投稿者「mokuzo_architect」のアーカイブ

【木の家-8】あなたの家から考える地球温暖化~その1・木の家と古民家再生

地球温暖化防止に関する、【京都議定書】が2/17(木)に発効されました(※)。
と聞かされても、

 

「イマイチ、ピンとこない・・・」

 

のではないかと思います。
そこで、あなたの家にある身近なものを見つめなおすことから、地球温暖化に関連するコトを考えてみていただきたいと思い、今日から3回に分けてご紹介します。

 

 

 

<木造住宅は、二酸化炭素(CO2)の貯蔵庫>
京都議定書の目的は、
『今後CO2の発生量を目標値以下に抑えて、地球温暖化を阻止しよう』
ということを各国が協調してやろうということです。
大気中のCO2は地球温暖化を促進させる物質だから、それを減らすようにすれば温暖化が進まなくなる、という理屈です。

 

さて、木造住宅は当然のことながら木でできています。
木を燃やすとどうなりますか?CO2が発生しますよね?
ということは、木造住宅は(未来には放出するかもしれない)CO2を(現在は)固定化して貯蔵している、と言えます。
今使われている木造住宅も、いつかは燃やされるかバクテリアに分解されて土に還ることになりますが、少なくともそれまでの間は大気中にCO2を放出することなく、固定しつづけているという状態を維持するわけです。
ですから、木造住宅を潰さずに長い間使いつづける、ということはそれだけで地球温暖化の防止に貢献していると言えるのです。

 

古民家再生も、同じ理由でCO2削減には貢献していると言えます。

 

 

 

ところで現在、太陽光発電パネルを導入しようとすると政府が抽選で助成金を出していますが、あれもCO2を削減するためです。なぜか?というと、

 

1. 太陽光発電パネルで電気が供給できれば、電気を作るために石油エネルギーを燃やす必要はなくなる。(=CO2排出量が減る)
2. また、地域住民の反対にあう原発も作らなくてよくなる。
3. でも太陽光発電パネルはまだあまり普及していないので、市場価格があまり下がっていない。

 

じゃあ太陽光パネルが普及するように、政府が助成金を出してやろう。
そして大量に生産して、もっと価格が下がるように頑張りなさい!というのが太陽光発電パネルの助成金です。

 

 

 

ではなぜ、政府がそこまでして援助するのでしょうか?
それはまた次回のお話にしましょう。

 

 

 


※1997年に京都市で開催された、「気候変動枠組み条約第3回締約国会議」(地球温暖化防止京都会議、COP3)。
2001年に世界最大のCO2排出国である米国が批准(ひじゅん)しないことを表明し、

 

「何を言っているんだ!」

 

と非常に腹立たしい限りですが、昨年ロシアが批准することを表明して無事発効の時を迎えました。
地球温暖化→海面上昇によって、イヌイットの方々は氷の氷解による転落事故の増加に、モルディブでは水没の危機などに直面しています。

 

地球温暖化の各国の責任比率(CO2排出量により算定)なども含めたこれまでの経緯は、詳しくは下記ページに詳しく解説されています。ぜひ一度ご覧になってみてください。

 

    ↓    ↓    ↓    ↓    ↓    ↓

 

    http://www.omplan.co.jp/main/watch_kp.html#1
        (※OM計画株式会社のホームページ)

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

携帯電話と電車と心臓ペースメーカー

昨日、阪急電車に乗って京都へ行きました。

 

 

 

僕は兵庫県の伊丹市に住んでいるので、京都まで行くためには

 

阪急伊丹線 → 阪急神戸線 → 阪急京都線

 

と3本乗り継ぐのですが、神戸線に乗った時、席が空いていなかったので吊革につかまって立っていました。

2日前から読み出したマーケティングに関する本に熱中していたところ、20歳くらいの女の子が携帯電話を片手に僕の後ろを通り過ぎて、少し行ったところで立ち止まり、吊革につかまりながら携帯メールを打ち込み始めました。

 

 

 

その時女の子の目の前に座っていたおじさんが、かすれた声で

 

「ケータイの電源切ってくれ!」

 

と言ったのです。

僕は熱中していた本を読むのを止めてそちらの方を見ると、僕は血の気が引きました。

そのおじさんの首からは、下のように書かれた手のひらくらいの大きさのカードを下げていたのです。

 

【 私はペースメーカーを使っています 】

 

すぐに僕も自分のポケットから携帯を取り出し、電源を切ったのは言うまでもありません。

その後、おじさんは十三(じゅうそう)駅で降車するまで、緊張した面持ちで常にあたりの様子をうかがい続けていました。

 

 

 

後になって考えると僕が乗っていたのは最後尾・最前の車両ではありませんでした。

そのおじさんもそのいずれかの車両に乗っていれば、もう少し安心して座っていられることができたのかもしれませんが、きっと普段電車に乗り慣れていないのか、または急いで乗り合わせたため、携帯禁止車両にまで行き着くことができなかったのでしょう。

まぁ、そんなことはさておき、自分の携帯が鳴る前に気付いてよかったです。

 

しかし自分も電車に乗り慣れていて頭では分かっていても、実際にペースメーカーをつけておられる方と同じ車両に乗り合わせたのは初めての経験でした。

おじさんもきっと、身の縮まる想いで電車に乗っていたであろうことが表情から読み取れました。

非常に気の毒に感じるとともに、自分の身の回りのことにもっと気を配らなければいけない、と強く感じた光景でした。

自分にとっては何気ない日常であっても、他の誰かにとっては身の危険が転がっているのかもしれないという事実に直面し、考えさせられました。

 

あたりまえのことですが、少なくとも最前・最後尾の車両では、携帯電話の電源を切りましょう。

【木の家-7】 あなたは民家バンクをご存知ですか?

今朝(2/9)の日経新聞に、
 
『 壊してもいい木造2階建て住宅譲ってください 』
 
という記事が載っていました。
広告主は防災科学技術研究所(茨城県つくば市)。
兵庫県三木市に造った世界最大級の振動台に移築して、耐震性を調べる実験材料に使いたいそうです。
 
この記事を読んですぐに僕の頭には、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会(以下JMRA)で情報管理している民家バンク登録物件のことが頭に浮かびました。
しかし、探している建物の条件には、
「築25~50年以内であること」
という条件がついており、民家バンクは使えないのです。
なぜなら、民家バンクに登録されている物件は、築後70年以上経過したものがほとんどだからです。
 
 
 
もしチャンスがあれば、民家のような伝統工法で組まれた木組みの家の耐震試験とその解析を上記の施設でやってみてもらいたいと思いますが、それはまた別の機会に考えたいと思います。
 
 
 
話をJMRAの民家バンクに戻します。
 
JMRAでは一軒でも多くの民家を、壊さずに使いつづけてもらいたい、という思いから、民家バンクというシステムを運営しています。
様々な事情により民家を手放したい、という方がいる一方で、
民家を持っていないが、ぜひ欲しい、住んでみたい、という方もおられます。
こういう方々の橋渡しをし、建物は無償で提供しよう(※)というのが民家バンクの趣旨です。
興味のある方は、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会事務局(03-5216-3541)までお問い合わせください。
 
現在、100軒程度の再生可能な民家が登録されており、引き取り手を待っています。
 
 
 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

ボランティアでの古民家再生計画

僕が理事を務めている、NPO法人・日本民家再生リサイクル協会で、これから約5年間かけて築100年のかやぶき民家をボランティアで再生します。
 
場所は兵庫県西部(もうほとんど岡山)です。
 
第1回目のイベントへの参加申し込みを現在受付中です。
詳しくは、日本民家再生リサイクル協会近畿地区ホームページにて公開していますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
 
 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

【木の家-6】 愛嬌のある家

昨日、兵庫県養父市にて施工中の新築住宅の現場、【但馬の家】に行ってきました。
2004年の夏に着工したこの【但馬の家】も、あと一週間くらいで完全に出来上がりますが、昨日は施主であるAさんといっしょに2人でガレージの枕木を据え付ける作業をやりました。
写真のように、たくさんの枕木を土間に敷きならべて、カスガイで止めていくというものです。

*     *     *     *     *     *     *     *     *
実はこの枕木はすべて、以前この敷地に建っていた、Aさんのおばさんにあたる方の家を解体した際に残しておいた柱や梁などです。
解体された家は俗に言う【古民家】ほど古くはなく、築後約40年という、ごく一般的なちょっと古い木造住宅でした。
ですからこれは一応使い古された【古材】なのですが、【古材】というと一般には

黒光りした太くて大きく貴重な古い木材

というようなイメージが浸透していますので、それらとは区別する意味で僕は【解体材】と呼ぶことにしています。
このような、築造年数があまり経っていない解体された木材の再利用も、これからはきちんと考えて取り組んで行かなくてはいけない問題になるでしょう。
*     *     *     *     *     *     *     *     *

ちょっと話がそれてしまいました。
普通こういった作業は、

続きを読む

【木の家-5】 災害防止と森林~その2

昨日の続きです。
(今日初めて読まれる方は、下に投稿してある昨日の記事を
まず読んでからにしてくださいね)

昨日は国産木材よりも外国産木材の方が安いので、現在日本国内においては、安い外国産木材の方が多く使われている、ということをお話しました。
すると

続きを読む

【木の家-4】 災害防止と森林~その1

今朝の日経新聞に、近畿の3県(兵庫・奈良・滋賀)でも2006年度から
「森林環境税」を徴収し始める、という記事がありました。

 

今回はこの記事には書かれていないウラの事情をご紹介したいと思います。

 

結論から言うと、災害防止・国内経済の活性化につながります。

続きを読む

【木の家-3】 木造住宅の免震技術について

今、木造住宅の免震技術導入について検討しています。
住宅のような小規模の建築を免震しようとすると、建築費の約10%(200~300万円)のコストがかかるようですが、方法にも何通りかあるようです。
ものすごく簡単に分類すると、次のようになります(きっと他にもあると思いますが)。
 

続きを読む

【古民家にならうこれからの家づくり】3-6をアップしました

僕は毎週月曜日に、メールマガジン 【 最低目標200年!古民家にならうこれからの家づくり 】 を配信しています。

 

  

 

その第20号となるバックナンバー 『3-6 絶対に絶対に真壁にすること』 ホームページにアップしました。

 

 

 

 

 

 

 

建てられてから、100年、200年、300年と経過して今なお使いつづけられている古民家には、これからの家づくりに活かすべきすばらしい先人の知恵がいっぱい詰まっています。

 

 

 

今までにたくさんの民家の調査・実測などをしてきた経験を通じて、長い間にわたって使いつづけてもらえる家をつくるために必要な事柄はなにか?というところに焦点を当て、少しずつ書きためていっています。

 

 

 

 

 

 

 

これから家を建てようとされている方、もしくはご自宅のリフォームを考えておられる方で興味を持たれた方はぜひご購読ください。

 

(ただし、まず一度バックナンバーをごらんになって頂いてからにしてくださいね)

 

 

 

購読は無料で、サトウ都市環境デザインのホームページから申し込みできます。

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を