照明器具の選定

昨日、クライアントのSさんと一緒に、flameという大阪の照明器具メーカーのショールームに行ってきました。

ここの商品は以前からとても気になっていたのですが、なかなか使う機会が無くて、ショールームに足を運んだのは今回が初めてです。
ショールームの雰囲気はこんな感じでした。

この上なくシンプルな形・素材の照明器具が特徴的なこのメーカーですが、クライアントのSさんはかなり迷われていました。

結局、最終的な商品の選定には至りませんでしたが、迷うのは当然です。

というのも、
「これらの照明器具の中でどれが好きか?」
というような単純な商品の選定ではなく、
「空間全体を(照明器具を使って)どのように演出するのが、自分たちの家にとってふさわしいのか?」
というイメージを頭の中で構築して、器具や素材の選定を行う必要があるからです。
(↑こんな説明しても良くわかりませんよね?すみません)

きっとSさんはこれからかなり迷って、考えすぎた挙句一旦はなんだかよくわからなくなってしまうことでしょう。
(今回はちょっと問題が難しすぎたかも・・・)
でも、そうならないと自分自身納得する解答が得られないときがあります。

建築家がお手伝いできるのは、それぞれのクライアントにふさわしいと思われる素材とその使い方をいくつか紹介してあげることまでです。
その中から何を選び、どう組み合わせて使っていくか?ということは建築家が全て決定していくべき問題ではなく、自分たちの生活・スタイルに照らし合わせてしっくりくるものを、クライアント自身が苦悩しながら取捨選択していくべきものです。
(↑こういう考え方ではない建築家の方もいらっしゃいますが)

そしていろいろ迷われた挙句、そろそろクライアント自身の中でのイメージが固まりつつあるな、ということが話し振りからこちらに伝わってくると、こちらから新たなちょっとしたアドバイスをしたりすることで最終解答が得られたりします。

だから建築家との家作りというのは実はとても大変で、苦悩の連続です。
夫婦喧嘩もしょっちゅう起こります。
(クライアントのみなさん、ごめんなさい)
でも納得して悩みぬいた分だけ、愛着は深くなっていきます。
Sさん、焦らずにがんばって下さい。

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昨日のショールームはとてもきれいでした。
なんだかああいう空間にいると、脳のスイッチが切り替わるんですよね。
不思議なものです。

 

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