投稿者「mokuzo_architect」のアーカイブ

ちょっと高いけど、オススメの木製キッチン

昨日、なかなかいいシステムキッチンを見てきたので、こっそりお教えします。

オーストリアでつくられている、TEAM 7 というブランドの木製キッチンです。
僕が見に行ったのは、東三国にある家具のショップ、大ス樹(←だいすき)というところです。
ホームページはこちら(↓)
http://daisuki.shop-pro.jp/

ここはTEAM 7 の家具の輸入代理店としての業務を行われていて、実際のシステムキッチンのほか、ベッドや机、ダイニングテーブルなども見ることができます。

僕はこれまで、木製のオーダーメードシステムキッチンというと、どうも家具としての精度や機能に若干の劣りがあるのではないか?と勝手に想像して、正直ちょっと敬遠していた節があるのですが、ここのキッチンは完璧でした。

扉を閉める時のクローザー金物(ガススプリング)の働き具合や、扉の金物のデザインも洗練されていましたし、扉のデザインも割と自由度が高く美しかったです。

また、大ス樹さんでは全ての取引先に対して直販価格での販売をされていて、エンドユーザーが買っても工務店が買っても価格が同じ、というスタンスにも僕は好感が持てました。

発注してからオーストリアの職人が作って、それを輸入する形になるため、納期が通常のものよりも長くかかるという制約があり、コストも日本のメーカー製システムキッチンの約2倍(ムクの扉ではなく、化粧シート張り扉/普及価格帯のものとの比較)と割高です。

しかし、扉の面材に使われている無垢の木材には、それを補っても余りある魅力があります。
アルダー、ブナ、楓(かえで)などの樹種の中から選ぶことができます。
カウンターのトップの材料も、ステンレス・木材(無垢集成)・石・タイルなどのバリエーションがありました。

なかなかオススメのキッチンだと感じましたので、みなさんにご紹介します。

【お知らせ その1】
11/26(日)に、大阪府四条畷市で伝統構法で組上げた家の
構造見学会を行います。
詳しくはこちらをご覧下さい

【お知らせ その2】
11/21(火)に、静岡市で樹齢100年超の杉の木を新月伐採します。
平日ですが、見学を希望される方はお申し出頂ければご案内します。
詳しくはこちらをご覧下さい

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

11/21(火)に新月伐採を実施します【見学可能】

梅ヶ島

11月21(火) に、静岡市の山奥・梅ヶ島(うめがしま)という所で樹齢100年超の杉の木を新月伐採します。
↑11/21は新月(しんげつ)の日です。

僕のいとこが静岡で林業家として活動しているのですが、昨年彼の森がSGECという森林認証制度の認定を受けました。
その彼の森で、新月の日に樹齢100年超の杉の木を伐採します。

樹齢100年超というと、西暦1800年代末期に植えられた木です。
明治維新後ちょっと経過したあたりの時代ですね。

新月の日は、地球と月の位置・引力の関係から、木材の中の含有水分量(含水率と言います)が一番少なくなります。
その含水率が一番低い時を狙って伐採すれば、乾燥しやすく、腐りや虫の害なども少ない良質な木材が得られる、と言われています。

今回伐採する木材は、伐採後来年の2月ごろまで山で葉枯らし(はがらし)乾燥+天然乾燥させ、来年の秋以降にうちで設計させていただく家を建てる方に使っていただくための柱または桁用の木材に充てます。

葉枯らし乾燥というのは、伐採後、枝や葉っぱをつけたままで山に2~3ヶ月放置し、木材の中の水分を自発的に抜かせて乾燥させるやり方です。
伐採された後も葉っぱがついたままだと、木材は葉っぱを通じて呼吸し、木材中の水分を少しずつ吐き出していきます。
それと同時に根っこから水分を吸い上げようと頑張るのですが、伐採されてしまうと根から水分を吸い上げることができないため、木材中の水分は抜ける一方。
それで少しずつ木材が乾燥していくというわけです。
(こう書くと、ちょっと残酷な感じがしますね)

最近は納品・工期短縮(=効率化)のため、葉枯らし乾燥が行われるケースは稀です。
通常は伐採直後に枝を落とし、幹をぶつ切りにして麓へ降ろし、製材した後、80℃~130℃の人工乾燥炉に入れて2~3週間で強制的に木材中の水分を抜いて木材を使います。
この工程を木材の人工乾燥といいます。

この人工乾燥に対して、時間をかけて(最低1年以上)ゆっくりと乾燥させる方法を天然乾燥(葉枯らし乾燥は天然乾燥の過程の一つ)と言いますが、天然乾燥させると本来の木の色艶がそのまま残ってとても美しい木材が得られます。
人工乾燥させると、どうしても日焼けしたような色になってしまって、少し木が黒ずみます。
並べて比べてみると、その差は一目瞭然です。
まぁ、なかなか比較して見る機会が無いので、実感していただくのはちょっと難しいのですが。

人工乾燥すると、木の脂分が抜けます。

乾燥過程を終えた後の人工乾燥炉に実際に足を踏み入れてみるとわかるのですが、乾燥炉の床は木から抜け出した脂でヌルヌルしています。
そして人工乾燥された木材を実際にのこぎりで切ってみたり、のみで刻んでみるとわかるのですが、人工乾燥された木材はサクいというか粘り気がありません。

一般には、人工乾燥による強度低下・耐久性の低下は全く問題ないとされていますが、僕はちょっと懐疑的なスタンスです。
(↑こう言う人たちは、僕だけではなくかなり多くいらっしゃいます)

と、前置きが長くなってしまいましたが、実際に自分の現場で使う木材は、3年以内(2009年秋以降)には全ての構造材を新月伐採 + 天然乾燥材100%でやりたいなぁと考えています。
それに向けた準備・実験として、今月末の新月の日に伐採をすることにしたわけです。

今年切った木材は、来年の秋まで乾燥させて、太さ8寸角・長さ6mの通し柱や、長さ9mの一本ものの桁として使うつもりです。

伐採には静岡のスタッフのみなさんのご協力が必要なこともあり、残念ながら平日の実施となりますが、もし立ち会いたいという方は見学していただくことができます。

見学をご希望される方は、さとう(info@mokuzo-architect.jp)まで
【新月伐採見学希望】と書いてメールを送って下さい。

【当ブログサポートのお願い】
人気ブログランキングに登録しています。
今回の記事が面白かったと感じてくださったら、こちらをクリックしてください
クリックするだけであなたの一票が僕のブログを応援してくれて、
ブログランキングでの順位が上がります。
するとより多くの方がこのブログの情報を目にする機会が増えて、
より多くの方に、より有益な情報をご提供できるというわけです。

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

薪ストーブ見学と草刈

このところ、日々の業務に忙殺されて全くブログの更新ができず、すっかりご無沙汰していましたが、ボチボチ更新していきます。
(↑書きたいことは、日々溜まっていっているので)

昨日は神戸市北区に30坪の1LDKの家を建てようとされているSさん家族5人と一緒に、神戸市兵庫区にある、グランビルという薪ストーブ屋さんに行きました。

設計した本人がこんなことを言うと全く説得力がないのですが(笑)、この家のプランは圧巻です。
30坪の平屋の建物で、廊下の面積が0(ゼロ=全くなし)、家の中央に薪ストーブが座っているという、こんな家(↓)です。

外壁は、上から下まで全面杉板張り。
とにかく、木・木・木・・・という家。
エアコン(=冷暖房)なし、床暖なし、暖房は薪ストーブのみ。
キッチンは無骨なステンレスの骨組みのみで良くて、食洗機なんて要らない。
でもサッシュは絶対木製!アルミはダメ。
という、クライアントであるSさんの割り切りがハッキリした家です。
完成は、来年6月の予定。
(↑楽しみ、楽しみ♪)

と、話がそれてしまいましたが、そんなSさん一家と薪ストーブを見に行きました。
僕が参画しているNPO法人・日本民家再生リサイクル協会の仲間である、グランビル神戸店へおじゃまして、実物のストーブを見て、実際にSさんのご主人が薪ストーブに火を入れてみました。

僕も、薪ストーブに火を入れる瞬間を見るのは、実は今回が初めてでした。
焚き付けに針葉樹(杉・桧・松など)の細く割った木を使って、その下に旅館の料理のお膳で活躍する小さな固形燃料を置きます。
この固形燃料が15分間燃え続けるらしいので、これを使うと火をつけるのはさほど難しくないようです。

意外だったのは、火を入れて薪に火がついてからも、薪ストーブから暖かい熱が放射され始めるまでに1時間くらいかかる、ということでした。
薪ストーブの中はバンバン火が燃えていても、厚い鋳物でできた重厚な薪ストーブは自分自身(←薪ストーブ)が暖まってからでないと、炉内部の熱を外に伝えることができません。

これは薪ストーブの熱容量が大きいためです。
熱容量が大きい物質は、暖まりにくく冷めにくい、という性質を持っています。
ですから、一旦薪ストーブ本体が暖まってしまえば、中で火が消えてしまってもまだずっと余熱で暖かさが持続するのですが、その逆に着火してから放熱し始めるまでにも時間がかかる、というわけです。

グランビル神戸の店長・赤路(あかじ)さんは、
「薪ストーブが暖まるまでの間は、補助暖房器具が必要だと思いますよ。」
とおっしゃっていました。

その後、Sさん一家と現場へ行き、家族総出で現場の草刈をしました。
(↑もちろん、僕も一緒にやりました)
来週、地盤調査(サウンディング)をするのに備えて、草ボウボウだった現場をきれいにするためです。

草刈をしていると、すすきの葉っぱにカマキリの卵(泡が固まったようなアレです)が産み付けられていたり、カブトムシの幼虫?みたいなのがいたり、バッタや青虫を発見したりして、子供達は大忙しでした。
もちろん子供たちも、刈った草を運んだりして草刈を一生懸命手伝いましたよ。

Sさんの一家は、「何をする時でも、家族全員で一緒にやる」という方針だそうで、今回の家づくりにおいても、草刈や地盤調査に参加して積極的に家づくりを楽しむというスタンスがにじみ出ています。

きっと、とってもいい家ができることでしょう。

【当ブログサポートのお願い】
人気ブログランキングに登録しています。
今回の記事が面白かったと感じてくださったら、こちらをクリックしてください
クリックするだけであなたの一票が僕のブログを応援してくれて、
ブログランキングでの順位が上がります。
するとより多くの方がこのブログの情報を目にする機会が増えて、
より多くの方に、より有益な情報をご提供できるというわけです。

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

木曽のみんながつくってくれる大阪の家  構造見学会を開催します

大阪府四条畷市内で建築中の現場の構造見学会を開催します。

開催日:2006/11/26(日) AM11:00開始 (終了予定時刻 13:00)
開催場所:大阪府四条畷市

この家は、すべて国産の木材(主に長野県木曽周辺産。ひのき、杉、ヒバ、赤松、唐松)をふんだんに使い、仕口や継手には金物を使わずに栓(せん)を打ち込んで止める、昔ながらの手刻みの組み方によって建てられています。

詳しくはこちらのページでご確認下さい。

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

辯財天の皆様、おつかれさま。そしてありがとう!

ついに行ってきました!西条祭り。
と、いきなり言われても、何のことやらわかりませんよね?

西条祭りとは、愛媛県西条市で毎年10/16に行われている、伊曽乃神社の例大祭のことです。

総勢80基以上(壮観です!)ものだんじりと太鼓台が集結して、市内を練り歩くのですが、他のお祭りと大きく違うところは、だんじりを曳く(車が付いていてロープで引っ張って曳航する)のではなく、御輿のように実際に人間の肩で担いで持ち上げたまま練り歩くのです。

この担ぎ手のことを、【舁夫(かきふ)】と言いますが、僕もこの舁夫の1人として辯財天(べざいてんと読みます。べんざいてん、ではありません)のだんじりメンバーに加えていただいて、だんじりを舁(か)いてきました。

ここから先でご紹介している画像は全てクリックすると拡大表示できます。

深夜1:00に出発し、神様が待っている御旅所(おたびしょ)へ向かいます。
写真に写せないのが残念ですが、闇の中にゆらめくろうそくの炎と、漆塗りのだんじりの鈍い光は見とれるほどに美しく、素晴らしかったです。

提灯には、だんじりの名前である【辯財天】の文字が書かれています。
この明かりは、もちろんろうそくで電気などは使っていません。
たまに消えたりもします。

夜も明けて、辯財天の雄姿が拝めるようになりました。
この写真を写している最中も、総勢11名の肩で担ぎ上げて歩いているところで、もちろん車などは一切付いていません。

だんじりを舁(か)くメンバーは、背中にそれぞれの屋台名(うちは辯財天)が入ったハッピを着ています。
だんじりの舁夫は、お酒もビールも呑み放題。
お酒は豪快に一升瓶をラッパのみ×まわし飲みです。酔って舁けなくなってはイカンと思い、僕はお酒を飲む量を多少セーブしていましたが、暑さと重労働のせいか、ほとんど酔いませんでした。

市内を練り歩き、午前中のクライマックス・御殿前(ごてんまえ)に着いた後、他のだんじりと肩を並べて整列し、一服します。
ここで婦人会のみなさんが炊き出しをしてくださったのですが、そのおにぎりと味噌汁、最高でした。

辯財天のだんじりは1860年代に作られたもので、約150年経っているそうです。
今年は石川県の輪島に運んで、輪島塗の職人さんに漆を塗り直してもらったそうで、新聞の記事にもなったとのこと。

記事を読んだ方で
「このだんじりを見るために来た」
というギャラリーの人もいました。

ところで、ちょっと不思議なことがありました。
下の2枚の写真を見比べてみてください。

 

左の写真は、だんじりの真正面にカメラを据えて写したもの。
右の写真は、だんじりに対して約30°の角度から写したもの。
どう違うかわかりますか?

漆で仕上げただんじりの表面のツヤの出方が、正面から見たときと斜めから見たときで全く違うのです。
正面から見ると、落ち着いたつや消しのようで何も写りこまないのですが、
斜めから見ると、ピカーっとツヤツヤに光ってまわりの景色がきれいに写りこむんです。
一体どうなっているんでしょう?
今度輪島に行くことがあったらぜひ聞いてみたいと思います。

日も暮れようとする18:00ごろ、加茂川でフィナーレの宮入を迎えます。

加茂川の土手にだんじりを並べるために力を振り絞って土手の坂を担いで登るのですが、これが危ないのなんの。
自分も担ぎながら、「ここで脚を絡ませて誰かこけたりでもしたら、だんじりに曳かれて大惨事やで!」とヒヤヒヤしっぱなしでした。

宮入を見届けた後、各だんじりの提灯に灯がともり、またかついで自分たちの町内へ帰還します。

初めて西条祭りというものを知り(恥ずかしながら今まで知りませんでした。ごめんなさい)、いきなり舁夫として参加させていただいたわけですが、僕が一番印象に残ったのは、同じ地区(町内)の年齢バラバラのみなさんが、心を一つにしてだんじりを舁くという、そのプロセスです。

だんじりは400kgくらいあって、それをたったの11人で担ぐのですから、一人の肩で平均40kgくらいの荷重を支えていることになります。

必死になって担ぐ最中、そのつらさを跳ね飛ばすように、「よいやさ~!よいとさ~!」と大声を張り上げて掛け声をかけながら、いろんな唄を唄って進んでいきます。
5分担いで進んでは5分休み、また5分担ぐということを延々18時間くらい(もちろん交代しながら)続けるわけですが、そこには本当にたくさんのいい顔がありました。
自分が舁夫ではない時に、何枚か撮ったものをここでご紹介します。

同じ辯財天の舁夫の方が、

「このお祭りは誰かに見せるためにやるんやない。
自分たちのためにやるんじゃ。」

と言っていましたが、それが舁夫全員の顔に出ていました。
(どの画像も、クリックすると拡大表示できます)

今回、辯財天の舁夫の1人として、メンバーに加えて頂けたのは、僕の発行しているメルマガの読者である、西条市のKさんの多大なる尽力のおかげです。
全くの初対面だというのに、辯財天の仲間の皆様、Kさんのご家族のみなさまにも手厚く歓迎していただき、本当に何から何までお世話になりました。
厚く厚く御礼申し上げます。

手前でだんじりを担いでいるのがKさん。

最後に。

祭りの翌日の僕の体はボロボロで、歩く際にもペンギンのように体を揺らしながらでないと歩けないほどの筋肉痛です。

でも、来年も絶対行きます!
辯財天のみなさま、どうぞよろしくお願いします。

【参考まで】

僕は今回、舁夫として参加させてもらっていたので、お祭り全体の流れをうまくあなたにお伝えできるような写真は撮れませんでした。
また、祭りの詳しい解説などもうまくできていません。

「西条祭りってどんな祭りなんだろう?」
と興味をもたれた方は、下記サイトを見ていただくと、その全工程がよくわかると思いますので、ここでご紹介しておきます。

西条まつり 2005

現物の迫力

今日は朝から現場に行って、午前中だけ建前のお手伝いをしてきました。
久しぶりの手刻みの現場で、楽しかったですね。
やはりプレカットとは違って、とてもいいものです。

当然のことながら、この建物はうちの事務所で設計をしたので、建物の形は隅々まで大体自分の頭に入っていて、イメージ通りのものが目の前で出来上がっていく過程を見ているわけなのですが、やはり現物の迫力は違います。

何よりも
1. 木材の表情と香り
2. 職人の技術が凝縮している仕口(しくち)と継ぎ手(つぎて)
に圧倒されますね。
ここが木造の醍醐味です。

まぁ、僕なんかが口で言うよりも、実際に画像を見てもらった方がよく伝わると思うので、現場で撮ってきた写真を掲載します。
(すべての画像はクリックすると拡大表示できます)

柱に貫(ぬき)を通しているところです。
最近は土壁をつけるケースが少ないので
こんな作業風景を見ることはめったになくなりました

貫が通し終わりました。

通柱を貫く胴差のヤトイが抜けないように、車知(しゃち)栓を打ち込んで留めています

窓台の下端に車知栓を打ち込んでいる大工さん

鼻栓

通し柱と胴差し(どうざし)を緊結する仕口
ヤトイを込栓(こみせん)と鼻栓(はなせん)で結い、引き抜きに抵抗するように組んでいます。


吹き抜けにかかる、交差する丸太梁。
材料は木曽のヒバ(あすなろ)で、とても目の詰まった美しい材料です。そして、それを仕上げた大工さんの技術とセンスが素晴らしかった。

いくら設計をしていても、実際の建物がどう出来上がってくるか?というのは、やはり材料の持つ力や美しさ、実際に手を下してその木材を刻む職人さん達によって全く変わってきます。

ここは、残念ですが設計者の力の及ばないところです。

いかに職人さんに腕を震わせたくなるような設計をするか、というのが木造建築物における設計者の実は一番の腕の見せ所なのですが、それを感じさせないように建物全体をバランスよく仕上げることができて、材料の美しさと職人の技が引き立つ建物になってくれれば大成功だと僕は考えています。

このあたりの感覚は、ちょっと伝わりにくいでしょうね(笑)。

この現場を担当しているうちのスタッフも、
このところ水を得た魚のようになっています。
やはり木造は現場に全てがあるなぁ、と感じます。

最後に、とてもいい機会を与えてくださった建築主のTさんと、
素晴らしい仕事をしてくださった職人さんたちに感謝。

今週末の上棟式とその後の宴会が楽しみです。

【当ブログサポートのお願い】
人気ブログランキングに登録しています。
今回の記事が面白かったと感じてくださったら、こちらをクリックしてください
クリックするだけであなたの一票が僕のブログを応援してくれて、
ブログランキングでの順位が上がります。
するとより多くの方がこのブログの情報を目にする機会が増えて、
より多くの方に、より有益な情報をご提供できるというわけです。

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

昨日は地鎮祭でした

昨日は西宮市内の現場で、地鎮祭を執り行いました。
ご覧のように素晴らしい天気の中、つつがなく終わりました。
今回は現場の近くの神社の宮司さんに、地鎮祭をお願いしました。

地鎮祭には2つの目的があります。

その1 日本の土地の神様である大地主命(おおとこぬしのみこと)と
地域の氏神様の両方をお祀りして、土地を清める
その2 工事の安全を祈願する

鯛や野菜、餅などの供物を祭壇にお供えし、盛り砂に鋤(すき)や鍬(くわ)を入れて、
「これから工事をさせていただきます、どうぞよろしくお願いいたします」
ということを神様にご報告する儀式が地鎮祭です。

地鎮祭をやったからといって、科学的にその効用が認められているわけではありませんが、やはり式が完了した後は気分がすがすがしく、安心します。

宮司さんもおっしゃっていましたが、最近は地鎮祭を行わないケースも多いですね。
僕は割と建築にまつわるこういう神事が好きなので好意的に受け止めている性質(タチ)ですが、改めてこういう神事に際すると、その土地固有の歴史や来し方などを宮司さんから聴かせて頂く機会にも恵まれて興味深いです。

今回は名前の通った大きな神社などに依頼せず、すぐ近くの小さな神社にお願いしましたが、それがとてもよかったと感じました。

【当ブログサポートのお願い】
人気ブログランキングに登録しています。
今回の記事が面白かったと感じてくださったら、こちらをクリックしてください
クリックするだけであなたの一票が僕のブログを応援してくれて、
ブログランキングでの順位が上がります。
するとより多くの方がこのブログの情報を目にする機会が増えて、
より多くの方に、より有益な情報をご提供できるというわけです。

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

木曽のみんなが作ってくれる大阪の家~建前が始まりました

昨日から、大阪府四条畷市内で、建前が始まりました。
この家のプロジェクト名は、

【木曽のみんなが作ってくれる大阪の家】

です。
読んで字のごとく、長野県の木曽の大工さんが木曽の木を使って手刻みで建てる、木の家です。
クライアントの奥様が木曽出身ということで、この話が実現しました。

この家では、筋交いを一本も使いません。
昔ながらの日本の民家と全く同じ構造で、耐力壁は貫と土壁と竹小舞だけで構成されています。
あとは木組みでもたせます。
それでも、筋交いで固める家よりもずっと粘り強く、大地震の際にはこちらの方が安全です。
(↑なぜこうなるのか? については、また別の機会にご説明しますね)

昨日は雨が降ったり止んだりの天候だったのですが、前日に長野県を出発した10tトラック(←デカイ!)がなんと2台、積荷満載で大阪に到着し、荷降ろしから土台敷きまでを行いました。

最近は大工さんが構造材を一本一本刻んでいく手刻みではなく、工場でのプレカット(機械が自動で仕口や継手を刻んでくれるやりかた)が圧倒的多数を占めています。
おそらくその割合は98%を超えているでしょう。

そういう建物の場合と比較すると、今回の建物がどう違うのか?
それはこんな具合になります。

【1.構造材の刻みにかかる時間】
プレカットの場合・・・全て機械が行う。所要時間/約8~10時間
手刻みの場合 ・・・全て職人(大工)が行う。所用期間/約3~4ヶ月

【2.木材を現場に搬入してから建前完了(上棟)までの所用日数】
プレカットの場合・・・所要時間/約2日
手刻みの場合 ・・・所用時間/約7日

なぜそうなるのか?についてはここで説明すると長くなり、またうまくお伝えできないと考えるので、別の機会に改めます。
というのも、今回の現場は手刻みで民家型の伝統構法を新築し、きちんと竹小舞下地を編んで土壁をつける、というとても珍しいケースなので、建ててくれる大工さんに敬意を表して、現場で構造見学会を開催します。
ぜひ、実際に手で刻んでくれた大工さんの思いを、あなたにも直接聴いて頂きたいと思っています。

日程は目下大工さんと調整中ですが、10月下旬~11月中旬の日曜日になります。
決まり次第このブログでもお知らせしますが、

「そんなん、いつもブログチェックばかりしてられへんで。
ぜひ見たいので決まったらすぐにメールで知らせてくれたらいいのに。」

という方もいらっしゃるでしょう。
そういう方は、さとうまで、

件名 : 構造見学会 日程告知希望
本文 : お知らせをお送りするあなたのメールアドレス、お名前

を書いてメールを送ってください。

Q1 大工さんがどんな思いで構造材を刻んでいったのか?
Q2 どんな苦労があったのか?
Q3 なぜ、この昔ながらの木と土と竹で構成される建物が
金物で補強する建物より安全なの?
Q4 そして現在に至るまでに木曽と大阪でどんな準備を重ねてきたの?
Q5 こういう建物を作ろうと思ったら、いったいいくらかかるの?

というようなことについて、その時に現場で実際に建物を見ながらお話しする予定です。
どうぞお楽しみに。

【当ブログサポートのお願い】
人気ブログランキングに登録しています。
今回の記事が面白かったと感じてくださったら、こちらをクリックしてください
クリックするだけであなたの一票が僕のブログを応援してくれて、
ブログランキングでの順位が上がります。
するとより多くの方がこのブログの情報を目にする機会が増えて、
より多くの方に、より有益な情報をご提供できるというわけです。

 

(株)木造建築東風のサイトはこちら
世界に、300年先も美しい風景を

毎日トレーニング

9月の中旬から、毎朝トレーニングをしています。

僕はメチャメチャ早起き(毎朝4時ごろ起きる)なので、朝まだ誰もいない時に、こっそりやっています。
このトレーニングは10月の10日ごろまで続けるのですが、ちゃんとした目的があります。

さて、何のトレーニングだと思いますか?

【ヒント】
 1. コンクリートブロックを2ヶ(約30KG)、木の棒一本を使います
 2. トレーニングに要する時間は、約15分です
 3. このトレーニングをすることで、汗はかきませんが、
   体のある部分が痛くなります

答えはこちら(↓)


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


知りたいですか?


 


 


 


 


 


 


 


 


やっぱり知りたいですか?


 


 


 


 


 


 


 


 


ほんまに知りたいですか? (←もうエエ!)



じゃぁお教えします。 (←引っ張りすぎ)

実は、肩を鍛えています。
簡単に言うと、天秤棒をかつぐようにして、木の棒をコンクリートブロックに通し、延べ30kgのコンクリートブロックを肩にかついで、近所を10分くらい歩いているのです。

これで肩が鍛えられます。(←と、師匠に教わりました)



じゃぁ、なぜ肩を鍛えるのか?
それは、四国に行ってだんじり(みこし)をかつぐのに備えるためです。
ちょっとおもしろい縁で、なぜか愛媛県・西条市の大変由緒ある祭り、


【 西条まつり 】


に参加させてもらって、だんじりをかつがせてもらえることになりました!
しかも、深夜1:00に始まって19:00までかつぎっぱなし!という苛酷な状況のようです。
(↑いや、実際はかつぎっぱなしではないかもしれませんが、僕がいただいた予定表ではそうなっています)

その間、よく冷えたビールとお酒は呑み放題♪
食事も食べ放題で、だんじりの後ろを飲み物・食べ物満載のリヤカーが曳航して、舁夫(かきふ:かつぎ手のこと)をサポートするそうです。



西条祭りは、伊曽乃神社の例大祭として、毎年10/15、16に行われ、地元西条のみなさまは、日本一の祭りと自負されているようです。
祭りの発祥については定かではないようですが、文献上では、寛延3年(1750年)伊曽乃神社の祭礼文書に初めて屋台(だんじり)が登場するとのことで、250年以上の歴史があります。

伊曽乃神社は、なんと西暦158年に創祀(←約1850年前!ビックリ!!)。
まつられているのは、伊勢神宮と同じ天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)。
奈良時代には、伊予の国第一の大社として知られ、皇室との関係も深い神社とのこと。
(なお、ここでお断りしておきますが、上記の記述に政治・宗教的な意図は全くありません。
 単に事実を列挙しているだけです。)



僕が参加させてもらえるようになったいきさつを簡単にご紹介します。

僕は、【 最低目標200年!古民家にならうこれからの家づくり 】というメールマガジンを2004年6月から発行しているのですが、その中の読者の1人・愛媛県西条市在住で西条祭りをこよなく愛するKさんと建築に関するメールをやりとりするうちに、

「祭りに参加してみないか?」

というお誘いのメールを頂き、それに、

「行きます、行きます!」

と、軽く返事をしたのが始まりです。
僕はてっきりギャラリーで祭り見物のつもりだったのですが、Kさんが言っていたのはそうではなく、みこしをかつぐという意味だったのです。



ココだけの話、実はまだKさんとは一度も会ったことがありません。
(メールでは100通くらい・足掛け2年くらいやりとりを重ねていますが・・・)
Kさんはこれまでに自分の家を3件建てている関係で、とても建築に詳しく、
かなり突っ込んだ話ができたので、いろんな話題で盛り上がっていました。

でも、そんな関係(どんな関係?)で重要な祭りに参加させていただき、
地元の人たちに囲まれて参加してみるのはどんな気分だろうと、今からとても楽しみにしています。
(↑部外者の参加にあたっては、地元の運営委員会で推薦者が承認を受ける
  必要があり、その手続きもKさんがやってくださいました)

そんな厳粛なお祭りに参加させていただけるのに、粗相があってはいけない!
と思い、冒頭のように毎朝トレーニングに励んで肩を鍛えているというわけです。



僕が参加させていただく、Kさんの屋台(だんじり)は約150年前から、修復を重ねながら代々受け継がれてきているものだそうで、今年は石川県の輪島へ運んで漆を塗り替えたそうです。
だんじりの精巧な細工や漆の仕上がり具合も、楽しみです。

またお祭りに参加して帰ってきたら、このブログでご報告しますね。

なかなかやるやん!ミニストップ

コンビ二のミニストップが国産割箸の有料配布を実施するそうです。

「おっ、いいねぇ~。なかなかいい取り組みやんか!」

と感じました。
中国産割箸は無料、というのも、段階を経て廃止したらいいと思います。
もちろん、中国産の箸は使わない、という理由で。

大体おかしいですよ。
石油を使ってエンジンを回してわざわざ海をまたいで持ってきた箸を、安いからといって無料でばらまくなんて。
僕は中国から持ってくること自体がおかしいと思うんですが・・・。

いま、うちの息子が家で使っている箸は、木曽ひのきの箸です。
上の写真がそのお箸ですが、持ち手のところに【木曽ひのきはし】と書いてあるのが見えますか?
(画像をクリックすると拡大できます)

木曽(長野県)に行った折、おきゃくさんから1束頂いたものを少しずつ使っています。
もちろん、使い捨てになんてしません。
折れるまで洗って使っていますよ。

この箸は大人が使うにはちょっと軽すぎるように思うんですが、子供にはちょうどいい軽さです。
息子は背伸びしたくて仕方のない年頃(4歳)なので、以前使っていたアンパンマンの箸は、どうやら
「僕はもう赤ちゃんじゃないから、アンパンマンの箸は使いたくないねん!」
とイッチョ前のことを言って、長くて軽い木曽ひのきの箸は気にっているようです。

現地(木曽)ではこのお箸に漆を塗って、耐久性を高めて使っているそうです。
さすが、生活の知恵です。

うちで家を建てる際によく頼んでいる、吉野の(有)フロンティアでは、吉野杉で家を建てたお客さんに、吉野杉の割り箸を1束プレゼントしているようです。

実際に持ってみるとわかりますが、赤杉の四角い割り箸はそう簡単捨ててしまおうとは思えません。
たかが割り箸、とは言え、大事に使いたいものですね。

【当ブログサポートのお願い】
人気ブログランキングに登録しています。
今回の記事が面白かったと感じてくださったら、こちらをクリックしてください
クリックするだけであなたの一票が僕のブログを応援してくれて、
ブログランキングでの順位が上がります。
するとより多くの方がこのブログの情報を目にする機会が増えて、
より多くの方に、より有益な情報をご提供できるというわけです。

当方のサイトはこちら(↓)

あなたはどちらが好きですか?
30年後に「そろそろ建て替えようか・・・」と言われる家、と
「200年前のおじいちゃんが建てたの」と2206年に言ってもらえる家