレーション(換気)のための部材です。

取り付けが完了するとこんな感じ(↓)になります

棟換気5

ガルバリウム鋼板や銅板などの金属製材料で屋根を葺くときによくこの部材が使われるのですが、
「なんで雨が漏らないんだろう・・・」
と、どうも不思議でなりませんでした。

そこで!
昨日、現場で本当に漏水しないか実験してみました。

もちろん、取り付ける前に、ですよ(笑)。

下の写真がその実験のときの様子です。

棟換気2

まず、棟換気部材の下に、漏水確認のための乾いた板を置きます。

棟換気3

そして板の上に棟換気部材をかぶせて、ありえないくらいの勢いで上からホースで水をかけまくります。

棟換気4

水をさんざんかけ終わった後、棟換気部材を移動させてみました。
ご覧のように、全然問題なかったです。
(一部に水滴がついているのは、移動した際に部材から垂れ落ちてしまった水です。漏水は一切していませんでした)

この後、真上からかけてもまったく問題ない様子だったのでさらに過酷な状況で!と思い、斜め下から吹き上げるように水をかけてみました。

それでもまったく問題ありませんでした。
ということで、安心してこの部材を使うことができます。
(って、実はすでに別の現場で使ってますけどね)

明日は、
「じゃあ、この部材がどのくらい有効なのか?
 ほんまに効くんか?」

というところをお話します。
どうぞお楽しみに。

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