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設計・監督スタッフを募集中/奈良県御所市、石場建て伝統構法、和風住宅

現在の(株)木造建築 東風スタッフです。私たちと一緒に働きませんか?

東風では現在、設計・現場監督業務を担当して下さる方 1名 を募集しています。
学歴よりも、個人の特性・適正・職能を重視します。
現在の保有資格は問いません。
年齢は35歳までとします。
現在男性スタッフが手薄のため、男性を優先します。

【こんな方に来て頂きたい!】
1.木と木造建築が好きな人
 (当社では木造以外の建物は扱いません)
2.当社の理念に違和感を感じない人
  → 当社の理念はこちら
3.建築の基本的な製図方法を習得している人
 (建築業従事経験者、または大学・専門学校の建築学科卒)
4.普通免許を取得している人
5.奈良県御所市の当社事務所に通える人

業務内容】
木造注文住宅の設計・施工業務全般
お客様(建築主)との打合せなども含みます

【待遇】
勤務地【事務所】奈良県御所市名柄
【現場】 奈良県・兵庫県・大阪府・和歌山県・京都府他
日曜日祝日、隔週土曜日休み ※打合わせ等で出勤した場合は代休取得可
勤務時間【事務所】8:30~17:30
社会保険と厚生年金あり
給与は面談の上決定。3ケ月間の試用期間あり
賞与年2回(各1ケ月分)
交通費全額支給

ご応募いただいた方は、書類選考の後で面接を行います。
面接は当社にご来社の上、面談にて行うのが望ましいですが
現居住地が遠方などやむを得ぬ事情がある場合、オンラインで行うことも可能です。

【応募方法】
ご応募の方は、まず一度当社へご連絡ください。
→ tel 0745-66-2645 またはinfo●mokuzo-architect.jp
  ●→@に書き換えてメールを送って下さい
問い合わせフォームからでも可
履歴書(写真添付・メールアドレス記入)、職務経歴書・志望動機を下記住所まで送付ください。
〒639-2322 奈良県御所市東名柄22-1
株式会社 木造建築 東風 採用担当宛て

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奈良県桜井市にて製材/奈良県石場建て伝統構法、天然乾燥、和風、リノベーション

2018年6月29日。
奈良県桜井市の森口製材所さんに今年の杉の製材をお願いしました。

6月上旬から少しずつ、杉の3m・柱材などを挽いてもらっていたのですが、
この日は少し大きい木や、長い木を挽いてもらいました。

最初は大黒柱用の杉、2本。
木造建築東風では、大黒柱を7~7.5m材で採ります。

東風では原則として、大黒柱は屋根のてっぺんにある
棟木(むなぎ)の直下に配置します。

一般的に流通している大黒柱用材は、長さ6mが多いと思うのですが、
東風では基本的に根石(または基礎)から棟木まで1本の木で届くように
大黒柱を使いたい(そしてそれを丸ごと見せたい)ので、
そうなると一般に流通している6m材では長さが足りなくなります。

7m超の良材を入手するためには、原木市場では選べる品数が少なすぎるし
価格も跳ね上がります。
東風では林業家に直接原木を発注している理由の一つは、こういう事情もあるのです。

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7mの大黒柱2本に、割れ止めの背割りを入れる作業をしてもらっているところ。
今回の木は樹齢100年くらい。
産地は大阪府と奈良県の県境にある金剛山(こんごうさん)です。

100年かけて、根元の直径が40~50㎝くらい。
つまり1年あたりの平均年輪幅が4~5mmくらいしか育たないので、
山の中では割と細い木です。
だから赤身はあまり大きくありません。

そのかわりに、年輪は詰まっていて、とても引き締まった美しい表情をしている。
東風ではそういう木だけを選んで発注しています。

下の木も同じ山から出てきた杉の木です。
これらは大黒柱ではなく、長い化粧用の厚板を採るための製材をしてもらいました。
とても美しい木目が出て、満足しています。

seizai0629_03

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今回挽いた木は、これから最低2年程度寝かせて、ゆっくり乾かします。
どんな家に、そしてどんな部位に使われるのか、今から楽しみです。

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石場建て伝統構法(工法)の建て方、ドローン撮影/和風建築、新築、天然乾燥

2017年5月に行った、石場建て伝統構法住宅の【建て方作業】
の様子をまとめた動画を作って頂いたので、お披露目させて頂きます。

【建て方作業】とは、柱や梁(はり)など建物の骨組みとなる
構造材を、現場へ搬入し組み立てる作業のことを言います。
木造住宅を建てる中では、最もダイナミックで緊張感のある
工程の一つです。

大工さんなど木造住宅にかかわりの深い方々はよくご存じでしょうが、
一般の方にも【建て方作業】がどのようなものなのかをお伝えしたく、
今回、動画の撮影・製作をお願いしました。

動画の撮影をプロの方にお願いしたのは今回が初めてだったのですが、
空中からの撮影にはドローンを使って頂いています。

棟梁を務めたのは、東風でいつも頑張ってくれている39歳の和田浩くんです。

熟練の職人から若い職人まで、東風の大工と親しい大工さんにも
ご協力頂いて、総出で手刻みした後の建て方の様子です。

下記リンクから動画を閲覧できますので、ご興味のある方は観て下さい。
※音楽が流れるので、閲覧の際は音量などに気を付けて下さい。
ヘッドフォンやイヤホンを使って視聴された方が、よりお楽しみ頂けると思います。

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設計・現場監督スタッフ 再募集中/奈良、石場建て伝統構法、和風、古民家

私ども木造建築 東風(こち)では、設計・現場監督業務
に当たって下さる方を採用したいと思っています。
すぐ(3ヶ月以内)に勤務できる方を探しています。

2016年にも同じ内容でスタッフ募集をさせて頂きましたが
その時は1名採用となりました。
とてもよいご縁があったと感謝しております。
(今もそのスタッフは勤務してくれていますよ)
今回さらにもう1名、増員のためのスタッフ募集をしたいと思っています。

 

木造建築 東風(こち)のホームページはこちら(↓)です。

東風の伝統構法サイト

東風の古民家再生サイト

 

 

お客様のためにも、勤務する本人のためにも
東風のスタイルに合う(近い)方を採用したい
と考えているため、以下にいろんな事柄について
細かく書き出してみました。

文量が多いので圧倒されてしまうかもしれませんが
とても大切なことなので、興味がある方には
きちんと最後まで読んで頂きたいと強く思っています。

東風では学歴・性別よりも、個人の特性・適性・職能
を重要視します。

 

 

【 必須条件 】

以下、1~8の項目は全て必須です。
これらに当てはまらないものがある方は
東風のスタイルと合わないと思うので、
お互いのために応募しないでください。

1. 木と木造建築が好きな人
2. 建築の基本的な製図方法を習得している人
(具体的な木造の設計手法・知識については教えます)
3. 建築現場へ毎日行くのが苦にならない人
4. 作家タイプではなく協働タイプの人
作家タイプ・・・1人だけで全てつくりあげたい人
協働タイプ・・・複数の人数で協力し合って一つの
ものをつくりあげることができる人
5. きちんとあいさつができる人
6. 自動車の普通免許を持っている人
7. 奈良県御所市の事務所に通える人
8. 感謝できる人

 

 

【 優遇条件 】
以下、9~11の項目は必須ではありませんので
当てはまらなくても心配ありません。

ただ、複数人の方々から応募があった場合、
これらの条件に当てはまる方がいらしたら
その方を優先的に採用したいと考えています。

9.  現場監督の経験がある人
10. 人と関わることが苦にならない人
11. 住宅の設計打合せが苦にならない女性

 

 

【 東風の社風に合いそうな人 】
以下、12~16の項目は、東風のスタイルや
東風に依頼して下さるお客様方の傾向に
近いと思われる内容を参考までに書き出して
みたものです。

「東風ってどんな事務所なんだろう・・・」
という方向性が少し伝わればいいな、
と思って書いてみました。
参考にしてみてください。

12. 原木に興味がある人
13. 工芸・美術・茶道などが好きな人、関心がある人。
古いもの(建築・陶芸・書画・美術など)が好きな人
14. 絵を描くのが好きな人。写真を撮るのが好きな人。
またはこれらが嫌いではない人
15. 自分のためではなく、他人のために自分の職能を
発揮することに喜びを感じられる人
16. 理科・数学・国語が好きな人。
または好きとは言えないが得意な人

 

 

以下は、勤務に際しての具体的な諸条件です。

【 待遇等 】

年齢・性別
・年齢は20-30代の方を優先します。
業務がこなせれば性別は問いません。

現在の体制
・現在、東風で勤務しているスタッフ人数は以下の通りです
設計・監督スタッフ・・・4名(男性3名、女性1名)
大工さん    ・・・6名(男性6名)

事務所
・奈良県御所市東名柄にある、築108年の古民家を再生した建物です。
詳しくはこちら

給与
・給与は各自の実力に応じて決めます。3ヶ月間試用期間有り
・夏季賞与、年末賞与は各1ヶ月分ずつ支給。

各種手当て等
・通勤のための交通費は全額支給します。
・業務に要する移動費・交通費等は全て支給します
・残業手当は支給しませんが、残業を強いることはしません。
・住宅手当は支給しません

休日・勤務時間等
・日曜日・祝日 ※打合せ等があり出勤した場合は代休取得可
・事務所勤務の場合/始業 08:30 終業 17:30 昼食等休憩時間含む
・現場勤務の場合 /始業 08:00 終業 17:30 昼食等休憩時間含む

業務に関すること
・現場はほとんどが奈良県・兵庫県・大阪府・京都府下で、
業務中、車(乗用車・トラック)で移動することが多いです。
・業務ではパソコンを使います。よく使うソフトは
word、excel、メールソフト、Vectorworks(CAD)です
・業務中の服装/私服か作業服
・木造建築以外の設計依頼は断っていますので、
RC造・S造の建物の設計・施工は行いません
・決してきれいな仕事ではありません。
現場で泥だらけになることや、力仕事も多くあります
・東風では個人住宅の設計・施工業務がほとんどです。
新築・リフォーム・古民家再生工事を手がけています
・手がける物件のうち、約7割が自社設計&施工物件で、
残り3割が設計・監理のみを行う物件(他社施工)です
・現場監督業務は建物の設計を行う上で必須の経験だと
考えているので、現場へ行きたくない方は採用できない
かもしれません。詳しくは面接時にお話しします

 

 

以上です。

東風で働いてみたい、面接を受けてみたいと思われた方は、
以下のお問合せフォーム、または電話にてご連絡下さい。

→ お問合せフォーム

電話:0745-66-2645

スタッフ一同、良い方が来てくれることを心から願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

木造建築 東風 代表 佐藤仁

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石場建て新築工事・荒壁が乾きサッシを据付中/木造和風建築、奈良県葛城市

奈良県で工事中の、石場建て伝統構法新築住宅・H様邸。

夏前に塗り付けた土壁が乾いたので、サッシを取り付けています。
構造材に巻いていた養生紙も順次めくっていって、木材の表情も見えてきました。

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屋根には、ゆるくむくりをつけています。

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リビング吹き抜けの梁。
あまり重層させずに、あっさりした木組みにしています。

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通し柱を貫通する、胴差の長ホゾ+鼻栓

年内には内部の造作工事を一区切りつけて、中塗りまで仕上げます。
そこから3か月寝かせて壁を乾燥させ、最終の仕上げを行う予定です。

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7/13(日) 奈良県で石場建て伝統構法の構造見学会を行います

直前のお知らせになってしまいましたが、構造見学会開催のお知らせです。

7/13(日)に、奈良県宇陀市室生区内で、工事中の石場建て伝統構法の構造見学会を開催します。
開催時間は13:00~16:00の3時間。
同業者さまの参加も歓迎します♪

この建物の現在の状況は、屋根仕舞が終わって、竹小舞搔きも完了し、1週間ほど前に荒壁をつけたところで、裏返しはまだしていません。

つまり、壁の片面は土壁が塗りつけられているけれど、反対面にはまだ竹小舞が見えているという状態で、石場建て伝統構法の構造見学会としては、まさにうってつけの状態です。

構造材はすべて天然乾燥の国産の杉と桧だけを使っています。

以下に現場の写真を添付しておきます。

外観(↓)

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内観(↓)

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荒壁(↓)

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裏返し前の竹小舞下地の状況(↓)

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お申し込みの際には、必ず以下の情報を書き添えてinfo@mokuzo-architect.jp (担当:佐藤仁)までメールを送って下さい。

送って頂きたい情報など
1. メールの件名に必ず 【構造見学会参加希望】 と書いて下さい。
2. 参加代表者様のお名前
3. 参加人数合計
4. 現場までのアクセス方法(車が断然便利ですが、公共交通機関でもなんとか来られます)
5. 当日連絡のつく電話番号

直前のお知らせになってしまい、申訳ありません。
みなさまからの参加お申し込み、お待ちしております。

※この家の建て方の時の様子は、こちらのページでご紹介しています。

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制震構造?石の鳥居

前回に引き続き、日光のお話です。



日光東照宮の入口に大きな石の鳥居があります。

今調べたところによると、石の鳥居としては日本でも最大級のものだとか。
日本3大鳥居の一つに数えられているようです。

写真に写っている人の大きさと比べてみると、大きさがよくわかると思いますが、高さ約9mもあるそうな。

 

鳥居1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



で、この大鳥居では柱にご注目下さい(↓)。

 

鳥居2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真の赤い矢印のところで、石が継いであります。

僕が小学校6年生の時、修学旅行でここを訪れたのですが、その時のガイドさんの話によると、ここで柱を継いでいることで、地震の時に倒壊しにくい構造になっているのだそうです。

「へぇ~、すごい!」

と、当時僕は子供心に感心することしきりでした。
(今思うと、この話だけはなぜかはっきり覚えていて自分でも不思議なんですが・・・)



で、今。

建築家になり、再度同じ場所を訪れてみて、その説が正しいかどうか?ということを考えてみたのですが、当たらずとも遠からず、といった感じではないかと思います。

きっと、この鳥居が地震で倒れるということは、ほぼ無いと考えて良いでしょう。



理由はこの鳥居の制震構造(←と呼ぶのが適等かどうかは置いといて)が果たしている役割も大きいと思いますが、この日光東照宮のあたりはきっと地盤が強烈に固いだろうと思います。
(↑周囲の環境、徳川幕府がここを選んだことなどから推測して)

同じ地震エネルギーで揺らしても、軟弱地盤なら揺れはより増幅されるし、強固な地盤なら増幅率は低くなります。



つまり、

地盤が固い
→地震時の揺れは大きくなりにくい
→さらに鳥居本体の制震性能が寄与
→鳥居は倒壊しない

ということになるのでしょうね、きっと。



いくら制震構造になっていたとしても、それを超えるエネルギーが入ったら、当然ながら倒壊します。

でも、ここではそれが現実となる可能性はかなり低いだろう、と思われるのです。

 

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悩ましい桜

昨日は奈良県のお客様に声をかけていただいて、土地を購入すべきかどうかの判断をするために打合せをしてきました。

周辺は閑静な住宅街で緑も多く、住環境としてはとてもいいところです。
土地もゆったりした広さがあって、のびのびとしたご提案ができそうです。

明日香野

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ただ、ちょっと悩ましいのが敷地に生えているこの桜。

枝の張り具合から見ても、結構な年数を経ていると思われるのですが、この敷地の一番陽当たりの良い場所に生えているのです。

以前から、毎年春にこの桜が咲くとご近所のみなさまの目を楽しませてきたのだろうと思われるような、とても目立つ位置に生えているんですよね。

このまま残すと、リビングの陽当たりに影響を及ぼして毛虫も落ちてくるし、かと言って伐ってしまうと、この木やご近所のみなさまに気の毒だし・・・と思って難しいところです。

うまく残して魅力的な提案ができるといいんですが、これからしばらく頭を悩ませてくれそうです。

 

薪ストーブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記現場からの帰路、久しぶりにTさんのお宅にお邪魔してきました。
上の写真はTさん宅でお使いのExtra Largeサイズの薪ストーブです。

Tさんのお宅では、夜になると
「カリカリ、カリカリ」
と木をかじるような音がする、と昨夏にお聞きしていて、その後害虫駆除の専門家に見て頂いていたのですが、僕自身がなかなかお伺いできないままになっていました。

(ちなみに、上記の「カリカリ」の原因はコウモリだと判明し、白蟻などではなかったので一安心)



Tさんのお宅では2人のお子様達が満面の笑顔で出迎えてくれて、とても嬉しかったです。

この家も伝統構法で建てたお宅なのですが、年数と共に少しずつ土壁の色が落ち着いてきたように思います。

いろんな種類の木を使っていて竣工当時は木の色がバラバラだったのですが、それぞれが日に焼けて木の色もお互いになじんできて、少しずつ風格が増してきました。

年とともに魅力が増す。
こういうところも木の家の良さですね。



Tさん宅は竣工して3年が経とうとしていますが、幸い土壁のクラックなどは全く無い様子で安心しました。

作り手としては、こういうことって何年経っても気になって仕方がないものなんですよね。




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木取り

先週末、京都市N邸で各所カウンター用材の木取りをしました。

木取りとは、板などを見て
○ どこからどこまでを使うのか(長さや巾など)
○ どの向きで使うのか(木表/木裏、反り/むくり勝手)
などを決めて、墨付けをすることです。

 

リビングカウンター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は長さ3m、巾約50cmの杉の一枚板です。

この板は、リビングにテレビを置く棚の天板や底板として使うことになりました。



ダイニングカウンター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


上の写真は、対面式キッチンに取り付ける、ダイニングカウンター用の板です。

椅子を置いているような向きで使うのですが、仕上ると椅子の反対側に I 型キッチンが設置されます。

この板も杉の木の1枚板で、巾は50cmありますが、写真で言うと右側の白太の部分を落として、巾約45cmにしてから使うことになりました。

下足箱カウンター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の板は下足箱の天板を兼ねた玄関飾り棚の地板として使うことになりました。
この木も巾は50cmほどあるのですが、両側の白太の部分を切り落として赤身の部分だけを使います。



勘の鋭い方はもうお気づきでしょうが、実はこれらの木、全て1本の木から製材した共木(ともぎ)です。

この木を伐採する時には、建築主のN様ご夫妻がわざわさ静岡まで見に来てくださり、N様の目の前で伐採しました。

今から2年前、2007/11/06のことです。



この木はこの年に伐採した木の中では一番大きな木で、伐採を開始してから24番目に伐った木です。

この家の各所の主な幅広板はほとんどこの木から採ったものですが、市場で木を買うとなかなかこういったつくり方はできません。

原木を山で買って行う家づくりの特権です。



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階段の側桁に

側桁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真は、うちで2007年晩秋の新月期に静岡で伐採した杉の木からとった板です。

長さ4.5m、巾250mm、厚み40mm と少し巾の広い板ですが、これを京都市N邸の階段の側桁に使うべく、現在現場では、若いけれども抜群に腕のいい大工さんが刻んでくれています。



見ての通り、赤身が張ったなかなかいい木目の木ですが、これは構造材の梁を採るべく製材した時の切り落とし材です。

きっとピリッとした階段に仕上ると思うのですが、今から出来上がりが楽しみで仕方ありません ♪



このお宅では階段がリビングから見えない位置にあるので、当初はもっと節がポコポコあるような普通の並材を階段用の材料として使う予定だったのですが、たまたまこんな木が出てきて使うことになり、階段の踏み板も(これまたたまたまですが)ほとんど節の無い1枚板ばかりで全部揃ったので、一気に階段の格が上がってしまいました(笑)。

毎回2階に上がるのが楽しみで嬉しくなるような階段になってくれるといいなぁ、なんて親心のような気持ちを抱いています。



仕上に向けて工事が順調に進んでいますが、だんだん嫁入り前の娘の父親のような気持ち(?)になってきました。



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