奈良県葛城市で工事中のHさま邸。
先週末に建て方作業を行い、無事上棟しました。
この物件は、伝統構法石場建て住宅です。
建築主のHさまが構造設計家で、ご自身で
構造計算(適合性判定)手続きをされ、
正式な建築確認申請手続きを行いました。
今週前半にはタチ(垂直)の調整・仮固定を行ってから、
垂木を流して屋根仕舞を行っています。
建て方作業中の写真、および屋根仕舞作業中の
写真を撮ってきましたのでアップします。
また順次ご報告しますのでどうぞお楽しみに。
奈良県葛城市で工事中のHさま邸。
先週末に建て方作業を行い、無事上棟しました。
この物件は、伝統構法石場建て住宅です。
建築主のHさまが構造設計家で、ご自身で
構造計算(適合性判定)手続きをされ、
正式な建築確認申請手続きを行いました。
今週前半にはタチ(垂直)の調整・仮固定を行ってから、
垂木を流して屋根仕舞を行っています。
建て方作業中の写真、および屋根仕舞作業中の
写真を撮ってきましたのでアップします。
また順次ご報告しますのでどうぞお楽しみに。
奈良県葛城市で石場建て伝統構法住宅の基礎工事が始まりました。
今回の物件はもちろん建築確認申請手続きを経ていますが、
構造計算および構造適合性判定関連の手続き一切を、
建築主である H さまがご自身でおやりになられました。
H さまは一級建築士であり、構造設計のご専門の方なのです(!)
基礎工事のコンクリート配合設計や、工程管理など、構造の専門家の方から
木造の建物のご依頼を頂くのはすごく光栄ですし、身の引き締まる思いです。
構造適合性判定の手続きも、構造専門の方が手がけられるとこうなるのか・・・
と勉強になることしきり。
下の写真は現場の様子。
表層改良という地盤改良工事が完了し、強度が出るまで7日間養生しているところです。
上棟は3月上旬の予定。
また順次ご報告しますのでどうぞお楽しみに。
木造建築東風では、現在若い男性スタッフを1名募集しています。
こちらで希望しているのは以下のような方です。
【必須条件】
20代男性であること
普通免許を持っていること
木造建築が、とても×とても好きであること
コンピューターを扱える人(通常レベルで構いません)
【望ましい条件】
図面を描く技術を習った人
【業務内容】
木造/個人住宅の建築業務全般
(現地調査、設計、お客様との打合せ、見積、現場監督)
【勤務先】
事務所は兵庫県伊丹市内
現場は近畿地区一円
【待遇・休日等】
給与はご本人の能力に合わせます。
(3ヶ月程度、有給勤務して頂いた後で決定)
交通費支給
休日については月休4-6日程度(曜日など応相談)
ご本人の職能・特性が活きるような仕事を担当してもらう配慮はできますが、何分小さい事務所なので、詳しくは面談させて頂いて話し合いのもとに決定します。
年齢/20代の人材募集なので経験は問いません。
しかし、とにかくこの仕事が好きでないと務まらないと思います。
来春卒業予定の学生さんも可能です。
面接を希望される方は木造建築東風/佐藤仁までご連絡ください。
(e-mail だと助かります → info@mokuzo-architect.jp)
よろしくお願いします。
奈良県宇陀市内で建築中の i 様邸。
夏の間は荒壁×裏返しをしてそれぞれ1か月ずつ=合計2か月間、土壁の乾燥のため現場を休ませていましたが、充分に土も乾いたため、先週から床組工事に取り掛かっています。
現在の現場の状況はこんな感じです(↓)
夏に塗りつけた荒壁もすっかり乾きました。
やはり土壁は時期を選んで塗ると、乾きが全然違うなぁと思います。
下の写真の中で、壁に松葉のような傷がありますが、これは左官屋さんが壁を塗った時に目印でつけるもので、この印の下に貫があるよ、という目印です。
毎回、面白いなぁと思って眺めるんですが、荒壁は収縮率が大きいので必ず割れが入ります。
その割れ方が壁によってそれぞれで、土の荒々しい表情と相まって、なかなか面白いんですよね。
実はこの荒壁は、築150年の古民家改修の際に落した壁土に、新しい壁土を混ぜて使っています。
これまでの150年の歴史の上に、さらにこの家で何年の歴史を刻むのでしょうか?
っていうか、もしかしたらその150年の前にも、再利用されていた可能性も無くはない?
もしそうなら再再生!
土壁は面白いですね。
あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2214年に言ってもらえる家
東風の伝統構法サイト → http://www.mokuzo-architect.jp/
東風の古民家再生サイト → http://mokuzo-renovation.com/
京都市N邸では土壁もほとんど乾き、木製建具も入ってようやく建物は完成の姿になりました。
土日の2日間で作業の合間に竣工写真を撮ってきましたので、そのうちの何枚かをご紹介します。
※全ての画像はクリックすると拡大表示できます。
外観はこんな感じです。
外構がまだ一部仕上っていないので、足元をカットしているアングルで撮りました。
上の写真は玄関まわりです。玄関の建具は京都らしいシンプルな格子戸にしています。
この写真(↑)は南側の外観を横から撮ったカットです。
屋根には樋をつけていないので、造園を担当して下さった宮川庭園の宮川さんが古瓦を使って雨落ちを作ってくれました。
砂利が敷き詰められているところは、巾 60 cm × 深さ 30 cm ほどの排水溝になっていて、屋根からここに落ちた雨水は砂利の間を縫って公共下水に排水されるようになっています。
上の写真はリビング南面の窓を通じて、照明で照らされた内部の木組みを外から撮ったカットです。
昼間は外の方が明るいので、外からはガラスに反射して室内の木組みは全く見えませんが、夜になって室内の方が明るくなると、吹き抜けの木組みが外から丸見えになって、建物の表情が一変します。
設計した本人が言うのも何ですが、毎日この景色を見ながら家に帰ってくることができるのは、とっても羨ましいなぁ・・・と思います。
明日は内観の写真をご紹介しますのでお楽しみに。
一昨日の夜、京都市N邸でNさんご夫妻と外構の打合せをしている時に、夜の建物をまじまじと見る機会がありました。
奥様から
「さとうさん、階段めっちゃきれいですね」
と言われてふと思いつきました。
見学会の時に夜景を見てもらうのも良いのでは? と。
実は東風でつくる建物の多くは、夜に外から見ると建物の中の木組みが間接照明に照らし出されて、昼間とは表情が全く逆転してなかなかいい感じになるのです。
今回のNさん宅の夜景写真はまだ撮っていないのですが、東風のホームページでは神戸のSさん宅の夜景写真を掲載しています。
参考までにご紹介しますと、昼間はこんな感じですが、夜になるとこうなります。
ねっ?表情が一変するでしょう?
ご多分に漏れず、Nさんのお宅も夜景がとっても魅力的です。
ということで、見学会の開催時間を下記の通り少し延長しました。
【終了時刻両日共に 18:00→20:00に延長】
もちろん、昼も来て、夜も来る、というのも大歓迎です(笑)。
本日は階段の夜景写真のみご紹介します。
(三脚・ストロボを使わずに撮ったので、若干ブレてますがご容赦下さい)
このお宅の家づくりの全容は木造建築 東風(こち)の以下のページでご覧になって頂けます
→ http://www.mokuzo-architect.jp/works_kyoto1.html
昨日はとても暖かい日でしたね。
どうやら花粉がたくさん飛んでいたようで、くしゃみや鼻水がひどくなりました。
これからしばらくは悩まされそうです。
青空には瓦と漆喰の組合せが映えます。
軒先に雨樋が無いので、屋根の一文字瓦のラインがすっきりきれいに見えました。
京都市N邸にて
このお宅の家づくりの全容は木造建築 東風(こち)の以下のページでご覧になって頂けます
→ http://www.mokuzo-architect.jp/works_kyoto1.html
昨日、京都市N邸の木製建具吊込み作業を行いました。
上の写真は夕方に撮った、玄関の片引き格子戸の写真です。
靴脱ぎ石も座り、養生されて見えなかった式台も姿を現わし、土間も仕上げてきたので、一気に玄関らしくなってきました。
(↑ このあたりの写真はまた後日)
と思いきや、現場はまだ土壁が乾いていないので、木製建具がすぐ狂ってしまう状況です。
よって、全ての建具は一旦建具屋さんが持ち帰って預かってくれています。
(当然、この写真の建具も持ち帰りです)
この家ももう少しで完成です。
このお宅の家づくりの全容は木造建築 東風(こち)の以下のページでご覧になって頂けます
→ http://www.mokuzo-architect.jp/works_kyoto1.html
古材の再利用、と言えば古民家の黒く煤けた梁や柱などを思い浮かべると思うのですが、石も忘れてはいけないものです。
石は木に比べると、目に見えて古びたような感じは出にくいものですが、それでもやはり新しく切り出してきた石と使い古された石とを比べると、表情が全く違います。
上の写真は京都市N邸の玄関に据える予定の靴脱石で、以前Nさんのお宅の敷地内に建っていた家で使われていた古い白御影石で、表面は叩いて仕上げられています。
写真ではよくわからないと思うのですが、長年のうちに角張ったところが無くなって丸みを帯び、色もこなれてとても柔らかい雰囲気になっています。
きっとこれが玄関土間に座ったら、いい感じになると思いますよ。
錆御影や鉄平石など、鉄分を含有しているために錆が出てくる種類の石などは、古びているととてもいい表情になってきます。
大きな石はとても重いので、運ぶ時にワイヤーを使ったりすることで傷がついて、表情を損ねてしまうことがあるのですが、古い石が座るとドシッとして落ち着いた雰囲気になりますね。
あなたのお宅にも、庭に埋もれた古い石があったら、積極的に使ってみられてはいかがですか?
このお宅の家づくりの全容は木造建築 東風(こち)の以下のページでご覧になって頂けます
→ http://www.mokuzo-architect.jp/works_kyoto1.html
京都市N邸では階段の手摺が取付きました。
実は先週のNさんご夫妻との打合せを行うまでは、玄関につける手摺を丸太で作ろうかと考えていたのですが、実際に丸太を現場に持ってきてやってみたら室内の雰囲気に合わなかったので、玄関の手摺は中止に・・・。
そこで階段の手摺を北山杉の小丸太にすることにしました。
北山杉の磨き丸太は自然の木の皮をむいて磨いたものなので、根元の方(1階の上り口)ではちょっと太目ですが、末口(2階の上がりきりの部分)では細くなっています。
上の写真は中間付近での手摺の拡大写真です。
ご覧のようにこの木は小さな入節が多いのですが、わざとこういう木を選びました。
和室の床柱などでもそうですが、つるっとした節の無い木は表情に乏しいので、象徴的な存在になる木の場合には、わざと小さな入節や筋(絞り)が入っているものを用います。
このような小さな入節はエクボと呼ばれて、床柱などでも割と好まれます。
人間と一緒で、床柱にエクボがあると微笑みかけているかのような愛嬌があってなかなかいいものです。
この材料は、いつも大変お世話になっている京都市上京区の中儀銘木店さんで買ってきました。
上の写真は、手摺の北山杉小丸太を受ける腕木(うでぎ)です。
ホゾの部分は柱に飲み込ませて鉛直方向の荷重を支えるように設計しています。
当初の設計では、手摺も杉の角材でつくり、手摺を支える腕木も既成の金物を使う予定でしたが、丸太が入って腕木も木製にすると雰囲気がかなり変わりました。
この腕木は赤松の柾目の古材から採ったものです。
とてもとても重い木だったので、きっと大工さんの刃物が刃こぼれしてしまったのではないかと思うのですが、とても丁寧に造り出してくれました。
このお宅の家づくりの全容は木造建築 東風(こち)の以下のページでご覧になって頂けます
→ http://www.mokuzo-architect.jp/works_kyoto1.html