造作材加工の準備

昨日はうちのスタッフを連れて和歌山に行ってきました。

昨年末に静岡で新月の時期に伐採した木材のうち、辺材の部分から造作材として使える木材をピックアップして記録として残すためです。

上の写真がその積み直しをして下さっている時の様子です。
板材を、節が少ない化粧材と、節が多い一等材とに分類し、板巾・厚み・長さを調べて再度積み直しました。

このように、板一枚一枚にそれぞれ番号札を打って記録しました。

現在、加工原寸図を描いているところなのですが、それが出来次第(多分今月末)、これらの材料を加工してもらう工場へ持って行きます。

現在木材を置かせていただいている、和歌山の東(あずま)建設工業の東さんと仲尾さんが手伝ってくださったおかげで、一日かかる予定だった作業が午前中で終わりました。
(東さん、仲尾さん、どうもありがとうございました)

お礼にお昼からは、お客様に喜ばれてなおかつ売れるホームページを作るための秘訣をたっぷり東さんに伝授しました。

( ↑ 秘訣というと、裏技みたいないかがわしいもののように思われがちですが、
全然そんなことはなくて、ごくごく当たり前の原則なんですけどね。
でも結構そこをみなさんきれいにすっ飛ばしたりされているわけです)

「そんなこと、誰も教えてくれへんから、すごい勉強になったわ」

と東さんも喜んでくれて、こちらもお役に立てて嬉しい限りです。
これから東建設工業さんのサイトがどのように変わっていくか、みなさんどうぞお楽しみに。
(あと1年くらいかかりそうですけどね)

註:当方ではホームページ作成業務などは一切請け負っておりませんので
そのような依頼は持ち掛けないで下さいね。
いくら頼み込まれてもできませんので悪しからず。

上記の和歌山に置かせていただいている木材は(新月伐採+葉枯らし)材ですが、今年も11月の新月期(下弦の月から新月にかけて)に静岡市で杉の木を伐採します。

詳しい日程は、現在山側と調整中なのですが、11月3,4の連休に合わせて見学していただける機会を作りたいなぁと画策中です。
ここ数日のうちには発表できると思いますので、決まり次第お知らせしますね。

とくにうちに設計などを依頼するつもりは無いけれど、
「新月伐採ってどんなことなのか見てみたい」
とか
「山の林業家の仕事ぶりを見てみたい」
「静岡に行ってみたい」
「近くなので、ひまつぶしに行ってみようか・・・」
という方など、ぜひぜひお気軽にご参加下さい。

うちのクライアントの皆様にもすでにこの計画は何度かお話していて、何組かの方は興味を示して下さっています。

うちに使われているこの木は、誰が今まで育ててくれたのか?
どんな山で育ってきたのか?

実際に家を建てる木材を、山で伐採するときから立ち会えば、それがあなたの心に一生残ります。
その後山で4ヶ月かけてゆっくり葉枯らし乾燥し、それを山から降ろして製材する。

そして大工さんが刻んで現場へ持ち込んで家を建てる。

この流れは、現代の一般的な家づくりではある意味おろそかにされ、見せないようにしてきた過程です。
( ↑ 昔はそうではなかったはずだと思うのですが)

僕はできるだけこういう過程を、クライアントのみなさまに見ていただきたい。
そして家に対する愛着を深めていただいて、代々大切に家を使い続けていただきたいと考えています。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

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