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エアコンで結露

日曜日に散髪へ行った時のこと。



いつも僕の髪を切ってくれている美容師の木下さんが

「今日、照明器具のところから水がポタポタポタ~って漏れてきたんですよ。
 危ないですよね、漏電したらと思うと心配で・・・」

と、僕の髪を切りながら話してくれました。



散髪が終わって帰り際になると、ちょうど他のお客さんがいない時だったので
「どこから水が出たのか、ちょっと見てみましょうか?」
と言って、ちょっと調べてみることにしました。

水が落ちてきたのは1階の天井面からだったそうです。
当日は朝のうちは雨が降っていましたが、漏水した現場の上には2階があり、屋根からの雨水が直接伝ってくるとは考えにくい状況でした。



まずは2階のトイレや水周りの位置を確認しましたが、どうも位置関係から見てそこが原因ではなさそうです。

次に天井裏を覗いてみることにしました。

天井の照明器具(ダウンライト)を外して、懐中電灯を木下さんに借りて天井裏を覗いてみると、水が落ちてきた照明器具のすぐ真上に、天井埋込型換気扇のフレキシブルダクト(アルミ製)が通っていました。

他にもいろいろ頭の中で仮説を立てて検証してみましたが、どうも原因はこのフレキシブルダクトのようです。



フレキシブルダクトというのは、薄いアルミでできた蛇腹型のダクトです。
こんなもの

換気扇の給排気や、エアコンの吸気・吹出し口と本体とを接続し、空気の通り道として使われます。
住宅などでは、直径φ150mmのものが一般に良く使われます。



今回の原因は、雨や給排水機器から漏水したのではなく、どうやらエアコンの冷気を換気扇が吸い込んで、天井裏のモワっとした暖かい空間の中に走っているフレキシブルダクト内部の温度が冷気で下がり、フレキシブルダクトの外側で結露したのが原因だろうということになりました。

美容師の木下さんも、それを聞いて一安心されたようです。



今回のような結露はこれまでに発生したことが無かったらしいのですが、エアコンと換気扇を同時につけるたびに必ず発生する、というわけではありません。

気温や空気中の湿度などの条件が運悪く合致してしまった時に起こりうる現象です。



ただ、フレキシブルダクトと照明器具の位置を遠ざけたり、エアコンの温度設定を少し高めにするなどしておけば、結露が起こりにくくなることも確かです。

結露というと「冬場・断熱・気密・北面」という風に連想してしまいがちですが、夏季の室内であっても、こんな風に発生してしまうことがありますのでご注意を。

 

 

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