カテゴリー別アーカイブ: 原木からの家づくり、林業、伐採

木造建築東風では大工さんを募集しています

木造建築 東風(こち)では、現在、大工さんを募集しています。

ご興味がある方は、下記案内文をご一読の上、ご連絡頂ければありがたく思います。
(連絡方法は最下段に書いておきます)

1.現在、東風の仕事を毎日手掛けてくれている大工さんは、合計6名です。
(写真左下に、一人だけ大工さんではない人
=私が写っていますが・・・)

cochi_carpenters

2.東風で手掛けているのは、個人の注文住宅がほぼ100%です。
物件は全て木造建築です。
RC造やS造はお引き受けしていません。

今年と来年は石場建ての新築住宅か
古民家の再生工事がほとんどです。
構造材の緊結に金物を使わない家づくりがしたい方、
ご連絡をお待ちしています。

3.ゼネコン・ハウスメーカーの下請け工事はお受けしていません。
ほぼ100%元請け工事です
お客様の顔やお人柄を直接ひしひしと感じながら仕事ができます。

4.雇用形態は手間請負ではなく、常傭です。

5.1人前にできる人/見習いの人
  力量の応じて給与(手間)が変わりますが、どちらでも構いません。

6.常に無垢材を扱う大工仕事です。
新建材や合板などは、ほとんど扱いません。

7.できるだけ長~くお付き合いできる方を探しています。

8.工場は奈良県吉野町にあります。
事務所は奈良県御所市東名柄にあります。
今年と来年の現場は、奈良、大阪、兵庫です

9.これまでに手掛けた仕事はホームページを見て下さい。
新築物件
http://www.mokuzo-architect.jp/works.html

リフォーム・古民家再生物件
http://mokuzo-renovation.com/works.html

一度話を聞いてみたい、と思われた方は、以下の方法でご連絡ください。

電話 0745-66-2645
(留守のこともあります)
FAX 0745-66-2646
メール info@mokuzo-architect.jp
FB のメッセンジャー、コメントなど

どうぞよろしくお願いいたします。
木造建築 東風(こち) 佐藤仁

追伸 設計・監督スタッフも募集中です!

詳しくはこちらをご覧ください(↓)
http://www.mokuzo-architect.jp/dentokohoblog/archives/680

H様邸新築工事(石場建て) 荒壁が乾いてサッシを据えています

奈良県で工事中の、石場建て伝統構法新築住宅・H様邸。

夏前に塗り付けた土壁が乾いたので、サッシを取り付けています。
構造材に巻いていた養生紙も順次めくっていって、木材の表情も見えてきました。

nara_1015_04

屋根には、ゆるくむくりをつけています。

 

 

nara_1015_011

リビング吹き抜けの梁。
あまり重層させずに、あっさりした木組みにしています。

nara_1015_06

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通し柱を貫通する、胴差の長ホゾ+鼻栓

年内には内部の造作工事を一区切りつけて、中塗りまで仕上げます。
そこから3か月寝かせて壁を乾燥させ、最終の仕上げを行う予定です。

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静岡の山に入ってきました 2016.09

2016/9/29(木)に静岡へ行ってきました。

静岡へは急用ができてしまって行ったのですが、
せっかく行くので無理を承知で
「今年伐る予定の杉の山に入りたい!」
と林業家にお願いすると、快諾してくれました。

大変暑い日で、しかも山に入る時間帯からずっと雨が降る
予報だったのですが、奇跡的に天候が持ってくれて、
下山するまでの3時間あまり、まったく雨に降られずに済みました。

 

今年の晩秋に杉を伐ってもらうのは、静岡市葵区梅ヶ島(うめがしま)
というところです。

標高は約600~650mくらい、西北向きの斜面で、樹齢はおよそ80年。
柱用の杉材を200本くらいお願いする予定です。

車を降りてから、かなり登る(歩く)と聞いていたので、覚悟して山に入りました。

一度谷へ降りて川を渡り、そこから尾根を1つ越えて、さらに上へ登ります。
道中は最初のうちはずっと桧や杉の人工林でした。

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ちょっと休憩した時、杉の木の幹に、小さな小さなキノコが寄生しているのを発見!

sawagurumi08

 

 

1時間半ほど歩き続けて、ようやく伐採予定地へ到着。

全身汗だくになりましたが、幸い山蛭(やまひる)にかまれることもなく
たどりつけました。

杉の人工林は思ったよりも小さな範囲で、どうやら記録が間違っていた
のか、杉よりもヒノキがずっと多い林でした。

 

 

しかしその杉林を斜面に沿って横へ抜けると、筋状に広葉樹林がありました。

下の写真は、人工林と広葉樹林の境目です。

写真左半分は人間が針葉樹を育てるために木を植えた人工林。
右半分は人の手が入っていない広葉樹林です。
植生の様相が全く違うのがお分かりになって頂けると思います。

sawagurumi06

 

 

広葉樹林は見ていてもとても楽しいです。

高齢になって枯れてしまった木が倒れて、地表面で朽ちていく様や
その後に芽生えた若木がすぐ隣で大きく枝を張っていく様が同時に見られます。

生と死が同時に存在していて、
木の枝ぶりも針葉樹のようにまっすぐ画一的ではなく、ぐにゃぐにゃ曲がっているので、
生命力を強く感じます。

sawagurumi00

 

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広葉樹林を少し登ると、とても美しい二股株立ちの木に出会いました。

サワグルミの木だそうです。

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もしこの木も伐るのなら、ぜひ譲ってほしいとお願いしましたが、

帰ってきて調べてみると、とても柔らかい木だとのことなので
さてもし伐るのであればどうやって使おうか・・・と考え中。

立ち姿が端正で非常に美しいので、製材せずにこのまま大黒柱にでもしようかな。

 

 

サワグルミとの出会いは全く予想外でしたが、とても豊かな気持ちになりました。
今年の伐採が楽しみです。

 

 

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堺市の長屋門 竹小舞下地を編みました

ブログの更新が滞っており、現場の進捗状況に追いついていません・・・(汗)。
順番に少しずつアップしていきます。

大阪府堺市で建築中の長屋門、屋根が葺きあがったので、次は壁です。

まずは竹小舞(たけこまい)下地。

takkekomai2015_01

東風で使う竹小舞は、一般のものよりも小ぶり(=細い)です。

別にわざと小さくしているわけではないのです。
「防虫加工していない竹小舞が欲しい!」
という、わがままなリクエストをすると、仕入先が決まってきてしまうためです。

しかしそこは勝手知ったる竹屋さん。
今回もちゃんと防虫加工をしていない竹を置いといてくれました。
もちろん、年末の伐り旬に伐った竹です。

左の少し幅広いものがえつり竹(間渡し竹)用。
右側の細いものが小舞竹用です。

takkekomai2015_02

今回の竹小舞を編んで下さったのは、ベテランの職人・藤原さん。
上の写真は、えつり竹(間渡し竹)を入れているところです。

京都在住の職人さんで、だい~ぶベテランなので、わざわざ堺市まで来て頂くのは申し訳ないのですが、正直なところ下地職人さんって本当に少ないんですよね。

2009年に京都市で石場建て住宅を作ったときも、この藤原さんが来て下さいました。
まだまだがんばって頂きたいのですが、これから取り掛かる土壁の家はいずれも京都からはちょっと遠いんですよねぇ・・・。

「また下地編む家の仕事、言うてや!」

と藤原さんは言って下さったのですが、遠方の現場は負担をかけてしまいそうで、ちょっと声を掛けづらいなぁ・・・。

さて、竹小舞下地です。

編みあがるとこんな感じになります(↓)。

takkekomai2015_03

 

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takkekomai2015_04

土壁を食らいつけるために、竹と竹の間を少しずつ あけて編みます。

京都の場合は空きが1.2寸~1.5寸程度なんですが、この竹小舞だけの状態って、結構きれいなんですよね。
光が透過すると格子みたいな影が落ちて、なかなか写真映りが良いんです。

次回はこの竹小舞下地に荒壁をつける作業の様子を報告します。

がんばって現場に追いつかねば!

 

 

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昨秋伐採した杉と桧を製材しました。2015.05

5月に奈良県桜井市の製材所で原木の製材を行いました。
あまり本数は多くなかったのですが、今回はどれも節が少ない木ばかりを挽いています。

まずは大阪府河内長野市・金剛山のヒノキ。
カウンターなどに使う幅広の板を採るために製材しました。

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次の木は奈良県桜井市の多武峰(とおのみね)という地域で伐採された、樹齢約120年の杉。
伐採に立ち会った時の様子はこちら

↓ 大黒柱用 (9寸角×長さ6m) 4面節がない、とってもいい柱が採れました。
seizai20150512_01

多武峰(とおのみね)というのは、大化の改新(645年)のための密談が行われたといわれている、奈良県桜井市の談山(たんざん)神社がある周辺一帯の地域のことです。

吉野で原木を扱う木材関係者の間では、多武峰の木はよく手入れがなされた良い木が採れる地域としてよく知られているそうです。
( ↑  東風の木を伐って下さっている、福本林業の福本さんから教わりました)

 

 

実際に挽いてみると、その評判に違わず本当にきめ細かな手入れがなされた木が揃っているのが良くわかります。

この木も、南西斜面という木としては温かく育ち過ぎやすい斜面にありながら、植林の際に非常に密植されていたため、育つスピードが制限され、年輪が大変細かくて木目が非常に美しい木に育っています。

そして樹齢10~20年の若い時(今から100年前)に丁寧に枝打ちがなされているため、かなり芯の方に行かないと節が出てきません。
すばらしい木です。

 

 

次の写真の木も同じく多武峰の木です。

しかしこの木はちょっと特別な思い入れがありました。

長さは4.6m。全景はこんな姿の木です。
樹齢は同じく約120年。

seizai20150512_03

下の写真が木口の全体写真です。

伐採したときのものと思われますが、ちょっと割れが入っています。

seizai20150512_02

この木の特徴は芯目(中心部の目)にあります。

上の写真ではちょっと良くわかりませんが、下の拡大写真を見て下さい。

seizai20150512_02_1

中心部の年輪が異常なまでに詰んでいます。
木の年輪というのは中心部が古く、外側に行くほど新しい層ですから、この木は直径約5.5cmの太さになるまでに、25~30年程度を要している木です。

 

この木を買うために多武峰山の土場(どば)に行ったとき、山のように積まれた原木の中から、僕がこの木を引っ張り出してみてほしいとお願いしたときに、福本さんいわく
「この木は若いときに、苦労して×苦労して育った木やなぁ~」
とおっしゃっていました。

これは植林された木ではなく、おそらく実生の木だと思います。

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木の年輪は1本1本それぞれみんな違っていて、それを見れば木の歴史がわかります。
こんな木は、ぜひ東風に来てもらわねば!と思い、一目惚れして選びました。
その木を挽いたときの目がこちら ↓ 。

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こんな目の板が何枚か採れて、ついに芯の部分まで挽いていくと、ようやく節が出てきました。

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木の直径は50cmくらいあるのですが、そのうちの直径5cmあたりまでで全ての枝が打たれているのがわかります。

この木はこれから1年くらいかけて乾燥させてから使いますが、どんな家にお嫁に行くことになるんでしょうね。
今から楽しみです。

 

 

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金剛山の原木伐採現場へ行ってきました

2015/05/16(土)の午前中。
雨が降る中、大阪府河内長野市にある金剛山(こんごうさん)へ行ってきました。

と言っても、もちろんのんびり登山ではありませんよ。
2014秋~2015冬にかけて伐採し、葉枯らししていた杉の原木と現場の状況確認のためです。

雨が降ろうとも、合羽を着て×ヘルメットをかぶり、林業用スパイク足袋を履いて、山に入ります。
雨天なので山ヒルにかまれませんように・・・と心配しながら。

 

今回の金剛山の伐採現場は、標高約750-800mと人工林としては結構標高が高いところにあり、しかも北東向きの斜面です。
この条件から考えても、かなり目の詰んだ杉であることは間違いない!

雨が降っていたって、上り坂だって、良い杉にめぐり会えると思ったら、苦しいどころかワクワクしてくるんですから、もうほんとに我ながらキチガイじみてるよなぁ・・・と思います。

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山に入るとまず注意するのは、その山ごとに異なる地質。

今回の金剛山は割肌の小石が転がっていて、砂にちょっと粘土が混じっているかな、という感じの地質。

奈良県吉野の山はもっと粘土質が強くて、こんな雨の日は足をとられて歩くのが大変なんですが、ここの現場はずいぶん違います。

静岡の伐採現場はもっと砂気が強いので、ほんと現場によって地質はいろいろです。

 

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途中通りかかった植林の様子。
杉の細い原木が冬の降雪で曲がってお辞儀してしまっています。

林業家の福本さんが教えてくださったのですが、この杉の林は磨き丸太を育てようとしていた場所だそうです。

 

 

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上の写真は、現場へ行く途中に通った、これまでに何度か間伐されている杉の人工林。

なんだか細く見えますが、これでも100年以上は経過しています。
近くに行けばかなり太い丸太です。

間伐しているおかげで下草が豊かに茂っていて、林の中も明るいですね。
この山はどこも下草が良く茂っていて、とても健康的な印象を受けました。

さて山道を15分ほど歩いて伐採現場へ到着。

 

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この山の木はどれもとてもまん丸です。
変形した楕円形の木が少ない。

そしてとても目が詰んでいます
(目が詰んでいる=年輪の間隔が狭いということ)
良い木が多いです。

 

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ほら、こんな具合です。
すごく良い目です。

この木も現在葉枯らし中。
木の色がくすんでいるのは、葉枯らしするために伐採してから時間が経っていることと、当日雨が降っていたからですが、年輪の中心に
「ピッ」
と小さく入っている割れがあることからも、この木がすごく素直で良い木であることがわかります。

 

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ちょっとわかりにくいんですが、上の写真の人差し指のすぐ上にチェーンソーの切れ込みが入っているの、見えますか?

これは林業家の福本さんが、昨年の春に1本あたり数か所ずつチェーンソーの刃を入れた跡です。

一番水を吸い上げる時期に何か所かチェーンソーを入れ、立ち木のままで水を抜き始めます。
そして秋から冬にかけて伐倒し、さらに葉枯らしさせるやり方です。
こうすると、水が早く抜けて乾燥が進むだけでなく、赤身の発色がぐっと良くなるのだそうです。

こういう原木を信頼の置ける方から買わせてもらえると言うのは、本当に本当にありがたいことです。
これから2年間寝かせて、大切に使わせてもらいますよ。

 

 

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上の写真は下山してきてから撮った写真ですが、同じ山で出材されたヒノキ。
昨年の秋に出材されたこの山のヒノキを、先週製材したんですが、すごくいい板が採れました。

その製材の様子は、また後日このブログでご報告しますのでお楽しみに。

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小瓦が葺き上がりました

先月中旬に上棟が済んだ、大阪府堺市の伝統構法・石場建て長屋門。
4月末に無事屋根の瓦が葺き上がりました。

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施主のKさまと、約1年かけてじっくり相談&打合せをし、軒は低く抑えて強めのむくりをつけ、やさしい感じにしました。

手を伸ばせば瓦に手が届く高さ。
お客様をやさしく出迎えてくれる新しい門の風情は、既存の母屋や蔵の印象もほんの少し変わった気がします。

連休明けからは竹小舞を編む職人さんが、壁の下地を編み始めます。
荒壁が付いたらまた一段と完成形にちかづいていくので、今から楽しみです。

奈良石場建ての家 式台の名栗加工を行いました

11/30(日)に、京都市右京区京北町に行き、玄関式台の化粧名栗(なぐり)加工をして頂きました。
いつも通り、ちょうなによるはつり加工をして下さったのは、原田銘木店の原田隆晴さん。
今回の材料は奈良県宇陀市で建築中の石場建て伝統構法住宅/i 様邸の玄関(というか土間の上り口)に使います。

i 様邸の間取りは、日本の伝統的な農家の形に似ているので、よく見かける農家の上り口に納まっている一枚板のような風情で、この板が納まります。

下の写真は、名栗加工をする前の状態です。

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この板は、静岡市の北部で伐採した木から製材したものです。
樹齢は約130年。
標高約900mの寒~い北斜面で、少しずつ少しずつ育った木です。
伐採は2008年の晩秋。
それから葉枯らしして、足かけ6年間、東風で天然乾燥させていました。

白太はほぼ取り去ってしまい、赤身 だけになるように木取りしました。

 

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根本の方は幅広く、末の方へ向かって狭くなるように、自然な木の板幅なりに製材しています。
板幅が400mm~600mmと広いので、木裏面には反り止めの蟻桟を入れています。

 

 

naguri_2014.11_03ちょうなで化粧名栗加工をする原田さん。

施主の i 様ご夫妻+東風2名の合計4名に、じい~っと見つめられながら、一人黙々とちょうなを振り下ろされていましたが、やはり人に見られながら仕事をするのはものすごく緊張するそうです。
(当たり前ですね。原田さんすみません・・・)

写真を撮るとシャッター音がするので、作業中の写真撮影は極力控えて、撮影音の出ない動画にしました。
以下に2本の動画をアップしておきます。

 

そして仕上がった板がこちらです(↓)。
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逆光のアングルで撮ると、陰影が強く出て、また違う表情になります。

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上の式台のような、幅広い平面を加工するときは丸刃(蛤刃)のちょうなではつるのですが、雰囲気の違うハツリ目を出すときは、下の写真のように平刃のちょうなを使います。

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この鴨居のような細い材料は、先ほどの式台の頭上に鴨居のような形で設置する無目(むめ)という部材です。

どちらもちょうなによる名栗加工ですが、床面(式台)は優しく上品な表情に。
頭上の無目は荒々しさを感じさせるようにハツリ目を大きくし、そして鋭さを出すために斜めにはつってもらいました。

これら2つの部材が、一つの空間で上下に配置されるとどうなるか、今から楽しみです。

 

金剛山 95年生の桧 出材

11/16(日)に金剛山へ行ってきました。
お天気も良くて、ちらほらと紅葉も進んでいて、なかなか良い景色・・・

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と言っても目的は登山とかではなく、出材してきた桧の原木を見るためです。
下の写真は、ヘリコプターで出材されてきた桧の山。

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今回(というかいつも)原木をお願いしているのは、福本林業の福本さん。
いつも東風で使う木を伐って下さっています。

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福本さんは、最近、林業関係のこちらの本の冒頭記事で採り上げられたようで、東風でも早速アマゾンへ発注しました♪

金剛山から出てくる桧を買うのは初めてですが、いい桧でした。
年輪を数えてみたところ、95年生といったところ。kongosan1116_05

 

今回福本さんにお願いしたのは、3種類の木です。

一つは土台・大引などの床下の構造材に使う、まっすぐな木。約60本。

もう一つは吹抜けの小屋梁に使う曲がった桧。8本。

最後にカウンターなどの幅広板材として使うための太い原木。2本。

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降雪が少ない近畿地方の山では、あまり曲がった木は出てきません。
今回は長さ8mの間で200mm程度曲がった木が欲しかったのですが、なかなかそれだけ曲がっている木でそこそこ太いものは無くて、150mm程度の曲がりが精いっぱいというところでした。

上の写真は曲がっている木を選び出してくださったところです。
長さは9m~12mありますが、これを8.5mに玉切りしてから出材します。
こうやって見ると結構曲がっているように見えるんですが、端から端まで糸を張って、曲がり具合を測ってみると、思っているほど曲がっていないんですよね。

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東風では全体的に端正な雰囲気の建物に仕上げるので、吹抜けに松はほとんど使いません。

強く曲がった梁が欲しい場合は松を使った方が探しやすいのですが、やはり桧やヒバの方が仕上げた時の木肌のきめが細かくて端正な表情になるのと、乾燥も早くて材料も調達しやすいこともあり、吹抜けの曲がった梁にはいつも桧を使います。

 

この木も来年着工する奈良県内の現場の吹抜けに使います。
とりあえずは一旦、吉野にある東風の土場へ搬入し、そこで荒削りしてから加工場へ持ち込む予定です。

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荒壁の再生、それとも再再生か?

奈良県宇陀市内で建築中の i 様邸。

夏の間は荒壁×裏返しをしてそれぞれ1か月ずつ=合計2か月間、土壁の乾燥のため現場を休ませていましたが、充分に土も乾いたため、先週から床組工事に取り掛かっています。

現在の現場の状況はこんな感じです(↓)

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夏に塗りつけた荒壁もすっかり乾きました。
やはり土壁は時期を選んで塗ると、乾きが全然違うなぁと思います。
下の写真の中で、壁に松葉のような傷がありますが、これは左官屋さんが壁を塗った時に目印でつけるもので、この印の下に貫があるよ、という目印です。

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毎回、面白いなぁと思って眺めるんですが、荒壁は収縮率が大きいので必ず割れが入ります。
その割れ方が壁によってそれぞれで、土の荒々しい表情と相まって、なかなか面白いんですよね。

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実はこの荒壁は、築150年の古民家改修の際に落した壁土に、新しい壁土を混ぜて使っています。
これまでの150年の歴史の上に、さらにこの家で何年の歴史を刻むのでしょうか?

っていうか、もしかしたらその150年の前にも、再利用されていた可能性も無くはない?
もしそうなら再再生!
土壁は面白いですね。

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