無垢一枚板・松の座卓/京都数寄屋風の木製格子の家、木造専門建築家・東風

今日は、外構の打合せで尼崎のH様邸へ伺ってきました。

尼崎の家並みの中でぽつんと1軒、京町家みたいな家ができちゃったからか(→外観はこちら)、ご近所さんや散歩をされる方々の注目の視線がすごくて、窓の障子を開けられないので塀か植栽をしたい、と奥様が仰ってこられました。

最終的にどうするのか、についてはまだこれから打合せをして検討していくところなので、また改めてご紹介しますが、今日はH様宅の座卓を写真に撮ってきましたのでご紹介します。

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ちょうどお子様が勉強をされていたので、一緒に撮らせてもらいました。

この板は国産の松の赤身だけで採った一枚板ですが、ご覧のように中央付近に
割れがあったり、節があったりするので、銘木屋さんが格安で分けてくださいました。

分けてくださったのは、いつもナグリや面皮柱などでお世話になっている、
京都の中儀銘木店さんです。

中儀さんの倉庫に数十年寝ていたものだそうで、充分枯れて(=乾いて)
いたんですが、それでもさすが松なので、この1枚だけでもかなり重いです。

天板の大きさは 板巾800mm × 長さ1600mm 厚み30mm

脚はこのH様宅の解体前のお宅で使われていた、モアビの大きな敷居を
製材し直して小割にしたものを使いました(↓)。
モアビも赤みが強い色合いなので、松の赤身とよく合いました。

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一番玉の木で、根杢が強くて鉋で仕上げるのが大変だった、と大工のヒロシ君が
言っていましたが、とてもいい座卓になってよかったです。

この木も僕が初めて会った時はすでに板材になってしまっていましたが、原木の
時は直径が軽く1mは超えていたでしょう。

原木の姿も観たかったなぁ・・・と思いましたが、いい形で新しい道を歩み始める
ことができて、木も喜んでくれていると思います。

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