高貴寺

昨日、大阪府南河内郡河南町にある、高貴寺(こうきじ)というお寺へ行ってきました。
このお寺の住職と副住職が日本民家再生リサイクル協会の会員なのですが、今夏に行われた協会主催のイベントの際に、
「高貴寺の境内が広すぎて&人材不足でなかなか手入れが行き届かず困っている」
ということを聞き、有志15人が集まって奉仕作業を行ったのです。

上記リンクページにも解説があるように、高貴寺は弘法大師(空海)と縁が深く、1000年以上の古い歴史を持つお寺です。
本堂には弘法大師が彫ったと言われる不動尊がまつられていました。

宗派はもちろん真言宗です。

一時は大変多くの修行僧の方が在籍されていたそうですが、現在はご住職と副住職(←親子)だけでお寺を守っておられます。

全域を歩くと1日半かかるという高貴寺の敷地は広すぎて、僕らにはその一端を窺うのが精一杯でしたが、参道の脇の土手に散らかっていた割れた瓦(なんと総量約2トン!)をみんなで拾い集めて参道まで担いで登り、片付け作業を行いました。

やはりみんなで作業をするとすごいことができるものですね。
一人ではこんなこと絶対できません。

お昼には、庫裏(くり)のおくどさん(←かまどのことです)で炊いたご飯で作って下さったおにぎりをごちそうになりました。
(囲炉裏の向こうに作務衣を着て座っているのが副住職)

高貴寺は道案内の看板も立てていないし、携帯電話も通じない(圏外)し、山奥にひっそり建っているので、空気も澄んでいてとても静かでした。
汗を流して心を洗われたような気がします。

今回は高貴寺での初めての活動でしたが、今後もこのメンバーで2ヶ月に一度集まって、境内の片付け・修理作業などのお手伝いを継続的に続けていこうということになりました。

高貴寺は檀家を一軒も持たずにがんばって運営しているそうです。

昨日副住職のお話を伺って自分たちで作業をしてみたことで、この大きなお寺を維持していくことの大変さがよくわかりました。
有志のみんなでこれから行っていく活動が、少しでもお役に立てるといいなぁと思います。

冒頭の写真は高貴寺の門ですが、どっしりとしていて軒が低く、とても品のいい美しい四脚門でした。
(↑画像をクリックすると拡大表示できます)

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