行灯

昨日は、神戸市北区の家の竣工引渡しが行われました。

この現場は個人的に非常に強い思い入れがあるので、なんだか現場が終わってしまうのは少し寂しい気持ちですが、これから住み始めるクライアントのウキウキしたこの上なく嬉しそうな表情を見ていると、バトンタッチがいい形でできて本当に良かったと思えます。

この現場では、設計した本人(←僕のこと)が全く想定していなかったサプライズがいくつかありましたが、その一つに昼と夜の建物の表情の違いがあります。

上の写真は、この建物の昼間の姿です。
確かにちょっと変わった外観の家ですが、そんなにびっくりすることはないですよね?

ところがこれが夜になると、表情が一変します。
下の写真をご覧下さい。
(画像をクリックすると拡大表示できます)

このように室内の照明に照らし出されて、内部の木組みが浮き上がります。

さすがに1階の窓には入居し始めたらシェードを吊りますが、この家は2階に生活空間が無い(=平屋の家)ので、2階の窓は今後もずっとこんな状態です。

上の写真は建物の南側の夜景ですが、北側の姿はもっとインパクトがあります。
↓ こんな感じ

全く、これじゃお店か何かと勘違いされても無理ないですね(笑)。

夜になるとまるで街の行灯のようになるこの家の姿は、恥ずかしながら設計者本人も全然想定していませんでしたが、とても嬉しいサプライズでした。
クライアントもこの姿を気に入って下さっているようなので良かったです。

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世界に、300年先も美しい風景を

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